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#トヤマビト。Vol.17

富山には魅力あふれる人たちがたくさん。

知れば知るほど好きになる!

そんなトヤマビトたちとの 出会いや学びを

ぽつぽつと書き記していきたい。


第17回目 小矢部の“ドローンお兄さん”といえばこのお方!

神島さん

■神島 志朗(かみじま しろう)氏
富山県小矢部市出身。1987年生まれ。
神島印刷株式会社 専務取締役。ドローンパイロット。
神島印刷では、写真・映像共にドローン撮影プランの提供を行っている。

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(グラフィックレコーディング:misaさん)


▶  印刷業に新たな付加価値を。

家業の印刷業を担う傍ら、県内各地でドローンを使った撮影を行っている神島さん。

明るくハツラツとした印象も相まって、地元小矢部市では『ドローンお兄さん』という愛称で親しまれているそうです。

そんな神島さんがドローンと出会ったのは、ドローン撮影がまだ世の中で珍しかった頃でした。

僕は以前、あるテレビ番組で空から撮影されたとても美しい映像を見ました。
ヘリコプターから撮影しているのかと思ったら、ドローンでの撮影だったのです。
こんなに綺麗な映像を撮影できるなんてすごい!!と感動しました。

僕もドローンが欲しい!と思って、すぐに調べて代理店に行きました。
その日のうちに入手しました!

まさに 思い立ったら即、行動!!

すぐに手に入れたドローンを抱えて、山で飛行の練習を繰り返したそうです。

僕の実家は創業60年の印刷会社です。
父は「印刷業は存続が厳しいから、継がなくてもいいぞ。」と僕に言い聞かせてきました。
最初は安定の職業に就こうと介護の仕事を選びましたが、やっぱり歴史を重ねてきた家業を絶やしたくない。四代目として家業を継ぎたいと思ったのです。

普通に印刷業だけを続けていくのでは、父が言うように会社が衰退していってしまうことは目に見えていました。
新しく付加価値を付けたいと考えていたので、ドローンとの出会いは転機でした。
ドローンを印刷業の付加価値にしたいと考えたのです。

こうして現在の『印刷業×ドローンお兄さん』が誕生したのでした。

ドローン

📷:おもちゃのような見た目にも惹かれたという。


▶ 自分たちならではの作品を。

神島さんはただドローンを飛ばして撮影するのではなく、画角や演出に工夫を施すために、カメラマン・気象予報士と共にドローンの撮影チームを組んでいるという。

僕は、気に入ったことをとことん追求するタイプです。ドローンで、自分たちならではの作品を撮りたいのです。

空は構図の迷子になりやすいので、カメラマンに画角を見てもらいます。
気象予報士には、ドローンを飛ばす際の安全性だったり、作品の演出にも使える霧の発生などを見てもらったりしています。

二人とも地元小矢部の友人です。自分にない力を持っている二人が参画してくれるからこそ、面白い作品が撮れています!とても感謝しています。

自然現象を取り込んで作品をつくりあげていくのですね…!神島さんの巻き込み力も素晴らしいです。


そしてドローンで撮影した写真作品を神島印刷でプリントアウトするときは、色の出し方や構成の調整に再度工夫を加えるとのこと。

今はみなさんそれぞれに簡単にネットで印刷ができる時代ですが、仕上がりのクオリティに納得がいかないものが多いと感じています。

神島印刷は、みなさんが実際に見て感動した景色のカラーに、限りなく近づけて再現したものを紙におとしこんでいきます。
ここはかなりこだわっていますし、最大の強みです。

感動の一瞬をそのまま手元まで届ける。印刷のプロならではの誇りを感じます。


▶ 富山の景色は、美しい。

小矢部市内だけでなく、県内全域でドローン撮影を行っている神島さんに、お気に入りの景色を尋ねてみました。

山側から見る街や海などの、奥行きのある景色が面白いですね。
富山ならではの景色だと思います。

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📷:小矢部市の稲葉山牧場付近からの景色。

以前、富山県内の小学校の授業で講師をしました。
僕がドローンで撮影した写真を子どもたちと一緒に見ながら話をしました。

作品を通して、子どもたちに自分たちが住んでいる街を知るきっかけになったらいいなと思います。
“富山はどこを切り取っても綺麗”ということが当たり前のように感じられています。でも、それは当たり前として見過ごされてはいけないこと。

自分たちの街の持つ美しさを、再発見してもらえたら嬉しいですね。

小矢部

📷:小矢部市内の景色。視点を変えると印象がガラッと変わりますね!


▶ ドローンは、大切なコミュニケーションツール。

誰かと初めて会ったとき、自己紹介で「印刷会社をやっています。」だけではそんなにインパクトを与えられないのですが、「ドローンで撮影もしています!」となると、一気に相手のリアクションが変わります

保育園に撮影に行ったときも、保育士さんが「今日はドローンを飛ばしてくれるお兄さんが来てくれましたよ!」と紹介してくれて、子供たちが物珍しそうにはしゃいで喜んでくれるのです。

ドローンがひとつあるだけで、みんなの表情がいきいきするのは、面白いですよ!

ドローンは神島さんにとって、大切なコミュニケーションのツールともなっています。

ホッケー場

📷:保育園やスポーツのプロモーションビデオ撮影も行うそうです。

今後はドローンの体験教室やプログラミング教室といった、子どもたちにもドローンをもっと知ってもらえるような取組みもしていきたいです。
都会でも田舎でも、場所に関係なく先端技術を学べるということを体感してもらいたい。
ドローンパイロットの育成など、子どもたちの将来の可能性の幅の広がりに繋がっていけばいいなと思います。

ドローンお兄さんの挑戦は続く…!

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終始明るい笑顔でハキハキと取材に答えてくださった神島さん。

溢れるポジティブパワーを感じました!

印刷技術とドローン技術。どちらも神島さんらしいカラーで彩りを施しながら地域を盛り上げていく活動にこれからも注目です!

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📷:お店を『知るきっかけ』にも繋がるノベルティも手掛けている。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます🌷


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