自作の主人公に励まされるの巻

2月1日までnoteで連載していた小説『すずシネマパラダイス』は映画化を目指していまして、まずは一人でも多くの方に読んでいただき、「すずパラサポーター」になっていただきたいと願っています。
……ということを再三SNSに書いているため、最近は、同郷の皆さんを中心にいろんな方が、
「こういう方法でPRしたら?」
「こういう人がいるから、紹介しようか?」
と声をかけてくださいます。
皆さん、本当にありがとうございます。

自分でも「もっとできることはないか?」と日々考え続けていまして、思いついたことは極力試しています。
ですが、すべてのアイデアがうまく行くわけではなく、
「私に、もっと知名度や発信力があったらなぁ」
と思うようなことも度々あります。

そんなとき私は、自分と、『すずパラ』の主人公・一雄とがシンクロしているように感じます。
『すずパラ』は能登半島の先っぽの町、珠洲(すず)を舞台にしたコメディー小説です。
主人公の一雄は「映画監督になる」という夢を叶えられず東京から帰郷し、かつて映写技師だった老人・栄一と共に、珠洲の町おこし映画をつくろうと奮闘します。
しかし、その道のりは険しく、一雄は次々に困難に見舞われます。

つまりこの小説を映画化すると、「映画の世界のなかで、登場人物たちが映画をつくろうと頑張る」というマトリョーシカ構造の作品になるわけですね。
それだけに、今、『すずパラ』の映画化を目指してジタバタしている自分と、主人公・一雄の姿がつい重なり、思うようにいかない事態に出くわす度に、
「まあ、一雄だっていろいろしんどい思いしてるもんね」
と自分に言い聞かせたりしています。

いわば、自分がつくった主人公の存在に、書き手である私が励まされている状態なわけですね。
なんとも不思議な感覚ですが、この先も私は何度も一雄に励まされていくことになるのだろうと思います。

一雄くんとは、長いお付き合いになりそうです。

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脚本、小説のオンラインコンサルを行っていますので、よろしければ。

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