つぶやき・想い出にしよう

憎んで憎んで、それでも大好きだった人

もしも会って話すことができても
二人で肩を並べて生きていくことはできない人

ずっと忘れられない人

「その『好き』な気持ちは『好き』なままで
想い出の『好き』にすればいいんだよ」
と友人が言ってくれた

必死で目をそらしつづけてきたけど、
ずっと忘れられなかった

恋だったのか、執着だったのかはわからない

それでも大好きだった

わたしの中の想いは
醜くて、それでも美しかった

ぜんぶ彼がくれた宝物なのかもしれない

こんなに人を好きになれることなんてないのだから　

そういえば彼は、
人間のどうしようもない感情を
いつも受け止めようとしてくれていた

広くあたたかな腕の中で抱きしめてくれた、
とっても優しい人だった

甘えることのできた
はじめての人だった

憎しみが残ってしまっても仕方ない
好きで忘れられなくてもいい
忘れなくてもいい

「想い出の『好き』」にして、
幸せになろう

目を背けて
見たくないものとして
封印し続けてごめんね

深く傷つけ合い、
うまく愛せなかった後悔があるぶんだけ、
また別の誰かを深く愛そう

彼にもらった優しさを持って。

「あなたのおかげで
人を深く愛せるようになったよ」
って言えるようになれたらいいな