息子が生まれ、幸せに拍車がかかる日々
息子が生まれ、日々育児に追われている。
家にいることが多いため、料理やお風呂を担当するのは僕だ。手が空いていたらミルクをあげておむつもよくかえている。
息子がいない頃の、のほほんと生きていた時と違い、暮らしの中に育児が入ってきてしまうため、仕事も日々調整しながらなんとかやっているという感じだ。
自分の時間が欲しいなとか、もっとのんびりしたいなとは思うが、息子がいない生活はもはや考えられない。
息子が可愛いと言うことは多分にあるが、息子によって僕の存在が認められているところも非常に大きいのではないかと思う。
僕は生きることの空虚感が昔からずっとあった。
なぜ生きているのか。生きるとはなにか。神とは何か。というのを考えることが好きで、小学生の頃には仏教にはまり、般若心経を空で言うことができた。
僕はなんのために生きているのかという疑問が消えず、とりあえずここまで来た。
父親が数年前にガンになり、ステージ4の大病を患い、初めて愛する人がいなくなってしまう恐怖で打ちひしがれたのを覚えている。
そして先日、息子が生まれた。
もちろん息子は自分で一人で立ち上がってミルクを作って飲んだり、トイレにいったりすることもできない。ましてや寝ることだって人の力がないと眠れないのだ。
そんな育児は、忙しくて大変だが、一つ一つの行動が愛であり、その一つ一つが僕を肯定してくるのだ。
そして、この子のために生きなければならないという気持ちがどんどん湧いてくる。
自分の命が具現化されているようなものだ。
僕が息子に期待しているのは、生きているだけ、呼吸をしているだけで十分だ。
僕より長く生きてくれるのであれば別になんでもいい。
どんどん幸せになってくれ。
そして幸せにしてくれてありがとう。
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