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本屋に入り、棚と棚の間をなにげなく歩く。それが新しい人生の始まりかもしれない。

本屋には、小説やビジネス書、専門書など数多くの本が置いてある。ちゃんと分野ごとに分かれており、見やすいようにア行から置かれていることも少なくない。その棚と棚の間を何の目的もないまま歩くと、興味深い題名や装丁のデザインに出会う。

なにげなく本を手に取り、ガバッと開くと、全く興味がなかった世界の面白さを知る事がある。

先日私は、待ち合わせの時間までに余裕があったため、本屋に入った。棚にささっている本の題名や、平積みしてある本の装丁デザインを眺めながら本屋をぶらぶらと歩いた。そろそろ本屋を出ようかと思っている時に、一冊の本を見つけた。それは、西洋の絵画が装丁のデザインになっており、題名には「絵を見る技術 名画の構造を読み解く」と書いてあった。

私は昔、西洋の絵画展にいった時に、どのポイントを見ればいいのか全く分らず、せっかく行ったのに全く楽しめなかったという苦い経験を持っていた。そのため、絵を見る技術が分かるならばとパラパラ読み始めた、

本には、絵画にはバランスがあることや、明暗で主人公が分かること、鑑賞する人の目の動きまで計算されていることが書いてあった。

構造という着眼点で絵画を説明しているのは非常に面白かったし、文も決して堅苦しくなく初心者でも楽しく読むことが出来た。

もし、目的があって本屋に入ったならば、この本を手に取ることは絶対になかったと思う。

目的もなく本屋を歩く。それだけで新しい人生が始まるかもしれない。

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