食のセンスの塊、83歳ばあちゃん【わたしの小さな日常】
おばあちゃんは食の好みが激しい。
というか、独特のセンスがある。
551の蓬莱の豚まんは、醍醐味であるあの白いモフモフをはがして中身だけ食べるし、
餡を包んでいる最中も嫌気がさすそうだ。
もさもさが納得いかないらしい。
でもシュークリームは好きなのだ。
あと、鰻も好まない。
ごぼうと炊いて食べる柳川鍋で
どじょうを沢山食べてきたから。
おばあちゃん曰く、
どじょうと鰻は一緒らしい。
でも、穴子は好きなのだ。
さらに、ランチにパスタは論外だ。
サラダがついていないから嫌らしい。
でもラーメンは好きなのだ。
言えば言うほど
おばあちゃん…って
独特なセンスをお持ちなんだけど、
そういうセンスの持ち主こそが
味に対する感度が高くて
本当の美味さを求めている証拠なのではと
最近思うんだ。
551の蓬莱の皮を剥がして食べるのは
あの中の餡だけで満たされたいという
食の愛が詰まっているし
鰻が嫌いということは、
その味に対する未知が存在するってことだ。
未知は無限の味を知らせてくれるし
そのおかげでまた味の想像がふくらむ。
なんだかんだで、おばあちゃんが一番
本当の味を求めているフードファイターだと
まだまだ私はおばあちゃんを超えられません。
83歳おばあちゃんこれからも元気です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?