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今の自分に似合う旅。 京都、大阪

2020.2.4~7 旅の記録を、写真と少しのメモで。

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今日から2泊お世話になるのは「THE SHARE HOTELS TSUGU KYOTO」。ReBITAがつくるホテルは、快適でデザイン性もよく、ローカルに根ざしていて好きだ。

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この旅では、自分の感覚を大切にしたいと思ったので、今の自分の心惹かれるものが明らかになる本屋を巡ろうと思った。 手始めに京都の有名な本屋「恵文社一乗寺店」へ。お店の前まで来て、ここは時間をかけてゆっくり見たいお店だと思い、まずは腹ごしようと近くの定食屋へ駆け込んだ。
お店に入って座ってから、気付けば京都に来てから一度も座ってなかったなあと気づいた。最近は家で休む時間が多い一方で、出かけた先ではせかせかと動いてしまって、帰ってきたときにはドロドロに疲れている。ということが多かったな。一旦座って落ち着くことって大事だなあと思う。
美味しいチキン南蛮を食べつつ、店主さんとお話をする。京都の最近ことやお勧めの場所、暮らしのことなど、お客さんが僕ひとりだったからゆっくり喋った。ひとり旅って、人に話しかけたり、話しかけてもらいやすいところが、いいなあと思う。旅に来たという実感が湧いた。

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足を休めて美味しいごはんを食べて、人と話をして、あったまった心と身体のまま、恵文社へ戻る。想像以上に大きくてセンスがよくて、多様な本が置いてあるお店。とワクワクしながら、店内をじっくりと物色した。
2冊の本に惹かれ買って帰った。また明日も来ようかなと思うほど素敵な本屋だった。

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2日目。朝起きて、新しい街にいる感じっていいなあと思う。寒さで目を覚ましながら、歩いてBARMANEというお店へ。
いつもは使っていないどこかの感覚を広げさせられるような、細胞が喜ぶような、素晴らしい料理だった。野菜がほんとうに美味しい。嬉しいなあと思いながら食べていたら、店内に朝の陽が入ってきた。

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鴨川。京都の街をいい感じにする上で、すごい働きをしていると思う。快晴で、気持ちがいい。


誠光社という本屋へ。偶然、自作のZINEを持ち込みしている方いて、編集者としての店主さんの意見を聞くことが出来た。プロってかっこいいな。良いものを見させていただきました。ここでもミシマ社のあたらしい本を買った。


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"You are stardust on the earth – a beautiful piece of the universe."
あなたは地上の星屑、宇宙の美しいひとかけら。

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そんなお店の紹介の言葉に惹かれ、STARDUSTへ。たとえばフラダンサーが踊るときの表情のような、地球に生まれたことを喜んでいるような、そんな表情をした店員さんが働いていた。とっても素敵だ。あんな表情をして過ごせる日々がくればいいな、なんてことを思う。

美味しいロウケーキと、チベットの紅茶をいただいた。帰りに、haruka nakamura fear. LUCAの「未草」というアルバムを買った。旅先でのこういう音楽の出逢いというのは、嬉しい。

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3年前、松本を旅したときに、偶然手にとった「貝殻となり」という一冊の本。そこには星ヶ丘という場所で開かれたカフェの、10年の記録が綴られていた。

全くお店のことは知らなかったのに、その文章や写真に惹かれ、買って帰り度々読んだ。

長く一つのものごとに向き合い、その空間や人などと関係性を育んできた人特有の、しなやかさ、強さのようなものを感じた。
そのお店、SEWING TABLE COFFEEに行ってきた。

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自然の一部のような、特別な空間。
大きな窓から入る午前の陽を浴びて、サイホンで入れた美味しいコーヒーを飲みながら、サリンジャーの本を読んだ。

あたたかくて、明るい記憶だなあと思う。
何かとても良いものをもらったような気持ち。

店主さんと少しお話出来たのも嬉しかった。僕からすれば好きな本の著者とお話出来たようなものだから。

草木に囲まれたお店なので、緑が活き活きとした季節にまた訪ねたい。


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開業する前から、ずっと気になっていたHotel Noumへ。都市に野を生む、朝にフォーカスしたホテル。想像以上の、心地よいホテルだった。デザインやコンセプトに惹かれて行ったけれど、何よりスタッフさんの明るさ、コミュニケーションの心地よさが、このホテルの良さだと思う。

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朝。カーテン越しに入ってくる光の色がとてもいい。壁や床、部屋の質感の良さが、それをまた際立てる。いい一日のはじまる予感。

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部屋には活き活きとしたグリーン。全部の部屋の植物を世話するのは並大抵なことではないだろうなと、思う。だけどこれがあるとないとじゃ決定的に違う。

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Noum、屋上からの風景。大阪滞在では、Tokyobikeを借りて近所のカフェや雑貨屋を回ったり、部屋でゆっくり今回の旅で買い集めた本を読むなどした。今の自分には、これくらいの旅が、ちょうどいい。自分にフィットする選択肢を選ぶということが、最近は少しずつ、得意になってきているような気がする。
読んでいた本に”みんなへの配慮が足りない。のみんなって誰だろう。そこで言いたいのは、私への配慮が足りない。ということではないか。”というような表現があり、何だが印象的だった。

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思わぬ収穫は、ホテル近くのwine bar percheで、ソムリエから自分の好みの味をどう覚えていくかというお話を聞けたこと。

①ラベルの裏表を写真に撮ること。アプリを使えばで産地や品種、輸入会社などが表示され、自分の好きなワインの傾向が見えてくる。
②まずは思ったことを言葉にしてみること。言葉にしてみた後で、ソムリエに味の説明を聞き、しっくりくるものがあれば真似をする。

なんとなく好き。で白ワインを飲んでいたけど、これからワインを飲むのが楽しみになった。こういう、これから先の日常を楽しみにしてくれる体験を提供出来るって、素敵なお仕事だなあ。いただいた白ワインもキャロットラペも美味しくて、良い気分になった。

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帰り道で立ち寄った浜名湖SAから見えた浜名湖。





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