ことね | 日々の暮らし

日々の食を綴ります。いい肉の日生まれ。幼稚園の頃はじめて包丁を持ち、自分の手から食べ物…

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日々の食を綴ります。いい肉の日生まれ。幼稚園の頃はじめて包丁を持ち、自分の手から食べ物が生まれることに感動。大学では食物栄養学を専攻し、食の嗜好性について研究する。大学卒業後は食品小売業に入社してからweb業界へ。食と一生愛を誓ってます。管理栄養士ひっそり持ってます。

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頑張らないポテサラは愛【フードレシピ】

梅雨は束の間の夏休みだけど 暑さは増すばかりで 仕事から帰っただけでもう勘弁。 何にも作りたくないけれど、 ビールは飲みたいという矛盾よ。 うん。切実たる願い。 ビールは必ず飲むと心に決め、 何か簡単にできるアテはないかと チラッと冷蔵庫を覗いた。 じゃがバターにしようと思った茹でたじゃがいも。 冷凍庫には枝豆。 そして野菜室には大葉と柴漬け... よし。これなら5分でできそうだ。 そうとなったら作るしかありません。 夏にぴったりなポテサラを。 口に入れればポリっと音

    • アイスクリームと詩のおはなし。【フードエッセイ】

      先日、最果タヒ氏の展示会へ行ってきた。 最果タヒ氏は中学から詩歌をつくり、大学在学中に最年少で現代詩のコンテストにて中原中也賞を受賞。20世紀のグラフィックデザインにて大きな影響を与えたロドチェンコやブロックマン的な存在で(個人的に 詩の新たな可能性や魅力を追求するために、本という媒体にとどまらず、さまざまな場所•手法で詩を発信する新しい光のような人だ。 そんな最果タヒ氏の展示会は今回も風変わりで 地下鉄九条駅構内とHOTEL SHE KYOTOでの開催だった。 そういえ

      • 3軒目の誘惑は夷川にあり。餃子、キムチ、ビールに黒炒飯な日曜晩の飯テロ【フードエッセイ】

        もうたらふく食べたけど、 日曜日の寂しさを紛らわすために私たちは 家から反対方面へと歩いて行った。 夜風が少しだけ気持ちのよい季節には、 締めはビールが最高よね~ そんな感じでほろ酔い気分で 「夷川餃子なかじま」の暖簾をくぐって 餃子、黒炒飯、キムチで 赤星の瓶ビールを1本やった午前21時過ぎだ もともと日曜の晩酌が始まったのは 相方のかばんの底にビール無料チケット2枚がひそんでいたことだった。 それはずっと行きたかった 寺町通のクラフトビールのお店だった。 いつもモ

        • 東山三条の名店中華の目の前に。静かに佇むワインとアテのマリアージュ【フードエッセイ】

          学生時代からお世話になってきたマルシン飯店。 その目の前には更なるフードインスパイア的存在が それはただ静かに、たおやかなオレンジ色の灯火で ワインとアテはいかがと待っておりました。 ここは東山三条。 地下東山駅の地上に降り立つと 広がる京都の歴史的街並みと大きなMのマークが 対立構造で広がる世界観がちょっと面白い。 少し京阪三条駅よりに進んで、大通りを祇園側に歩くと 長蛇の列が現れる。それがマルシン飯店だ。 学生時代にはよく先輩と深夜練の終わりに通っていた 懐かしの中華料

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          なんでもない暮らしに発見するたのしさ。食べものあるあるショートエッセイ。【わたしの小さな日常】

          生活していると面白い発見がある。 普段なにげなく行動してることを見てみる。 周りのみんなに話してみる。 そしたら「あー、わかるわー」だったり、 「いやーそれはないでしょ」と、 いろんな意見はありながらも なんか小さな盛り上がりがあって楽しい。 いま見ていただいているあなたにも 友人、恋人、家族と話す機会に そんな小さな話題になれたら嬉しいのです。 炊飯器よ、朝6:00に目が覚めると 緑のセットマークが光る悲しさ ご飯を炊くときには細心の注意を払っています。朝の6時に予約

          なんでもない暮らしに発見するたのしさ。食べものあるあるショートエッセイ。【わたしの小さな日常】

          ポテ民に新たなポテ文化を。祇園の夜に燻製マヨポテトをつまむ休日。【フードエッセイ】

          ポテトから拡張される宇宙が突然訪れるような新感覚ポテトフライがそこにあるなんて...無類のポテ民に私も一歩近づいた気がするが、まだまだその道のりは長いようだ。 お盆真っ最中の日曜日の晩。 ふだんであれば明日は仕事のため おとなしく家で過ごすのだが 今日は祇園四条へと足を運ぶ。 焼肉の名門天壇とか 東華菜館とか、翠雲苑とかでもなく、 なんてったってここには「RUTUBO」という ポテトフライに絶大なる信頼を持つお店があるのだ。 無類のポテト好きはいかないわけにはいかない。

          ポテ民に新たなポテ文化を。祇園の夜に燻製マヨポテトをつまむ休日。【フードエッセイ】

          まあ料理ってもんはそういう日もある【わたしの小さな日常】

          お盆の昼下がり。 京都一条寺のとある家で 「暗殺者のパスタ」事件が起こった。 YouTubeでリュウジのバズレシピを見て お昼はこれだと決めた。 完成形は、パリッパリの焦げ目が食欲をかきたたせ 仕上げに辛さパンチが最強のゴリゴリパスタ系になるんだ。 トマト激辛パンチパスタ的なものが大好きな私には堪らないパスタだ。 そのとき余計なことを考えてしまったのである。 もっとパスタたくさん食べたいから、分量の2.5倍の量をつくろうと。 その結果、暗殺者どころか、穏やかでふくよかなノ

          まあ料理ってもんはそういう日もある【わたしの小さな日常】

          美味しい食べ物の音楽なのでぜひ。 applemusicにまとめました。 https://music.apple.com/jp/playlist/%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%84%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/pl.u-11zBXm1c8YmvdPN

          美味しい食べ物の音楽なのでぜひ。 applemusicにまとめました。 https://music.apple.com/jp/playlist/%E7%BE%8E%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%84%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%8B%E3%81%8C%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B/pl.u-11zBXm1c8YmvdPN

          おいしい音楽集めました。【この夏聴きたい、食をタイトルにした音楽】

          食と音楽。 食がタイトルの音楽とか 食事の時にかけたい音楽とか 料理を作る時に聴きたい音楽とか 食と音楽は密接に関わっている。 そんなわたしの、好きな音楽を伝えたい。 今回のテーマは 食にまつわる言葉をタイトルにした5の音楽 皆さんなら何を思い浮かべますか? 1)大好物 / スピッツ 「僕」ではなく「君」の「大好物」について焦点が当たっているところが好き。「君の大好きな物なら 僕も多分明日には好き」という歌詞とその後に出てくる「そんなこと言う自分に笑えてくる」というい

          おいしい音楽集めました。【この夏聴きたい、食をタイトルにした音楽】

          7月の下鴨神社はおいしい。【わたしの小さな日常】

          気がつけば、そこに来てしまった 日曜の夕方、京都の下鴨神社へと。 今年最後のみたらし祭りが いまここでやっているんだが 人混みに揉まれながら私はどこへ行くのだろう。 熱気に押しつぶされそうになりながらも来てしまう まったく祭りというものは。 無性に愛おしさを感じるんだから。 普段の下鴨神社はしんとした木漏れ日 そして夕焼けに染まっている。 ふらふら散策するのが日常だったが 今日はそうはいかなかった。 境内への道まで屋台がずらりと並んでいる。 いまこの瞬間も

          7月の下鴨神社はおいしい。【わたしの小さな日常】

          三条ひとり晩酌。夏夜の鴨川は終わらない【わたしの小さな日常】

          7月の金晩。私は京阪で京都に向かった。 三条の地上に降り立つと、 オレンジ色の灯がぽつぽつ鴨川沿いに見える。 京都の夜はこれからって感じだ。 橋に立てば学生時代から見続けた鴨川の光景が見える。 今となってはその光景を見るのも悪くないなって、 私は私の気持ちが変わってることに気づいた。 あ、なんか大人になったのかなって、 でも少し寂しさなとも思った。 そんな感じでイヤホンを耳にして applemusic聴きながら一人歩く三条もそう悪くない。 久しぶりに京都で一人飲みの日だ。

          三条ひとり晩酌。夏夜の鴨川は終わらない【わたしの小さな日常】

          母とただただ飲んで食べてがおいしい日常。金晩の中津は今日も眠らない。【フードエッセイ】

          仕事終わりの金曜日 わたしは阪急中津駅へとおりたった。 しかし母はまだ来ない。 中津と言っているのになぜか 阪急京都線へと足を運び 十三まで行ってしまったらしい。 娘を待たせてるというのに ててぺろくらわす還暦手前の母おそるべし。 そんなことはさておき今宵は Liben へと向かった。 2024年2月その地に突如参上すると瞬く間に満員御礼。 もはや新参者ならぬ古参者のような圧倒的存在感だ。 お店に入ればそこはオレンジ色の空間で、 軽井沢のログハウスのような木のやさしい甘い

          母とただただ飲んで食べてがおいしい日常。金晩の中津は今日も眠らない。【フードエッセイ】

          ちょっとした料理のはなし【わたしの小さな日常】

          料理はわたしにとって自由な存在だ。 大さじ1でなければならないとか、 このタイミングでこれを入れなきゃいけないとか そういうのは私にとって料理でなく仕事に分類される。 その時の気分で楽しむものであり 自由に創作するから醍醐味なんだ。 味見してみて、ちょっと甘みが足りないなとか思ったら 砂糖をサササッと振りかけたり みりんを1周たらりと回してみたり 縛りがない自由な発想ができるから 料理が好きなのかもしれない。 だから、大学の調理実習は大っ嫌いだった。 レシピに忠実なうえに

          ちょっとした料理のはなし【わたしの小さな日常】

          オレンジ色の記憶はここに【フードエッセイ】

          なにやら湯気が出ているお皿を 上品な佇まいのウェイトレスさんが 私のテーブルに運んでくれる。 そこには、きらきら〜っと沸き立つ湯気 ほわほわ〜っとしたお母さんの優しさに満ちた コスモドリアが待っていたのです。 たったひとりで座る4人席で見たのは 小学生の頃に家族と行った レストランみたいなやさしい風景 それがロイホ様であります。 ふうふうしながら口に放り込もうとした瞬間に、 レモンの爽やかな香りが鼻孔にふぁ〜っと入る清涼感。 米の甘みとその傍らでパセリがすんとクールな香

          オレンジ色の記憶はここに【フードエッセイ】

          食のセンスの塊、83歳ばあちゃん【わたしの小さな日常】

          おばあちゃんは食の好みが激しい。 というか、独特のセンスがある。 551の蓬莱の豚まんは、醍醐味であるあの白いモフモフをはがして中身だけ食べるし、 餡を包んでいる最中も嫌気がさすそうだ。 もさもさが納得いかないらしい。 でもシュークリームは好きなのだ。 あと、鰻も好まない。 ごぼうと炊いて食べる柳川鍋で どじょうを沢山食べてきたから。 おばあちゃん曰く、 どじょうと鰻は一緒らしい。 でも、穴子は好きなのだ。 さらに、ランチにパスタは論外だ。 サラダがついていないから嫌ら

          食のセンスの塊、83歳ばあちゃん【わたしの小さな日常】

          今日も一条寺はそばにいる【フードエッセイ】

          静かで穏やかな空間で ちょっとしたおつまみとワインを片手に 大好きにあふれた空間で過ごす幸せよ。 たったの30分だけの時間だけど まぶたがパチパチひらくように その一瞬もいつかの思い出として パチッと切られるシャッターです。 そんなcoimoさんは ぎゅっと溢れる愛しさが詰まっています。 出町柳のお寿司屋さんでたらふく食べた帰り道 時計を見るとまだ20時で、お家に帰るのは早い だって今日は土曜日なのだから どこにしようか〜って つなぐ食堂、そば鶴、星の球 選択肢がいっ

          今日も一条寺はそばにいる【フードエッセイ】