天使たちとの共同戦線(終章、達者で・・・)
ウーノ「戻りました。」
グラント「お帰り〜。久々に熱く語ったみたいね。」
ウーノ「・・・見てたんですか?」
グラント「プロイビーがね笑。」
プロイビー「私、ウーノの語り聞き惚れちゃった♪」
ウーノ「・・・改めて言われると恥ずかしいので、やめてくれません?」
プロイビー「ごめんごめん汗。」
ウーノ「全く・・・相変わらずですね笑。」
ドラーク「それよりみんな準備なさい。ミィディアに会うんだから。」
グラント「それより先にビランチのところに一旦集合でしょ?」
プロイビー「そうだったわ。行く順番を決めないと。」
ドラーク「じゃ、行きましょうか。ビランチのところに。」
〜〜〜〜〜
イプノ「ミィディア。久しぶりだね。」
ミィディア「イプノ⁉どうしたの?急に⁉」
イプノ「罪の償いが終わるって聞いて最後の挨拶に来たのさ。今天使たちはビランチのところに行ってお別れの挨拶の準備をしてるから、会う為の隙は今しかないからね。」
ミィディア「・・・そうなんだ‼嬉しいよ。堕天使は来れないだろうなって思ってたからさ。」
イプノ「実は来てる堕天使は僕だけじゃないのさ♪」
セイ「お久しぶりです。ミィディア。」
ミィディア「セイ!」
オンブ「罪の償いが終わるんだって?ミィディア。」
ミィディア「オンブも来てくれたのか!」
オンブ「ああ。これからのミィディアの人生の幸運を祈ってな。」
イプノ「たまには天使らしいこともしないとね。」
セイ「・・・堕天使ですけどね笑。」
オッソ「イプノ。そろそろ時間がないわ。ビランチが準備を始めた。早く。」
イプノ「大丈夫。もう終わるよ。じゃ、そろそろいくね。グラントたちがくるみたいだからね。」
ミィディア「分かった。」
セイ「じゃ、行きましょうか。名残り惜しいですが。」
イプノ「ああ、みんな引き上げだ。じゃあね!ミィディア‼」
〜〜〜〜〜
ビランチ「皆さん集まりましたね。」
ブッピラ「ならさっさと会う順番を決めるか。」
ノーヴェ「まさか人間に会う順番を決める日が来るとはな笑。」
シェンス「本当よね〜笑。ソロモンの時はヴェッキとプロイビーだけだったからこんな大所帯にならなかったし。なんか新鮮ね。」
ラーナ「本当ですねー。自分は初めてですけど上天使の皆さんと同じように集まって緊張しますー。」
オルゴ「緊張って柄じゃないだろ?笑。お前。まぁ新鮮と言えば新鮮だな。」
プロイビー「で、会う順番はどうすんの?」
フォルテ「僕たち判断はビランチが最後に会う決まりだから最後だ。」
ブッピラ「了解だ。なら俺たち堕天使狩りは判断の前で頼む。」
ビランチ「構いませんよ。皆さんは如何ですか?」
グラント「いいわよ♪」
イアス「構わないぜ。あと最初は俺たち力で頼むぜ。」
ウナ「短いからすぐに済むしな。」
ヴェッキ「いいか?ビランチ。」
ビランチ「いいですよ。残るは奇跡と道示しですね。」
ドラーク「なら私たち奇跡は3番手で頼むわ。」
ビランチ「了解です。」
シェンス「なら私たちは2番手ね。」
フォルテ「よし決まったね。」
ヴェッキ「なら言ってくる。」
ビランチ「はい行ってらっしゃい。」
〜〜〜〜〜
ヴェッキ「ミィディア。最後の別れに来た。」
パンピ「久しぶりだなミィディア。」
ミィディア「ヴェッキにパンピ‼久しぶり。」
ウナ「お初だがお別れだなミィディア。オレはウナだ。」
イアス「俺はイアスだ。よろしくな。」
ミィディア「力の天使の?」
ウナ「そうだ。俺たちの力も使えるようにお前の体に天使の力を入れておいた。お前が危機に瀕した時に力が発動する。」
ヴェッキ「良かったな。」
イアス「俺の力も一緒に入れて置いたぜ!」
ミィディア「ありがとう。」
パンピ「じゃ、行きますか。後ろが控えていますし。」
ヴェッキ「そうだな。じゃ、ミィディア。達者でな。」
ミィディア「ああ。達者で。」
〜〜〜〜〜
ヴェッキ「戻った。」
ビランチ「分かりました。では次、行きましょうか。」
シェンス「ほいほ〜い。」
〜〜〜〜〜
シェンス「久しぶり〜♪ミィディア。」
モルテ「高校生以来ですねミィディア。」
ミィディア「シェンスにモルテ!」
ノーヴェ「俺も来たぜ‼ブッピラと降りてきたの覚えてるか?」
ミィディア「ノーヴェ!もちろん覚えてるよ!」
ノーヴェ「これでお別れだ。・・・頑張れよ。」
ミィディア「ああ。気持ちも大分落ち着いてきたからなんとかやっていくよ。天使の力を使わずにな。」
モルテ「その意気です。」
シェンス「まぁ天使の目から見ても今のあんたなら大丈夫よ!」
ミィディア「天使の太鼓判は心強いな笑。」
シェンス「でしょ〜?ほらオルゴもなんか言いなさいよ!」
オルゴ「・・・負けるなよ。己の感覚を信じて進め。分かったか?」
ミィディア「・・・ああ!分かってるよ。」
オルゴ「ならいい。」
シェンス「素直じゃないわね〜。全く。」
ノーヴェ「だな笑。それよりそろそろ時間だ。」
シェンス「そうね。じゃ、ミィディア。達者でね。」
ミィディア「ああ、達者でな。」
〜〜〜〜〜
シェンス「ビランチ〜、戻ったわよ。」
ビランチ「分かりました。では次、行きましょうか。」
グラント「分かったわ。」
〜〜〜〜〜
グラント「は〜い♪ミィディア!久しぶり!イプノとバッティングした時に降りてきたの覚えてる?」
ミィディア「グラント!久しぶり。覚えてるよ笑。」
プロイビー「久しぶり!天使憑きの練習した時に憑依したの覚えてる?」
ミィディア「覚えてるよ!シェンスと一緒にいたプロイビーだろ?」
ドラーク「じゃ、私は覚えてる?」
ミィディア「ドラークさんですよね・・・?」
ドラーク「良かった。ちゃんと覚えててくれて♪」
ミィディア「そりゃまぁ・・・あ、そういえばドラークたちに聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
ドラーク「何?聞きたいことって?」
ミィディア「イプノが言ってたんだけどドラークって雷を使うの?」
ドラーク「・・・ビランチと一騎打ちしたことを言ってたの?」
ミィディア「うん言ってたよ?」
グラント「・・・それってアイツが堕天した時の戦いのことじゃない?」
プロイビー「そうね。」
ミィディア「・・・その戦いどうだったの?」
ドラーク「紙一重で捕まえられなかったのよ。」
グラント「ビランチに催眠をかけたのよね。」
プロイビー「あのビランチに一瞬でも催眠をかけるなんてアイツくらいよね。」
フェア「ブッピラでも無理ですからね。」
ミィディア「成程な・・・。そういえば1番最初のヴェッキたちがくる前にイプノたちが別れにきたよ。」
グラント「やっぱ来てたんだ。アイツ。」
ドラーク「・・・どうだった?」
ミィディア「元気そうだったよ。」
ドラーク「・・・だってよ。グラント?」
グラント「べ、別に私は気にしてないわよ‼」
プロイビー「恥ずかしがって笑。」
グラント「本当よ‼」
フェア「そろそろ行きましょう、皆さん。」
プロイビー「そうね。後ろもつかえてるし。じゃミィディア頑張るのよ♪」
ミィディア「ああ。分かってる。」
フェア「ではミィディア。御達者で・・・。」
ミィディア「ああ。達者でな。」
〜〜〜〜〜
フェア「ビランチ戻りましたよ。」
ビランチ「分かりました。では次、行きましょうか。」
グラント「その前に伝言。イプノが私たちが行く前にミィディアに会ってるわ。あとビランチとイプノの一騎打ちのことも知ってたからもしかしたら話してくるかも。」
フォール「伝言。確かに承知した。」
ブッピラ「じゃ、行ってくる。」
ビランチ「はいお願いします。」
〜〜〜〜〜
ブッピラ「ミィディア。久しぶりだな。元気にしてるか?」
ミィディア「ブッピラ‼ああ元気だよ。」
フォール「それは、なによりだ。」
ミィディア「あんたは・・・。」
フォール「ああ初見だったか。俺はフォールだ。最初で最後だがよろしくな。」
ラーナ「僕は初見じゃないですよねー。」
ミィディア「ラーナ!それにドゥエもいるじゃないか。」
ドゥエ「お、ミィディア。覚えててくれたんだな。」
ミィディア「まあな。」
フォール「調子良さそうだな。」
ミィディア「ウーノが来た後から今までにないほど落ち着いてるんだ。」
ブッピラ「その状態が本来のニュートラルの状態だ。覚えておけ。」
フォール「何かあれば分かるように俺たちの力をイアスが仕込んだトリガーに合わせて入れて置いた。力はお前の意思で選んで使え。」
ミィディア「お、おう。」
ラーナ「それじゃ、そろそろ行きますー?」
フォール「ああ。最後にビランチが待っている。」
ブッピラ「じゃあミィディア。達者でな。」
ミィディア「ああ。達者で。」
〜〜〜〜〜
ブッピラ「ビランチ。戻った。」
ビランチ「お帰りなさい。では、行きましょうか。フォルテ。ヌーラ。」
フォルテ「ああ。」
ヌーラ「はい。」
〜〜〜〜〜
ビランチ「久しぶりね。ミィディア。」
ミィディア「ビランチ!それにフォルテも!」
フォルテ「久しぶりだね。ミィディア。」
ヌーラ「私は初見ですね。ヌーラです。よろしくお願いします。」
ミィディア「よ、よろしく・・・。」
ビランチ「これであなたが幼き日に犯した罪は終わりになるわ。これからはあなたがあなたの力で人生を歩んでいくことになるの。あとあなたは私たち天使の声と姿は見えなくなるわ。だけど天使の力は多分今まで通り使えるでしょうね。」
ミィディア「何で?」
ビランチ「体が使い方を覚えてるからよ。今回、天使の記憶は消さないわ。思い出は大切にしなさい。」
フォルテ「つまり僕たちの姿と声だけが見えなくなるわけだ。異論があれば聞くよ?」
ミィディア「いや、ない。」
フォルテ「助かるよ。これで僕たちの役目も終わりになる。」
ヌーラ「少し、寂しくなりますね。」
ミィディア「俺は・・・もう吹っ切れたよ・・・!」
ビランチ「笑。それなら良かったわぁ。じゃ、天界に戻っちゃうけど・・・大丈夫?」
ミィディア「大丈夫‼何かあれば力を使って呼ぶからさ!」
ビランチ「分かったわ笑。それじゃミィディア。達者でねぇ。」
ミィディア「ああ。ビランチたちも達者で・・・‼」
こうして小学生から続いた“天使たちとの共同戦線”は終わりを迎える。
天使のいない日常は容易ではないだろうが、決して辛いだけの日々ではないことを俺はこれから感じて生きていくだろう。
また今までの経験も辛いだけの日々ではなかったと感じる日もきっと来るだろう。
俺はこれから天使に恥じないように今よりも楽しく、深く・・・自分の人生を生きていこうと思う・・・。
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