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職場を休職するに至った私の葛藤 心の傷と向き合いながら前に進む道

仕事と家庭の両立に奮闘する中で、ある日突然、職場に行けなくなってしまった経験があります。長年勤めた銀行での人間関係や業務のプレッシャーが重なり、心が悲鳴を上げたのです。この記事では、休職に至るまでの経緯と、そこから生まれた複雑な感情をお話しします。
休職後も続く自己嫌悪と、それでも前を向こうとする葛藤。
多くの働く人々が抱える悩みや戸惑いに共感していただけるかもしれません。
完璧な答えはないかもしれませんが、傷ついた心と向き合いながら、少しずつ前に進もうとする姿勢について考えるきっかけになれば幸いです。
職場でのストレスに悩む方、休職を考えている方、そして心の傷と向き合おうとしている全ての人に読んでいただきたい内容です。

昇進後の戸惑いと重圧

育児休業のあと、9年ぶりに営業店に復帰し、昇進して上司の立場になった私。しかし、喜びより、戸惑いと重圧を感じる日々の始まりました。

業務内容は少し変わっており、忘れていることも多くありました。本来なら部下に教える立場なのに、逆に聞かなければならないことが多く、気を遣いながらの仕事になってしまいました。さらに、上司としての新しい仕事も加わり、窓口でトラブルがあればカバーに回らなければならない状況。時短勤務なので時間内に仕事を終わらせようと必死でしたが、なかなか思うようにいきません。

例えば、ある日の窓口業務。お客様から複雑な手続きの相談を受けましたが、すぐに対応できず、先輩職員に助けを求めました。その時の申し訳なさと情けなさは今でも覚えています。「管理職なのに、こんなこともできないのか」と自分を責め、さらにストレスが重なっていきました。

周囲との軋轢と孤独感

職場の雰囲気も、私を追い詰める要因になっていました。

特に印象に残っているのは、10歳上の先輩職員との関係です。彼女は仕事熱心で知識も豊富でしたが、少しでも自分のリズムが乱れると機嫌が悪くなる傾向がありました。「今出れませんか?」「役職が出てください」といった言葉を投げかけられるたびに、心臓がぎゅっと締め付けられる感覚がありました。

また、他の職員たちも自分が大変になるのを嫌がり、仕事を押し付け合う傾向がありました。なるべく自分が受けようと思っていましたが、知識不足によるミスも多く、その度に自信を失っていきました。

例えば、ある日の終業間際。急な案件が持ち込まれ、誰も対応したがらない状況でした。結局私が引き受けましたが、処理に手間取り、残業になってしまいました。子どものお迎えに遅れそうになり、焦りと罪悪感で胸がいっぱいになったのを覚えています。

心身の変化とブレイキングポイント

このような状況が続く中、徐々に心身に変化が表れ始めました。

朝、出勤前になると心がざわつき、電車に乗るのも苦痛になりました。入り口のドアを開ける手が一瞬止まり、「このまま帰りたい」という気持ちを抑えるのに必死でした。帰宅後も、間髪入れずに子どものお迎えに行き、家事をこなす毎日。夫に対しても「何で何もしてくれないの」と八つ当たりするようになっていました。

ある日、些細な出来事がきっかけで、「もうこれ以上は無理!」と感じました。その日、重要な書類の確認ミスを指摘され、先輩職員から厳しい言葉を投げかけられたのです。それまで溜まっていた疲れと不安が一気に噴き出し、もう職場に戻れないと直感しました。

その日、私は大事な私物を少しずつカバンに詰め込みました。「今日でもう終わりにしよう」という決意と、「これでやっと解放される」という安堵感が入り混じる複雑な気持ちでした。

休職後の葛藤と自己嫌悪

休職してから、予想もしなかった感情の波が押し寄せてきました。確かに、あの状況では休職するしかなかったと頭では理解しています。でも、心の奥底では自分を責め続けているのです。

「もう少し頑張れば乗り越えられたのではないか」
「周りの期待に応えられなかった自分は失格だ」
「子どもたちに胸を張って生き方を教えられるだろうか」

こういった思いが、日々頭の中をぐるぐると巡っています。休職したことで一時的に解放感を得られましたが、それと同時に深い自己嫌悪に陥ってしまったのです。

例えば、子どもの学校行事に参加した時のこと。他の保護者から「お仕事は今どうされているんですか?」と何気なく聞かれ、言葉に詰まってしまいました。「休職中です」と答えるのが恥ずかしく、うまく説明できない自分にまた落ち込んでしまいました。

前を向こうとする努力と葛藤

それでも、この状況を何とか前向きに捉えようと努力しています。
育児休業中に通信講座で取得した保育士の資格を活かすべく、子どもの発達について勉強を始めたりしました。夢中で何かをしていると、まだ私にはこれがある、という気持ちになります。

しかし、この努力も時に空しく感じることがあります。「こんなことをしても、本当に社会に戻れるのだろうか」「正社員という立場を捨てて、本当にいいのだろうか」という不安が頭をもたげてくるのです。

前に進もうとする気持ちと、過去に引きずられる気持ちの間で揺れ動く日々。それでも、少しずつでも前に進んでいきたいという思いは持ち続けています。何よりも自分に時間の余裕がでて、家族との向き合い方はとても良い方向に向かいました。今この時を大切にできること、これだけは本当に良かったと思います。

まとめ:傷ついた心と向き合いながら、一歩ずつ前へ

休職を経験して学んだことは、完璧を求めすぎない大切さです。今の私には、休職したことを後悔する気持ちと、新しい道を模索する気持ちが共存しています。この葛藤を抱えながらも、少しずつ前に進んでいくしかないのだと感じています。

皆さんも、日々の仕事や人間関係に悩むことがあるかもしれません。時には、自分の限界を認めることも必要です。それは決して敗北ではなく、新たな出発点になり得るのです。

完璧な答えはないかもしれません。でも、傷ついた心と向き合いながら、自分なりのペースで前に進んでいく。そんな生き方もあっていいのではないでしょうか。

最後に、読者の皆さんへの問いかけです。あなたも心に傷を抱えていませんか?もしそうなら、その傷と向き合う勇気を持ってみませんか?それが辛い経験かもしれません。でも、その過程で新しい自分を発見できるかもしれないのです。一緒に、ゆっくりと、でも着実に前に進んでいきましょう。

その中で心の救いとなったのが副業です。そのお話はまた今度。
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