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『解体屋ゲン』 #71  意識改革

何かが変わるのって不安じゃないですか?人って贅沢なもので現状に不満を持っていても、いざそれが大きく変わるとなると不安に襲われるものです。まあまさに今の私たちですが…(意味深)。

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三友グループから独立、後ろ盾を失くしたゲンたちはこれから先は自分たちでなんとかしなくちゃなりません。


いきなりぶち当たる壁

全然大丈夫じゃない

慶子は不安でいっぱい


でもゲンは少しも慌てていない。

小さな石が起こす波紋がいずれ大きな波となる……はず


なんでしょう、今読み返すと自分に言い聞かせてるんだなってことが多くて、この回なんてまさにそんな感じです。意識を変えろ、小さなことでいいから取りかかれ、パソコンの勉強しろ(笑)etc....。

サラリーマンを辞めてフリーになった時、すっきりはしましたが足元がおぼつかない、心許ない感じが常にありました。そりゃそうです、給料はない有給はないボーナスはない、福利厚生も厚生年金も社会的信用も肩書もない。病気にもなれない、無駄遣いはできない、休みは取ってるのか取ってないんだか分からない…この頃、マックが100円でコーヒーのおかわりができて、いつもコーヒー一杯で延々とねばって書いてました。今思えば迷惑な客です。お金を使うのが怖かったです。

未来の保証はなく、単行本は出ず、この先いつまで続くのか分からない…それでも止めようと思ったことは一度もありません。それは意志が強いとかともちょっと違って、半分くらいは全く根拠のない自信であり、残りの半分は現実を直視しないように、書くことに逃げていたような気がします。

自分でも図太いのか繊細なのかよく分からない、それは今もですが「やりゃあなんとかなる」と「うまくいきっこない」の狭間で常に揺れています。

それは自分の内面の中の話であって、この間に世の中の枠組みも不安定になりました。バブルははじけ、終身雇用と年功序列が崩れ、非正規雇用が増え、震災が起こり、ITの波が押し寄せ、世界中が自国ファーストを声高に叫ぶ…。後で振り返れば平成は不安定な時代として記憶されるのかも知れません。

これぐらいになればいっそ開き直れるってものです。個人のキャパなんて遥かに越えてる以上、考えたって仕方ない。それでもしたたかに生き延びなくちゃならないし、それじゃ明日はどうするんだって話です。

がんばっていきましょう。<続く>




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漫画原作者星野茂樹です。現在『週刊漫画TIMES』にて「解体屋ゲン」(作画:石井さだよし)を連載中。他に『ことなかれ』(作画:オガツカヅオ)など。