![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/80361590/rectangle_large_type_2_9be3b13ca68b3b5377ad25bc26c12562.jpeg?width=800)
「言葉にしないままの言葉」-noteに書くことを禁じられたら-
noteに書くことを今禁じられたら、
ちょっとつらいだろうなあ。
――SNS依存と言われればそれまでだが。(笑)
今こうして毎日何かしらを書くようにしてみると
(以前はだいたい週1,2回ペースでしたかね?)、
こうしてここに書くことが
一つの「流れ」みたいになっているので、
それを急に堰き止められたらどうしよう?
というようなそれは感覚なのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1654825135743-nXxqeREdpS.jpg?width=800)
「日々言葉にしてみる」というのは、
思った以上に、
自分にとって「よい流れ」だったし。
そして、思った以上に、
もしこういう場を自分で自分に与えなければきっと
「言葉にしないままであっただろう言葉」は
きっとその一日一日にたくさんあったはずだ、
と、そんなことに改めて気づく。
――そして、滅法忘れっぽい自分だから
(歳とって拍車はかかっているが、
正直、昔っから忘れっぽい質でした。笑)、
書き留めなければ、
「はじめからなかったこと」になっていた言葉も
その中には案外たくさんあった気もする。
![](https://assets.st-note.com/img/1654825147429-2otTFNBf8V.jpg?width=800)
「ありとあらゆること、何でも話せる相手」
というものが、自分にはいない。
実家の家族に話しやすいことはあるが、
絶対話せないこともある。
このことを話すとしたら?……で、それぞれ、
その話の方向性ごとに思い浮かぶ友人知人もいるが、
やはりまた逆にその人たちのそれぞれに
「話しにくいタイプのこと」もある。
で、もちろん、この場所、つまりnoteにも、
何でも書けるわけではない。
――しかし、もしかすると、
「現実の顔見知り」の方々には話せないことを、
割とここにもってきて書かせていただいている感は
すごくある気もする。
![](https://assets.st-note.com/img/1654825178069-EXGgkO7GJg.jpg?width=800)
言うなれば、
「言葉の窓」は、
たくさんいろんな方向に開いてあったほうが
胸中の風通しは間違いなく良く。
そして、
「唯一この方角にだけ、この部屋には窓がないんだよなあ。」
とこれまでなら思っていたところに、
こうしたSNSのおかげで、
窓が作れている感じがするのである。
![](https://assets.st-note.com/img/1654825198754-u2DcafYirI.jpg?width=800)
こういうSNSの場というのは、
語り出しは完全にある種の「一人語り」である。
それがいいのだ。
たとえば、少し込み入った考えや、
重めの体験談などは、
割と近しくなった「現実世界の人々」には、
遠慮がはたらいてしまって、
自分は「本当に話したい地点まで」は
とても話せなかったりもする。
「気が向いたらでいいんです。
もしよかったら、読んでみていただけませんか?」
これがSNS文章の良いところである。
――そう、話を読んでくれる人に、
何か答えや救いを求めているわけでは
必ずしもないわけであるが、
しかしこれが下手に「顔見知り」相手で、
「直に語る」となると、
相手も「何か意味ある事をその場で返さなきゃ」と
気を遣うだろうしなあ……、と、こうなるわけである。
![](https://assets.st-note.com/img/1654824596875-Kh48azokmX.jpg?width=800)
そして。
言葉というものは、案外、
相手に向かって投げると同時に、
自分に向かって投げているところもある。
で、自分に向かって投げることすらしなければ、
つまり一度も言語化しなければ、
自分の中にある言葉のはずなのに
「自分自身さえ聞こえないまま」
ということもまたよくある気がする、ということである。
「自分の言葉」とは、もしかすると、
時には、まず真っ先に、
自分自身で自分の声に意識的に耳を傾けることも
必要な場合も多いものなのではないだろうか。
そういった意味で、
noteというような「書き留められる場所」というのは
自分にとって大切な場所になりつつあるわけである。
![](https://assets.st-note.com/img/1654825110793-TBZcConCCr.jpg?width=800)