見出し画像

インターンはるの 2023.10.19

はじめまして、10月11日からの1週間、小鳥書房にてインターンをした はるの です。
インターン日記では、小鳥書房にお邪魔した4日間のことを前半の2日間と後半の2日間に分けて書くことにしました。

まずは少しだけ自己紹介をしておきます。
私は都内の大学に通っている4年生で、大学では人類学を勉強しています。
もともと小鳥書房のインターンのことは1,2年ほど前から知っていたのですが、タイミングが合わず、学生生活が少し落ち着いてやっと参加することができました。
読書も本屋さんも好きなので、小鳥書房で時間を過ごすことができ、とても嬉しく思っています。

初めてお店に入ってかよさんへの挨拶と開店準備をしたあと、店頭に並べる古本コーナーに補充する店内の古本をいくつか選びました。
本を選びながらかよさんとお話している中で、国立・谷保にゆかりのある山口瞳について教えてもらいました。初めて聞いた名前だったのですが、小鳥書房の書棚の一段には、山口瞳の書籍がたくさん並んでいます。そのお店が何か意味をもってつくる書棚を眺めるとき、その書店をつくっている人の存在を感じ取ることができるので、私はそういう時間が大好きです。

実際に小鳥書房の書棚にしっかり目を通すことができたのは2日目になってからでした。呼んだことがある本が並んであると嬉しくなるし、積読リストに入っている本があれば思わず買いたくなるし、初めて目にする本はあらすじに目を通したくなります。

飛び石でインターンに参加することを小鳥書房にいらっしゃるお客さんにお話したところ、また別の本屋さんに行ってから小鳥書房のインターンに来るのも良いんじゃないとおっしゃっていました。その通り私はいくつか本屋さんに行ってきたのですが、流行の書籍や最新の書籍、大手の出版社の書籍だけではないところが小鳥書房の他とは違う魅力だと思います。「たったひとりが心から喜んでくれる」 本づくりがしたい、という言葉通り、買わなければいけないという切迫感に駆られることなく、その本と自分の関係を考えながら手に取ることができるように思います。

書店の良いところは買うことを前提に立ち寄らなくていいところだ、という会話を小鳥書房でしましたが、買わなくてもいい、中に入ってみるだけでいい、何度か通っていればきっと1冊はあなたがほしいと思う本がある、そんな安心感のある場所が小鳥書房だと思いました。

小鳥書房で会う皆さんから、趣味や好きなこと、よく読む本のジャンルについて聞かれることが多くあります。考えてみれば、私は自分が好きなことを趣味と呼ぶのが正しいのか、生活の一部というのが正しいのかよく分からなくなっているみたいです。ピアノを弾いたり、本や文章を読んだり、本屋さんに行ったり。そういったことは自分の専門ではないけれど楽しんでることという意味では趣味と括ることができても、ただ楽しいからという理由では収まらないような大事な意味をもっているようです。

そんな思考を巡らせることができたのも、かよさんを含む小鳥書房で出会った人との会話からでした。小鳥書房という、書店と出版社の枠から溢れる場所のもつ作用なんだと思います。何をするわけでもなくいられる場所についての話をしたのは、インターン1日目のことです。本好き・本屋さん好きの1人として書店がそういった役割を担う場になっていることは嬉しいことですし、どこかを探せば自分の居場所があるのだろうと小さな希望にもなります。

最初の2日間では、コーヒーを淹れ、近くの富士見台トンネルにあるお店のクナーファを頂き、そういえば詩集をあまり読んだことがないと気づき、かよさんが編集をしている雑誌のラフ作成をお手伝いして難しさに圧倒され、2階のまちライブラリーでは人類学の面白さについて話し、他にも色々なことがありました。
また次の2日間でどのような出会いがあるのか、どんな会話があるのか、楽しみです。それでは。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?