アメリカのサンクスギビング(感謝祭)vol.1~ターキー(七面鳥)焼いたよ~!
11月26日(11月の第4木曜日)は、アメリカではThanksgiving(感謝祭)で祝日でした。学校は月曜日からお休みで、9連休でした。
サンクスギビングって、全然馴染みがなかったのですが、アメリカ人にとって「1年中で一番大事な日」というと、「サンクスギビングか、クリスマスか」というぐらい重要な日だそうです。家族で集まって、特別なご馳走を食べ、「秋の収穫に感謝をする日」です。
そんな大事な日の料理も、アメリカ文化も、全く知らない私に、近所のママ友(仮称:アン)が、「今年も一緒にサンクスギビングやろう~!」と誘ってくれました。本当に有難いです。
実は去年のサンクスギビングでも、アメリカに来たばかりの私たちを招待してくれ、私もちょっとだけ準備に参加していました。
「今年はもっと色んな料理の作り方が見たい~~!」
と、気合十分。3日前からアンの家に通って、準備のお手伝いをさせてもらいました。
準備の順番はさておき、お料理の重要度からご紹介しますね!!
メインの「Turkey(ターキー:七面鳥)」
感謝祭に一番欠かせない、象徴ともいうべき料理が、「七面鳥の丸焼き」です。これは、前日から下準備が必要で、当日は食事の約5時間前から焼き始めます。(七面鳥の大きさによって、焼き時間が違います。)
今回用意したのは、14.42ポンド(約6.5kg)の七面鳥。もっと大きいサイズも売っています。
手で持ち上げると、ズッシリ重い~~!!
先ずは水で洗って、中に入っているものを出します。(内臓は処理済みですが、首とレバーなどが入っていました。これは後でスープなどに使えます。)水気をしっかり拭き取ったら、全体に「塩&スパイス」を塗りこみます。
小さじ2杯分をお腹の内側の骨(あばら骨みたいな部分)の間にすり込みます。次に、七面鳥の皮の下に手を入れて、小さじ1杯分を腿の部分に、小さじ2杯分を背中の部分に、すり込んでいきます。皮と身の間に手を入れると、手がグングン入っていきます。変な感じ~!
残った塩を全て、皮の上から全体にすり込みます。
紐で縛って、焼くときに崩れないようにします。この縛り方も、動画を見ながら2人で悪戦苦闘しました。やっと2回目で成功!
ここまでできたら、今日はおしまい。冷蔵庫に入れて一晩寝かせます。(アメリカの家庭には大抵、ガレージに予備の大きな冷蔵庫があるので、こんなに大きな料理でも大丈夫なんですよね・・・。)
この後は、時間のある時に「クランベリー・ソース」を作っておきましょう。(作り方は下記に記載しています。)
さて翌日、食事の6時間前に、寝かせておいた七面鳥を取り出して、全体にバターとスパイスを塗って、お腹の中に、セロリ、玉ねぎ、スタッフィング(=パンの細切れにバターやスープを合えた詰め物)を詰め込みます。
ここで登場!ターキーの身が、中まで火が通ったか分かる優れもの!!
Turkey pop up timer(ターキー・ポップ・アップ・タイマー)
これを七面鳥の肩の部分に刺しておくと、中まで焼けたら赤いピストンが飛び出して知らせてくれます。生焼けを防ぐために、あると便利です。
食事の5時間前、いよいよグリル開始です!
アルミホイルでカバーをします。(表面が焦げ過ぎないように、焼き時間の全体のうち、最初の3分の2はカバーをつけて、その後はカバーを外して焼きます。)
オーブンの温度350°F(=180℃)で、先ずは2時間半、カバーをつけて焼きます。途中1時間おきくらいに、鍋の中のバター液を上からかけておくと、表面の皮が香ばしく焼けるそうです。
カバーを外して、後半1時間半、そのまま焼きます。表面にバター液をかけておきます。
肩の部分に刺しておいたタイマーの、中のピストンが飛び出したら、焼けた印です。(下の写真、ピストンが飛び出しているのが分かります?)
そのまま、30分以上寝かせます。
お客さんが来たら、カービング(切り分け)の開始!
感謝祭の七面鳥のカービングは、家長である男性の仕事だそうです。
Black Meat(赤身の部分)と、White Meat(白身の部分)に取り分けます。
身の中でも、Drum Stick(ドラムスティック)と呼ばれる、腿(もも)のお肉は「一番美味しい部位」なので、これを独り占めしたら嫌われます。みんなと譲り合って食べるように、気を付けましょう(笑)
さて、ここで七面鳥のグリルには欠かせないソースをご紹介します。
「クランベリー・ソース」
※アメリカの1カップは、約240mlです。
生のクランベリー 4カップ または 1ポンド
砂糖 1カップ
水 1カップ
クローブ 小さじ4分の1
シナモンスティック 1本
オレンジ 1個
パイナップル 1と2分の1カップ
くるみ 2分の1カップ
[作り方]
オレンジとパイナップルは細かく切って、くるみは砕いておきます。(パイナップルは缶詰めでも良いです。)生のクランベリーは洗っておきます。
水に砂糖を入れ、火にかけて沸騰させます。クランベリー、クローブ、シナモンスティック、オレンジを入れて、かき混ぜながら煮込みます。5分くらいすると、クランベリーの実がポンポンと弾けてきます。焦げないようにかき混ぜながら、そのまま更に5分くらい煮込みます。実が煮崩れたら、パイナップル、ナッツを加えます。
ターキーに、クランベリーソースを添えて、召し上がれ~~♪♪
今回はここまで。
次回は、もう一つの主役、「パンプキン・パイ」をご紹介します!
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