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読書感想文『BRILLIANT MAPS AN ATLAS FOR CURIOUS MINDS』

初めての書評?読書感想文!

ぶらりと本屋巡りをしていたときに見つけたこの本がとっても面白かったので誰かに伝えたくて!

どんな本?

一応洋書ではあるのですが、中身はほぼカラフルな世界地図。
「地理」「戦争」「文化」「歴史」など、さまざまな角度のテーマに沿って描かれた世界地図がぎっしりです。

いくつか印象深かったテーマを紹介します。

  • 「世界の国旗」(日本の県の旗まで網羅!)

  • 「サッカーと呼ぶか、フットボールと呼ぶか?」(呼び方ってそんな大事なんだ…)

  • 「英語版ウィキペディアで最も検索されている言葉は?」

  • 「ホワイトクリスマスになる確率」

  • 「欧州各国で2番目に多い国籍は?」(わかりにくいですが…ポルトガルならば、ポルトガル国籍の人が最も多く、次いでブラジル国籍の人が多い、という意味です)

必ずしも最新のデータという訳ではありませんが、それでも世界の大枠を掴むにはピッタリ。
ぼんやり見つめているだけでもぐいぐい思考の海に沈んでいけます。

お気にいりポイント

全部面白くて興味深いのですが、特に印象深かった地図を2つ。

一つは「イギリスが侵攻しようとしたことのある国」。
22カ国しかイギリスから攻められたことがない国がないというのは正直驚きでした。
日本は日英戦争等を経験していますので22カ国には含まれません。
紳士のイメージが強いイギリスですが、こんな四方八方に攻め込んでいたなんて!
これはヘタリアみたいに擬人化したくなるわ、と納得(笑)

もう一つは「身長の平均値」の色分け地図。
北の国々の人はやっぱり高身長で、温暖な島国の人々は小柄。
「寒い国では生物の体が大きく、暖かい国では小さく」というベルクマンの法則をちゃんと理解するきっかけになり、感覚的に理解していた事柄が一つの概念としてすっきり整理されました。

所々に、英語の慣用句?ことわざ?が入っていて遊び心も感じます。

感想

私はかつて世界史、地理など社会科全般に全く興味がなく、ヨーロッパへ来る前はイタリアとアメリカの場所しかわからないくらいでした。
「ルーマニアって南米だよね!?」とか言って友達に笑われていたくらいです。
(今ならわかります。ヨーロッパです。昔はコーヒーが美味しそうな名前だと思ってたんです。)

けれど、ここまで子供と28カ国旅をして、気候や宗教、食べ物などどんどんそれぞれの国の”らしさ”というものが感じられるようになりました。
そういった背景知識から、行ったことのない国でもなんとなくこんな国かな?と予想をするようになったり。
自分なりの仮説や土地勘を持つと、どんどんアンテナが広くなると身をもって感じています。

私はこの本を読み、海外に興味があるっていうけどどういう方向性なの?と自分の現在の興味がどこへ向いているのか改めて確認できました。
(私は経済、地理・天候について興味がありますが、戦争や政治についてはあんまり…みたいです)


日本での入手難易度はやや高いですが、英語はそこまで多くないので中学生くらいからなら辞書片手に十分理解ができそう。
自分用にもプレゼントにも、ますます世界が広がること間違いなしの超おすすめの一冊です。

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