見出し画像

2020年印象に残った5冊の本。

2020年は60冊の本を読みました。
中でも印象に残った、おすすめしたい5冊の本を紹介します。
不安定な状況下で、僕にとっては本当に読んで良かった活力をもらった本ばかりです。必要な人に届けば嬉しく思ったのでnoteにまとめます。

1.『表参道のセレブ犬とカルバーニャ要塞の野良犬』若林正恭

今年一番印象に残った本。過度な自意識や繊細さから、生きづらさを感じ易い若林。その彼が自分のことを誰も知らない国、社会主義国家と社会構造から何もかも違うキューバで過ごすことで羽を伸ばし、純粋で素直な視点で旅を楽しむ様子に元気が湧いてきます。表現力も抜群で、思わず涙してしまうような場面もあります。
若林の本は『ナナメの夕暮れ』も良かったです。

2.『うたうおばけ』くどうれいん

日常にある心がギュッとなる瞬間を集めたような、感じのいいエッセイ集。

人生はドラマではないが、シーンは急に来る

内容説明に書かれたこの言葉。読んでいると僕も日常にある愛おしいシーンをちゃんと受け取れるように、気づけるようにありたいなと感じます。なかなか元気のない時期に読んだのですが、自然とこの世界を肯定したい気持ちになりました。本の力、言葉の力の強さを優しく教えてくれた一冊です。

3.『すこやかな服』foufouのマールコウサカ

自分自身、そして関係者全員にとっての健やかさを大事にした選択をし続けながらブランドを育てている姿に勇気をもらいました。自分の大事にしたいこと、大事にしたまま生きるという道もあるんだなと思うことが出来ました。何度も読み返したい一冊です。

4.『楽園のカンヴァス』原田マハ


彼女のアート小説のはじまりの一冊。読み終えてしまうのが惜しいけど、ページをめくる手が止まらない、そんな熱狂に飲み込まれる作品でした。このような作品にはなかなか出会えません。とにかく面白かったです。

5.『夜明けのすべて』瀬尾まいこ

PMS、パニック障害をそれぞれ持つ2人が主人公の小説。体調不良、精神的不調や自分自身が持つ特性によって、生きづらさを感じたことのある人には特に刺さるのではないかと感じる作品でした。僕にも刺さりました。
繊細に、そして明るくこのようなテーマを扱ってくれるのは嬉しいです。小説は他者への想像力を養ってくれます。


以上5選でした。紹介したい本はまだまだあります。気になる方は以下の作品もぜひチェックしてくださいね。

『いのちの車窓から』星野源
『まにまに』西加奈子
『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ
『痛い靴のはき方』益田ミリ
『世界は夢組と叶え組で出来ている』桜林直子


この記事が参加している募集

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?