ケアマネの狩野さんショートストーリー3
夢を見ました。
何年待っても整ちゃんは帰ってきませんでした。
わたしはずっと帰りを待つつもりでした。
でも、お父さんとお母さんがお見合いをしなさいと言いました。
村のみんなも、そうしなさいと言いました。
わたしはお見合いをしました。
「明けましておめでとうございます。」
年末年始の休暇をはさみ、年が明けてから私は中谷さんのモニタリング訪問をした。
「お正月は息子さんも帰って来られたんですか?」
「そうなんです、けどね…」中谷さんは思いがけない話をした。
「息子が施設に入った