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「また行くだろう飲食店」「たぶんもう行かない飲食店」

「人件費さえケチらなければ、この美味しさが、商品の良い印象が、半減することはなかったのになあ。」

不思議なのだが、どうも私は、飲食関係に対しては、どこか「最低限の感じの良さ」を求める傾向があるようだ。
――とはいえ、同じ「食べものを買う」のでも、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ファストフードやファミリーレストランで、それを求めることは、何故だかないのだが。

また、「感じの良さ」といっても、「愛想」とか「挨拶」とか「笑顔」とか、そういうものを私は求めているわけでもない。(もちろん、それらはあるには越したことはないのだろうが。)
――ただ、「不機嫌」だけが、どうも苦手なようで。
飲食関係の店で「不機嫌」を受け取ると、とても残念な気持ちになるのである。

多分、気楽に手軽に利用できるスーパーやコンビニ以外で、わざわざ食べ物を買い求めたり、食事したりするのは、「プラスアルファ」を求める気持ちがどこかあって。
「気分転換」ひいては「元気」みたいなものを、求めているのだと思うのだ。

にもかかわらず。
「うーん、この店員さん、何でこんなにイライラしている感じなんだろう??」
なんてことに出くわしてしまうと、正直、たかだか唯一のその点だけで、「選ぶ店を間違えたな」なんて思ってしまう。
(そういうの、「人の顔色窺い」のクセがある自分にとっては、「作り笑顔」からでも、すごく、即、伝わって来てしまうのだよなあ。笑)

――でも同時に。
「ま、気持ちはわかるけどね?」って場合もまた概して多いのだが。

だいたい、そういうのに出くわす店って、「とても忙しい」である。
――なのに、「それに対して、明らかに人手が少ない」のである。

そして、飲食(特に繁盛する程の人気店)の場合、お客もどこか、ガルルル~ッと「飢えている」感じがあって、「ひっきりになしにそんな相手を接客していると、どうしようもなく疲れるんだろうなあ」なんて感じたりもする。(多分、私もそんな客の一人だけど。笑)

「相手にエネルギーを補給させる仕事」――私は飲食店の仕事をしたことがないから、想像でしかないんだけど。
「接客しながら、自分自身の栄養もまた奪われる」ような、そんな疲労感って、あるのかもしれないなあ。(なんて、勝手に想像し過ぎ?)
いや、イートインスペースから、なんとなーく、その店の、店員さんとお客のそのやりとりの様子を伺っていると、そんな感じが伝わって来てしまう。
(食べ物を前にすると、人の「貪欲さ」って、モロ出しになってしまいがちだよなあ。……って、これまた自分の話かな?笑)


と、いうか。
概して、みんな真面目に接客し過ぎなんじゃないかな??
(※個人の感想です!)
――だいたい、疲れ切っている店員の方々って、すごいスピードで、まるでマシンのように、客と商品をさばいていたりするんだよな。――なのでもちろん、その仕事の姿勢自体は、褒めてあげたいし、私はまず評価して差し上げたいんだが!
(というか、昔の自分も、どちらかというと「真面目に必死にやって『何で自分だけがこんなに?』となる不機嫌タイプ」なところがどこかあったかもしれないから、ちょっとシンパシー感じたりもするんだよな。笑)
(但し、「マシンのような超絶客さばき」を繰り出しながらも、「機嫌と気持ちの良い接客」をキープできる、「神がかったプロフェッショナル」「本物としかいいようのない接客」は存在しているので、やはりそういう方々には、本当~に頭が下がる思いである。)

(話を戻します。)
しかし。
それで疲れ切ってしまうくらいなら、(で、その疲労感が、客に対して漏れ出して伝染してしまうくらいなら、)もっとチャランポランな、気楽な感じでやってもいいような気が、私個人はするんだよなあ。
(高級レストランなら、そういうわけにももちろんいかないでしょうけどね。そういう店は「サービスも込み」の価格設定になっているんだろうから。)


で、冒頭の感想になる訳なのである。

これだけ客が入る店なんだから、もう少し、店員さん増やしてあげたら?(判り得ないからあくまで想像だが、それくらいの儲けは出ているように見受けられるけどな?ということ。)
またはうまく回るシステム、店長さん、考えてあげたら??
なんてことを、思ったり、思わなかったり、……いや、思ったり。
(どっちなんだ!!笑)



ちなみに、この記事に使用している写真はいずれも、それとは「真逆」の印象の、とあるタイ料理店のものであります。

接客が、何というか、「お気楽」で良い~。
「客に割と無関心」なのでメニューもゆっくり選べるし、たくさんいる店員さん同士で(てか、その全員が店員さんなのかもよくわからない)楽しそうにずっとしゃべっているし。
(でも、注文すれば担当の方はすぐ作り始めてくれるし、こちらから話しかければとても気さくに話してくれるし。)
マニュアル感や、やらされている感ではない、つまり「作り物ではない機嫌の良さ」が、店の中に溢れている。
――「お気楽接客」な分、とにかくナチュラルな「上機嫌」なのである。

私が飲食店にまず求めるものは、ただただ、それなのだよ!!!

どうせわざわざ外で食事するなら、私はそういう場所でしたいんだよ~。