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軽く魔女の一撃の日。

腰がとんでもなく痛い。

ぎっくり腰ですか?と言われるけれど、経験がないので否定も肯定もできないでいる。
正確には、左側の腰とお尻の間の部分が、ピシッとかピキッとか音で表現するなら高音な痛みを放ってくる。
朝起きた時はなんともなかったのに、夫と娘のお弁当を作っていたら、じわじわ痛みが攻めてきた。気のせいかと思ってストレッチしてみたり、安静にしてみたりしたけど、効果はなく。
全く歩けない、とか全く動けない、ではない。
けれど、動こうとすると暫く固まる。
どうにか出社したけれど、あまりに不審な動きを続ける私に「どうにもならなくなる前に帰りなさい」と数人が諭してきた。逆の立場なら私もそう言うだろうな、と素直に早退。シフト上、私でないとできない仕事がたまたまあったので、それだけ片付ける。
ありがたいことに、夫が仕事を抜けて車で来てくれた。久しぶりに見る作業着姿が新鮮で、かっこいいなと思ったけれど、言うと多分ちょっと怒るので(照れて)ぐっと堪えた。

こうなったら大人しくするしかないので、ベッドでひたすらに読書。
読みかけの『書きたい生活(僕のマリ)』を読み切り、続け様に『消えそうな光を抱えて歩き続ける人へ(安達茉莉子)』も読み終わる。僕のマリさんの本はいつまでも読んでいたいのに、読んだらなくなってしまうのが悲しい。そっと本棚にしまう。

怖かったので夫が帰宅するまで入浴は待った。動けなくなった時、子供達だけだと、ちょっと不安だった。結果は問題なく済ませられたので杞憂に終わったのだけど。

TOUTENさんとクレオさんに精神を浄化してもらったことで、蓄積されていた身体の疲労が噴き出たのかもしれない。
新年早々、仕事中に地震でメンタルを少しやられ、出張もあり試験もあり、とどめに気温が低い雨の日に納骨まであった。
そりゃあ身体もしんどかったろうと反省。
無限に動けるわけではないから、自分できっちり調整せねばと思いつつ、休みが来れば予定をみっちり詰めたくなってしまう。
これは昔からそうで、過去に皮膚科の先生に「あまり自分を追い詰めないで、美味しいお菓子をつまむように楽しいことを選んで生きなさい」と言われたことを今でも思い出す。
テトリスみたいに、きっちりぎっしり詰めないと気が済まないこの性質を、今年は少し緩めなさいと言われている気がした。

夜ご飯は実母がサンドイッチを作ってくれたし、さくさくと家事も終わって気が楽な夜。
温かい緑茶を淹れて夫と二人で飲む。
温かい日本茶は、数年前に買った白木千華さんのペンギンのコップで飲む。取っ手がなくて、底を持つと熱いから、上の方を両手でちまっと掴んで飲んでいる。
昨日も今日もアルコールなしで過ごせていることがちょっと嬉しい。ストレスが溜まるとお酒に逃げがちなので、ノンアルというだけで少し体が喜んでいると思える。

メンタルが回復したので、『こころはひとりぼっち(植本一子)』に手を伸ばした。昨日の朝までなら悲しみに持っていかれてただろうけど、今ならフラットな目線で読めそうだから。

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