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万葉集

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#言葉

和歌・この国は言霊の栄える国

日本には、言葉には力があるという 言霊信仰が根強くある。 良い言葉を言えば良いことが起こ…

lily
3年前
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和歌・私の激しい心はあなたしかしらない

誰も見ることのない心の奥に こんなにも激しい感情が 自分の中にあったのか。 それを知るの…

lily
3年前
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和歌・古代から愛の歌は雨がよく似合う

「我が背子に恋ひてすべなみ 春雨の降るわき知らず出でてきしかも」 万葉集巻10・1915 (愛し…

lily
3年前
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和歌・嫉妬心も愛しさもすべてあなたのため

「わが情(こころ)焼くもわれなり 愛(は)しきやし君に恋ふるもわが心から」 万葉集巻13・32…

lily
3年前
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和歌・あなたに抱かれたまま消えてしまいたい

夜のうちに通ってきて 契りを結び 翌朝には帰ってゆくあなた あなたへ恋するあまり苦しくて、…

lily
3年前
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和歌・わたしの愛しい人は、たった一人

「うち日さす宮道(みやぢ)を人は満ち行(ゆ)けど  我(あ)が思う君はただ一人のみ」  万…

lily
3年前
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和歌・嗚呼、愛おしくてたまらない

「吾妹子(わぎもこ)に 恋ひ為辺(すべ)無かり 胸を熱み 朝戸開(あ)くれば 見ゆる霧かも」 万葉集巻12・3034 よみ人知らず (愛しい人に恋して為す術もなく胸が熱くなり、朝、戸を開けたら霧が見えた) 恋人を想うあまり 眠れない一夜を明かした 胸が熱くて苦しい どうしようもなくて戸を開けたら わたしの胸につかえていた嘆きの吐息が まるで霧になったような朝だった あなたを想ってついた熱いため息が、冷たい霧の中に溶けて行った 嗚呼、あなたに恋して仕方がないのです