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身体を明け渡すように不特定多数に精神を明け渡すということ
わたしは役者というものは精神の娼婦だと思っている節がある。
友人からラインで言われた。
「お芝居してる時の感覚って、台本とこれまでの人生経験値の最小公倍数的な物が表に出てるの?
何というか、自分が別人になるって感覚とはちがう?
経験値が全く影響ないとは思ってないけど、どちらかというと後者なのかと。イマジネーションの産物って感じがしてた。」
わたしは(自分の場合においては)、どちらかというと前者
日記/どうか愛すべき部屋に
新居が決まった!
昨日と打って変わって晴天。
四月のよく晴れた日に、ここに住むんだと自分の意思で決めることは、とても気分の晴れることだった。
いい部屋というのはやはり生気に満ちているものである。
前回焦って決めなくてよかったですねと不動産屋さんが言った。
新しい家に引っ越す度に、ハウスウォーミングパーティーと称して友人たちを招いていたが、今回ばかりはできなさそうだ。でも落ち着いたらやはり人に来
日記/雨の日の配達員
雨。起き上がるのも面倒で、ご飯を食べるのも面倒だった。引越し間際で食料も少ない。ついUber Eatsに頼ってしまった。
Uber Eatsも混み合っているようで、1時間以上待った気がする。
出前とはそういうものなのだが、この雨の中人をバイクで走らせることに申し訳なさを感じた。びっしょり濡れた指なし手袋をはめた手に、お金を渡した。コロナだから、お礼は言ったけどちゃんと顔も見なかった。
明日はま
日記/イソップの試供品をくれた女の子
精神のちょっとした運動に日記を書くことにした。
写真は、ゴールデン街のバーで隣り合った、イソップの店員さんをしている女の子がくれた、試供品のシャンプーとコンディショナー。わたしがお店で売れ残ったケーキを配ったらそのお返しにとくれた。使おうと思って洗面所に置いているのだが、いつも忘れてお風呂に入ってしまう。
そんなゴールデン街で飲んで発生するコミニュケーションも過去のことで。楽しかったね濃厚接触
日記/コロナ後の演劇
引っ越してきてちょうど2年のその日のがらんどうの部屋に、あやうく泣くところだったが、オンライン飲み会の予定があって救われた。
久々に顔を見る演劇仲間と雑談しながら、「コロナ以降の演劇」についていつになく真面目な話もした。「直接対面する」という映像にない武器を封じられた今、演劇の可能性はどこにあるか。
同じ志の仲間が生きているというのはとても心強く人生に色彩を与えてくれるなあとしみじみと感じた。