来週の読書リスト
かつて読んだ短編集と、本の本と、エッセイ。
①『鍵のない夢を見る』
辻村深月 著
audibleで次に聴くエッセイを探していたら、エッセイにたどり着く前に辻村深月に出会ってしまった。出会ったらスルーできない。それが辻村深月である。
短編集『鍵のない夢を見る』は、前に読んだことがあるはずだ。audibleで見つけた表紙は文庫版なのか見覚えがないけれど、わたしがかつて買った単行本はトレーシングペーパーみたいなカバーがかかっていた記憶がある。でも、内容は覚えていない。
これを読んでもなお、思い出せない。本当に読んだのか??
辻村深月の短編集だと、『嚙みあわない会話と、ある過去について』の誰もが心の奥にしまっているやましさみたいなものをえぐってくる感じが記憶に新しい。
②『出世と恋愛 近代文学で読む男と女』
斎藤美奈子 著
斎藤美奈子氏の本についての本は、とにかく明快でおもしろい。妊娠小説、少女小説、ときて今度は出世と恋愛。
今ウィキペディアを覗いてみたら、著書名がズラッと並んでいた。しばらく楽しめそうだ。audibleにはないのがとても残念だが……。
③『幸せへのセンサー』
吉本ばなな 著
『キッチン』を読んだのは、去年だったかな。そう遠くない過去のような気もするし、ずいぶん経ったようにも感じる。やっとこさエッセイのカテゴリーにたどり着いて、一番上に現れたのがこれだった。audibleのための書下ろし作品(オーディオファースト作品)なのだそうだ。それは期待大。
オーディオセカンド作品は時々何を言っているかわからないこと(同じ音の異なる漢字を作者が敢えて使い分けているときとか)があったり、固有名詞の漢字がどうしても気になったりすることがある。その点、オーディオファーストで書き下ろされているとストレスフリーで聴けるだろうし、もしかしたら「聴く」文学だからこその仕掛けなんかも隠されているかもしれない。
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