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コットクラブ vol.4

急な坂道を歩いていると、雲に手が届いた。その瞬間、地面が空に変わった。
どういうことかというと私はみんなの反対側を歩いているということ。

地上のみんなは歩いていた。
だから私は泳ごうと思った。
久しぶりにクロールの練習。
息継ぎするたびに雲が口に入って空気が吸えない。息継ぎができないことより、バタ足が上手くなっている事に喜んだ。

地上のみんなは歩くのを辞めて建物に入った。さらに小さな部屋に入っていった。どうやら会議を始めたようだ。
だから私も会議を始めようと思った。でも私は空に潜れるようになったら会議場所は月の上と決めていたので、月に向かうことにした。
ケンケンパしながら月に向かったら案外早く着いた。
月に着いたはいいものの、あることに気がついた。大事なこと。

それは会議相手がいないということ。

あ!今私は1人なのかと思いながら、何気なく辺りを見回すと遠くの方で月のカケラが会議したそうに私に近づいて来た。

なので私は月のカケラと会議することにした。
会議のテーマは、「ギュックルパイナーの危機」

vol.5につづく...

#短編 #超短編 #ショートストーリー #ケンケンパ

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