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うたかた

ダンナ君の闘病記録を書き切って、どこから読んでも一周するメビウスの輪みたいな形が完成したような気持ちになり、それ以上の更新は蛇足のような気がしつつ、、でもまた書く。。 


ダンナ君が旅立ってからは反動もあったし世情も重なって、以前と比べてかなりスローペースに暮らしている。
それでもギリギリなんとかやっていけているのはありがたいことだ。

でも今住まわせてもらっている家はいつか去る事になるかもしれない。

義母と話していて、漠然とした気持ちが形を帯びてきた。(もちろん追い出されるという訳じゃないけど…)


ここも終の住処にはならないんだな。


というか、そもそも生まれたからには死んでゆく。
そもそもこの世自体が『仮の宿り』で、ヒトも物も、万物が『淀みに浮かぶうたかた』なんだな。ほんとに水の流れみたいだ。

鴨長明さんの言う事が心に沁みてしっくりくるようになりました。。(笑)

普遍的なものなんかこの世に存在しないし、ヒトも物も、ヒトの気持ちも思ったより早いペースで次々と移ろっていく。


儚いなぁ。儚い。


子供の頃はそうやってあらゆる物が変遷していく事が寂しくて悲しかった。

でも今は、儚いからこそキラキラしていて、その瞬間瞬間を大事にするべきなんだなと思う。

どうせ皆死ぬのだから、しかもその時は苦しい思いをするかもしれないのだから、それまではたくさん綺麗なものを見てたくさん楽しもう。


…そんな訳で、山に登ろう。

人の誘いに乗っかってまずはトレッキングシューズを買いに行く事に決めた。


…と宣言して外堀から埋めていく。。







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