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【補足】組織・人事コンサルタントブームの発端はマーケティングの変化にあり!

こんにちは!

奈良慎太郎です。


先日投稿したこちらの記事、もうお読みいただけましたでしょうか?

今日の日本において「組織・人事コンサル」への依頼件数が急増しているという状況を、”組織・人事コンサルタントブーム”と表現しました。


①働き方改革への注目
②HRテックの進化
③新型ウイルス流行の影響


これら3つのことが背景となって、組織・人事コンサルへのニーズがどんどん高まっているんでしたよね。


さて、今回の記事は、先日の記事の補足編です。


・そもそも”ブーム”の発端とは
・ブームにおいて話題になっているテーマとは

前回の記事では語りきれなかったこれらの話題について、徹底解説します。


組織・人事コンサルに興味のある方、企業のHRのことをもっと知りたい方は、ぜひこの記事を読んで、さらに理解を深めてみてください!



”ブーム”の発端って?

”組織・人事コンサルタントブーム”が起こったのは、一体何が発端なのでしょうか。


このことを考えるにあたって焦点を当てていきたいのが、マーケティング・プロセスの変化です。


かつての日本は、国内に閉じた市場環境の中で、製造業を中心に「たくさん作れば売れる」が当たり前となっていました。

「たくさん作れば売れる」というのは、つまりマス・マーケティングのこと。

大量生産・大量販売を前提として、すべての消費者を対象に、同じ方法でマーケティングを行うことが良しとされていました。


しかし、その時代はグローバル化の進展とともに終わりを迎えます。

グローバルな競争の中で、代わりに求められるようになったのは、

・差別化された製品やサービスを、スピード感をもって提供していくこと
・刻々と変わる環境に常に適合していくこと

でした。


つまり、以前までのマス・マーケティングは通用せず、「良い商品」に加えて、「どのように売るか」というところまで考えないといけない時代になったのです。



◎マーケティング・プロセスの変化と人材マネジメント

前者の「たくさん作れば売れる」の頃は、年功序列や終身雇用という日本の旧来の人材マネジメントが上手く機能していました。

この頃は、マニュアル通りに働く画一的な人材を、人材マネジメントの対象としていかに管理していくかが重要でした。


しかし、後者の頃になると、旧来の人材マネジメントの生き残りは難しくなってきます


グローバル化が進展した市場において重要なのは、「良い商品」を「どのように売るか」ということ。

「良い商品」をつくるためには、「顧客のニーズ」を理解しなくてはならず、「どのように売るか」を考えるためには、技術・新製品・新市場の開拓を行わなくてはいけません。


そのため、従来までの「マニュアルタイプ」の人材とは違い、「創造タイプ」の人材が求められるようになりました。

それにともなって、企業は、人材との向き合い方を見直さなくてはいけない局面に立たされています


・企業は自社の人的資源をより正確に把握し、
・マスではなく、よりont to oneでマネジメントをし、
・長期的な視点での適材適所の人材配置を実現し、
・適切な処遇や働き方を提供し、
・不足する機能を外部から調達し、
・それらを社外にPRする

これらの課題をひとつひとつ解決していくことによって、企業は自社の価値を高めていくことが可能になります。


この課題を解決するためのサポートを行うのが、「組織・人事コンサルタント」です。

マーケティング・プロセスの変化によって生まれた企業の新たな課題によって、組織・人事コンサルタントが活躍する場が増えることとなりました。

これが、組織・人事コンサルタントブームの発端です。


ここに、先日述べたような、昨今の働き方改革や新型ウイルス流行に対応するテレワークの加速なども相まったことで、企業が抱える組織や人材マネジメントのあり方に関する課題はさらに増加しました。

よって、昨今の日本における組織・人事コンサルタントブームは、以前にも増してさらに勢いを見せているのです。



昨今の話題のテーマとは

昨今話題になっている、組織や人材に関するテーマをいくつかご紹介します。

・年功序列の人材マネジメントから職務(役割)、成果、行動を重視したマネジメントへのシフト(ex. メンバーシップ型からJOB型へ)
・人材の流動性の高まり、転職マーケットの拡大(ex. 新卒大量一括採用や終身雇用の見直し)
・少子高齢化と労働力不足(ex. 適材適所の人材配置による経営の効率化、シニア人材の活用)
・高度専門人材の確保・育成(ex. DX人材)
・次世代経営者・マネジメント育成、タレントマネジメントの仕組みづくり(ex. HRtechの活用)
・従業員満足度や定着率、ダイバーシティの重視
・サステナビリティ・ガバナンスの強化(ex. 経営者ノミネーションや経営者報酬等の透明化)
・組織体制の見直し(ex. アメーバ型、フラット型)
・働き方改革(ex. 過重労働防止、同一労働同一賃金)
・リモートワーク



まとめ

◯ブームの原因には、マーケティング・プロセスの変化が関係している
・・「たくさん作れば売れる」から「良いもの」を「どのように売るか」
⇒それにともなって、求められる人材が「マニュアルタイプ」から「創造タイプ」に変化

人材との向き合い方が変わったことによって、企業の課題が増加
⇒それにともなって、組織・人事コンサルタントの仕事も増加
☆これがブームの発端に!

マーケティング・プロセスの変化によってブームが起こり、そこに先日の記事で解説した3つの背景が相まってブームは加速しました。

そして今は、ブームが加速している真っ只中です。

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