ことね | 日々の暮らし

フードエッセイ書きます。いい肉の日生まれ。幼稚園の頃はじめて包丁を持ち、自分の手から食…

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フードエッセイ書きます。いい肉の日生まれ。幼稚園の頃はじめて包丁を持ち、自分の手から食べ物が生まれることに感動。大学では食物栄養学を専攻し、食の嗜好性について研究する。大学卒業後は食品小売業に入社してから、突如web業界へ。飽き性気質ですが、食の愛は一生変わらないと誓ってます。

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はじめました

はじめまして。ことねです。 食を通じて日々の景色をお伝えしたいと思い、 始めてみました〜。 少しだけ自己紹介をさせていただきます。 いい肉の日生まれ。 幼稚園の頃はじめて包丁を持ち、自分の手から食べ物が生まれることに感動。それからしばらく家のベランダで自分で作ったお弁当(おにぎりとかウインナー)を広げて1人でピクニックごっこをしていた幼少期です。 大学では食物栄養学を専攻し、食の嗜好性について研究しました。簡単にいうと食の好き嫌いと脳との関係性についてです。そして、管理

    • 頑張らないポテサラは愛【フードエッセイ】

      梅雨は束の間の夏休みだけど 暑さは増すばかりで 仕事から帰っただけでもう勘弁。 何にも作りたくないけれど、 ビールは飲みたいという矛盾よ。 うん。切実たる願い。 ビールは必ず飲むと心に決め、 何か簡単にできるアテはないかと チラッと冷蔵庫を覗いた。 じゃがバターにしようと思った茹でたじゃがいも。 冷凍庫には枝豆。 そして野菜室には大葉と柴漬け... よし。これなら5分でできそうだ。 そうとなったら作るしかありません。 夏にぴったりなポテサラを。 口に入れればポリっと音

      • #02 豆皿小皿 食卓とワイン【今日も笑って食べて寝る】

        三宮駅から少し上にいけば そこは美味しい宝山。 ナチュラルワイン、クラフトビール、中華... 愛するワードがずらりとラインナップするのだから。 その日は母と久々のお買い物で神戸へと向かった。 あまりの人混みで序盤から疲れ果て、 休憩がてらクラフトビール1杯飲んだお昼過ぎ。 あっという間に夕方になって、 明日はお互い仕事なので早めの夜ご飯へと向かった。 伺ったのは「豆皿小皿 食卓とワイン」さん。 貴重な17時から空いているお店で、 早めの夜ご飯(呑みとアテ)にはぴったりなの

        • 中華ちまきのおはなし【フードエッセイ】

          もち米のむっちりボディーのお出ましか、と思いきや あっという間に覆される概念よ。 笹を開ければ ピーナッツ、カシューナッツ 高野豆腐、干し椎茸が ぶああああっと溢れだすのは まるで旨みの宝石箱や〜〜 思わず彦摩呂節になるのです。 清荒神の坂をのぼると 赤と水色のorionの提灯がぼんっと現れる。 今日はここで知人のライブがあって この前いっしょに一乗寺へ行った子と どしゃ降りの雨の夕暮れ向かう。 お酒を飲みながらライブを楽しめるということで ハイボール片手に開演までしば

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        • フードエッセイ
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          愛するフレンチトースト【フードエッセイ】

          だばだばに蜂蜜かけて頬張れば じゅわわぁぁっと広がる優しさよ〜 分厚いフォルムといったら なんだか天使の羽に見えてきて  浮ついた心をそっと穏やかに 見つめてくれるフレンチトースト それは90あまり愛され続ける スマートコーヒーの気の利いた 優しいおもてなし。 上ると大好きな寺町通 下ると思い出詰まる清水五条 とにかく私の好きで囲まれる 寺町専門店会商店街には 赤い大きなコーヒーミルが愛らしい老舗喫茶がある。 戦前にはスマートランチルームとして 戦後にはスマートコーヒ

          愛するフレンチトースト【フードエッセイ】

          チーズケーキにまみれたい【フードエッセイ】

          バスクチーズケーキを頼めば もふっとフォルムの生クリームに ぐつぐつ煮込まれたフランボワーズが お皿にあるのは嬉しい。 高温で焼き上げられたというのに それに反するこの純白さ 滑らかな舌触りと 口いっぱいに広がるほのな酸味と甘味は 雲南の浅煎りコーヒーにとっても合うんです。 一乗寺の住宅街を歩けば 突如ポツンとあらわれる珈琲屋さん。 ここはかつて美術学校だったんだそう。 当時通っていた学校のクラスメイトと 恵文社で日記をテーマにした小さな本を買ってから 近くのワインイベ

          チーズケーキにまみれたい【フードエッセイ】

          金麦とたらこクリームスパゲッティはもう夏の始まり【フードエッセイ】

          大葉をこんもり盛った たらこクリームスパゲッティに 冷凍庫で冷やしたグラスへと たぷたぷ注がれる金麦は もう夏の始まり〜 ブレッドツクネの食パンで フレンチトーストを作っては食べ あ〜お腹いっぱいってベットにもぐりこんで ゴロゴロしてたらまたお腹がすいて 自転車でやぐ羅にかけ込む幸せよ〜。 あっという間に時間は経ち 気づけば18時が過ぎる。 何もしなくてもやはり腹は減るけれど 梅雨は大っ嫌いだし、明日は仕事だし あいにく食欲はまあまあです。 そんなことは言いながらも 腹

          金麦とたらこクリームスパゲッティはもう夏の始まり【フードエッセイ】

          ビアードパパはすぐそばに【フードエッセイ】

          ビアードパパ。 愛らしいお髭が特徴的なお父さんは 実は私と同い年。 生まれたてベビーから今や社会人になって そこにはいろんな変化があったのだけど ビアードパパはどんなときも変わらない味。 だから好き。 朝、目が覚めてリビングへ向かうと、 そこにはビアードパパがいた。 父が買ってくれたビアードパパ。 同い年なビアードパパ。 なんだか不思議な関係性です。 25周年限定のミルフィーユシューを クリームが溢れ出さないように 両手でそっと持ち上げてぎゅっとかぶりつく。 その瞬間

          ビアードパパはすぐそばに【フードエッセイ】

          コース料理は休日に【フードエッセイ】

          水曜日の昼下がり。 汗をかいたサラリーマンたちが、 つかの間の休息へと向かう。 混沌としたオフィス街の中で、 私と先輩は路頭に迷っていた。 お目当ての洋食のお店は満席で断念。 次に向かった和食屋さんは完売で閉まる。 ランチ難民の道へと刻々と進んでいた。 やばい。あと45分しかない… と思いながら、彷徨い続けていると 突如現れた大きな洋館。 その隅っこにはポツンと ”COLOSSEO”と書かれた看板 どうやら地下にイタリア料理があるらしい。 ランチ難民の私たちはすぐさまに

          コース料理は休日に【フードエッセイ】

          水曜日のハニーチーズトースト【フードエッセイ】

          パンより米派と昔からいわれる私だが 最近は無性に食パンを欲している。 冷凍庫にあるシュレッドチーズ 袋の上でガンガン叩いてくずれたチーズ。 耳でぎっしりと塗ったマヨネーズがのったパンへと このとき、トースターの上でチーズをかける。 網の下にチーズのひとかけらあるだけで 焦げた匂いが部屋中に充満するんだ。 それだけはないように そろりそろりとチーズをかける。 これが私のポリシーだ。 焼き温度と時間について これは完全に私の勘です。 何かピンとくるものがある そのタイミング

          水曜日のハニーチーズトースト【フードエッセイ】

          ひみつのフルーツサンド【フードエッセイ】

          ここはコーヒーショップヤマモト下鴨店。 小さい子どもの家族連れやご年配のご夫婦まで いっぱいの人と溢れるコーヒーの香ばしさに 満たされた日曜の午前10時。とても穏やかだ。 しかしながら、わたしには不思議なことがある。 よく考えてみると フルーツとクリームをパンに挟んだだけなのに 「大きくカットしたたっぷりの果物を特製生クリームでつつみ込んだサンドウィッチです。」と メニューに書かれていたら なんだか頼みたくなるじゃないか、 フルーツサンドよ。 ”大きくカットした”

          ひみつのフルーツサンド【フードエッセイ】

          ちょっとしたおつまみの話【フードエッセイ】

          coimo wine と書いて コイモワインと読むけれど 小さな芋がずらりとあるわけではない ふらりと歩けば やさしい光がポツンといっぱい そんな夜の一乗寺は美味しい。 ちょっとしたおつまみを頼むと 小皿にちょこっとしてるのが教科書的な存在だった。 まるいちで焼肉をたらふく満喫したから その後の胃袋を満たすにはちょうどよいのだが。 そう思いながら運ばれてきたものは 経験にはないちょっとしたおつまみだった。 お皿に溢れんばかりの野菜。 ずでんと鎮座している優しさがもう

          ちょっとしたおつまみの話【フードエッセイ】

          愛しの町中華。in京都•神戸【美味しいお店集めました。】

          こんにちは。ことねです。 今日は愛する町中華についてお話したいと思います。 行くアテがないときにふらっと立ち寄れるのが町中華。 その空間にも美味しさにもほっこりできるのです。 それでは綴っていきます〜。 ●京都編 教科書概念を覆すうまさはマイベストオブ中華。 マイベストオブ京中華と言えばここです。 ビジュアルからして「カラっと揚がりましたよ」コールがつややかに光る餡にどっぷりと浸っていながらもひしひしと伝わる。そんな黄金酢豚は崇拝レベル。(手前) ここへ来たら食べ

          愛しの町中華。in京都•神戸【美味しいお店集めました。】

          雨降る日曜の丼ぶり【フードエッセイ】

          しとしと雨降る4月の夜。 ワイン片手にチーズつまむ昼は幸せ〜って思いながら 夜になったら明日仕事やーってだだこねる日曜日。 ただぐーたらしてただけなのになんかお腹が空いた。 ふらふら外に出るとちょうどいいところにそば鶴さんはあるんだから。 隣の子は大の丼好きなので、今日もすかさず丼を頼む。一口もらったんだけど、ご飯にしみわたる出汁のささやかな重みにご店主さんの温もりを感じる。 どうしても、丼のご飯は「出汁たっくさん吸い込んで大きくなりすぎました!!」って感じで、もたも

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          たまごサンドは穏やかに【フードエッセイ】

          向かいには末廣寿司、 隣の隣くらいには村上開新堂、一保堂、 さらにはブション、鳳泉… こんな立地に囲まれながら生活したい…。 京都の寺町通にくると学生時代に行った、 百春のたまごサンドを思い出す。 サンドしているものとは?(って思うほどぎゅっと詰まったたまご)とか思いながら、ふわっふわのたまごをそっと手に包んで贅沢に頬張ることと言ったらなんて幸せなことよ〜。 そしてね、白と黄色の境にある美しいライン。たまごサンドというものを縁の下の力持ち的な存在として穏やかに支えてく

          たまごサンドは穏やかに【フードエッセイ】

          みんなのホットケーキ【フードエッセイ】

          みんなでワイワイ言いながら 焼かれるホットケーキは嬉しそう。 みるみる理想系に達する焼き目は 私たちも嬉しい。 お家にあるフライパンは1枚分のホットケーキしか焼けないけれど、その分じっくりと焼くことができる。 でもなんだか上手くいかなくて、 中火であと弱火に変えよっか、1回に注ぐ生地の量を減らそう〜、油は敷かないほうがいいんじゃないかな? とか言いながら、ホットケーキ焼き目選手権をしていた休日朝のキッチン。 そしてそして、ついに最終のホットケーキ。 これで勝者

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