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【仕事編】「粒と星座」の視座から

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「粒星座」の視座に立って、【仕事】【働くがつづかない】をみてみる試みです。有機的自律運動は「働く現場」において、どのように作用しているのか?それはわたしという個体の中にどのように…
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#はたらく

【仕事編・アホか】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・アホか】 0ポイントと出会う旅

一旦、総括してみようという気持ちになった。

【仕事編】を書いていくうちに、変化してきた。

・転職が多い自分=ダメ
・転職が多いことには理由があるはず=言い訳したい
・自分は本当にダメなのか
・ひとつひとつ振り返ってみよう【仕事編】を書く
・辞めるに至った原因、以外のことが思い出されてくる
・嫌なことばかりじゃなかったんだ
・自分だからこそ、可能になっていたこともあった
・辞めてくれと言われたこ

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【仕事編・たい焼き屋 空気を読むことが吉と出る】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・たい焼き屋 空気を読むことが吉と出る】 0ポイントと出会う旅

前回は、電話の業務で自分の負荷がかかったことを書いた。
集団の中で「馴染めない」を経験してきたわたしは、
「馴染もう」とする負荷を減らすつもりで人に直接会わないで済む電話窓口の仕事についてみた。

想定外だった。
見ず知らずの相手の情報が拾えない、声しか情報がない、という状況では
「拾えない」ことが負荷になったのである。

地元でたい焼き屋さんをやったことがある。
東京で演劇に挫けた時期だった。

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【仕事編・テレアポインター 話が聞こえない】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・テレアポインター 話が聞こえない】 0ポイントと出会う旅

人との関係に苦痛を感じていたわたしは、
(集団生活が始まった保育園の時から「馴染めない」が発生していた)
じゃ、電話はどうだろう、と思いついた。

電話の仕事は2回。
・あるソフト開発販売の企業の問い合わせ電話を受ける仕事。
・ひとつは電話代行サービス。留守がちな社長さんの秘書の体で電話を受ける。実際にはそこに居ない。何社も請け負っている。

直接、先方と顔を合わせることはない。電話だけで済む。

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【仕事編・「あったこと」は思い出せていない】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・「あったこと」は思い出せていない】 0ポイントと出会う旅

前回は、レンタルビデオ屋で自分勝手に棚を作った経験を書いた。
そんな棚を作れなんて指示、上から来てないし、むしろ営業中に広い面積を使えなくしての作業で営業妨害。
資本主義つまり利益に、反しているかのような、多数のニーズより数字に出てない「誰か」、つまり自分の「良い」と思える基準で商品を陳列する、という暴挙。
店長としての立場を利用しなければ実現できないし、行使した。

数字に現れてこない見えない「

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【仕事編・レンタルビデオ屋④ 資本主義と少数】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・レンタルビデオ屋④ 資本主義と少数】 0ポイントと出会う旅

しっとり雨の後の外が静かだ。
緑色が落ち着いている。
空気と緑と街が混ざり合っている。
至福感に包まれる。静かだ。

前回は、レンタルビデオ屋の棚を作ろうとしたことを書き始めた。

DVDに移行する時期で、まだVHSも並んでいた。
ここまでにVHS化された作品が、DVDで再販される保証はなかった。
いい作品がたくさんある。
オンデマンドで将来見られるようになるとは夢にも思っていなかった。

「なく

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【仕事編・レンタルビデオ屋③ 引っ込んでいた自分が顔を出す】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・レンタルビデオ屋③ 引っ込んでいた自分が顔を出す】 0ポイントと出会う旅

寒いです。
気温が一気に下がっています。
ぷるぷるぷる。
寒い。

前回はレンタルビデオ屋での作品の仕入れについて書いた。

今回は、仕入れた作品を店内に陳列する棚作りについて書いてみたい。
「棚替え」と呼んでいて、棚替えはアルバイトもやったりはするが、店長に決定権があることが多かった。わたしは自分が店長の立場だった時、店長という役割はしたくもない指導をしてアルバイトに憎まれて辟易していたが、この

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【仕事編・レンタルビデオ屋② わたしが熱かった】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・レンタルビデオ屋② わたしが熱かった】 0ポイントと出会う旅

急に気温が下がるって、困る。
でも急に気圧が変わる、っていうのよりずっとマシだ。
気圧より自分で調整できる範囲が広いから。
服を着たり脱いだり、戸外に出たり入ったり、できるから。

前回はレンタルビデオ屋さんで働き始めたことを書いた。
メジャーじゃないレンタルビデオ屋だった。
VHSからDVDに移行していく時期だった。
メジャー以外の、コアな作品も仕入れて特色のある店が、まだポロポロ存在している時

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【仕事編・レンタルビデオ屋】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・レンタルビデオ屋】 0ポイントと出会う旅

涼しくなりましたか?
毎朝、外に向かって聞いていますこの頃です。
上着を持って出るのか持たないでエイやっと出かけるのか。
一事が万事、選択ですね。

住んでいる町で働いたのは電車通勤を無理だと思ったから。
いい選択だった。
ただ、近所が職場っていうのは、職場の人に出くわす可能性が高いということで、それは心地よくなかった。
わたしは、わたしでいたかったので。

わたしは、他の人がいると、わたしでいら

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【仕事編・本屋さん② 本屋さんで働く人】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・本屋さん② 本屋さんで働く人】 0ポイントと出会う旅

前回は本屋さんに行く、ビデオ屋さんに行く、ことを書いた。

本屋さんで働くのは2カ所経験がある。
一つ目は阿佐ヶ谷の本屋さん。
そこは深夜まで営業していて、わたしは早番をやっていた。

哲学とか純文学とか心理学とか好きだったからその本屋のセレクトは好きだった。
あ、こんな本もある。ワクワク。
それほど広くないのに、興味を惹かれる本が天井高く並んでいる。
本の並びや、コーナーの作り方が好きだった。

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【仕事編・本屋さん 行き場のなさを受け止めてくれる】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・本屋さん 行き場のなさを受け止めてくれる】 0ポイントと出会う旅

今朝もスッキリ晴れている。
わたしは初夏が好きだと自覚していたけど、初秋も好きなのだと、知った。
体調は季節の変わり目に左右されすぎるけど、気分は、初夏と初秋にきらめく。

転職の順番がもう思い出せないから思いつくままに記述していこう。
再び上京した頃、今から30年くらい前、阿佐ヶ谷に住んでいた。
そこでパチンコ屋、本屋、レンタルビデオ屋、イタリアンレストラン、で働いた。
電車通勤をしないで済んだ

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【仕事編・パチンコ屋さん③ 言葉じゃなくて嬉しい感じ】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・パチンコ屋さん③ 言葉じゃなくて嬉しい感じ】 0ポイントと出会う旅

前回は、パチンコ屋さんでの記憶を手繰り寄せると、人の短い動きの思い出しが起きることを書いた。

もう少しエピソード的なことを思い出せるかな。
と、試みてみるが、やっぱり、人のことが思い出される。
それはきっと、いろんな人がそこに集まっていたからだろう。
毎日朝から並んでいる常連さんがいる。
素性は知らない。聞くこともない。
それでいいのだ。十分なのだ。

アルバイトのわたしの作業自体はごく簡単な作

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【仕事編・パチンコ屋さん② 記憶は好みで残るわけじゃない】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・パチンコ屋さん② 記憶は好みで残るわけじゃない】 0ポイントと出会う旅

台風が去って今日は光がキレイに射している。
台風の前にわたしは体調が崩れるのだが、今回は長かった。
起きれられない、得体が知れないどーんとした体、という状態が続いた。
昨日くらいから、ハイになって、ああ、台風が去ったのかな、って感じた。
重い漬物石が急に外れて、中の空気がふわーっとなったみたいな、そんなハイ。
この状態で「なんでもできる気がする」のは勘違いで、どうせ落ち着いてくるのである。平常運転

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【仕事編・パチンコ屋さん】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・パチンコ屋さん】 0ポイントと出会う旅

前回までに楽器屋さんのことを書いた。
楽器屋さんでは求める人の希望に沿って楽器の説明ができたし、わからないことは先輩スタッフに聞くことができていた。
困ることはほとんどなかった。
わたしにも働ける場所はあった。
コピーライターの時もそうだった。
わたしはわたしのペースのまま、ある程度の余白がある場で、自分の感覚を殺さずに居られるところでなら「働く」ができたと思う。
唯一で絶対な集団の輪っかに強制さ

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【仕事編・身体からの言葉】 0ポイントと出会う旅

【仕事編・身体からの言葉】 0ポイントと出会う旅

前回は

と書いた。

朝、歩いていると、道の端に草や木が生えていて、季節や天候によってその様子が変化していくのを見る。
これらは、移動ができない。
移動ができないから、天候や季節に応答できている0ポイントの範囲で存在している。
有機的自律運動のはたらきのままに、応答できる範囲でしか命が持続できない。
そのことは消極的なように見えて、実は、すごい希望なんじゃないだろうか。
有機的自律運動のはたらき

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