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2022明治安田生命J1リーグ第12節セレッソ大阪対ジュビロ磐田の個人的な見どころを紹介

中2日で迎えるタフな連戦。お互いに前節はアウェイで戦い今節を迎えます。GW中の一戦ですが金曜日のナイトゲームはこのカードのみ。お互いに勝ち点3を積んで上位進出を伺いたい一戦

セレッソは前節アウェイで鳥栖と対戦。前半はボールを握られながら少し苦しい展開も、後半から入ったジェアンパトリッキがサイドからの仕掛けで打開も見せた。PKでブルーノメンデスが得点を奪い、今季アウェイ戦無敗の強さを見せた
しかし、終盤にCKからのこぼれ球を古巣対戦となった藤田に強烈なシュートを決められて1-1の引き分け。4/10以来リーグ戦4試合ぶりの勝利を目指すセレッソ大阪

一方の磐田はリーグ戦4試合負けなし(1勝3分)と少しづつ調子を上げてきた中で臨んだ鹿島戦は前半に2失点を喫し難しい展開に。しかし、後半に流石の修正力を見せ、セットプレーからファビアンゴンザレスの得点で1点差にすると、更に両サイドを上手く使いゴールに迫った
しかし、上田の追加点で1-3とされ、試合終了。課題と収穫もあったが、リーグ戦、5試合ぶりの敗戦となった

J1を舞台に2019年以来3年ぶりに戦う両チーム。古巣対戦にもなる杉本をはじめ、磐田が前線誰をチョイスするのか?試合のスタートから主導権を握りたい

ホームのセレッソはリーグ戦では今季まだホーム未勝利となっている。GW中ということもあり、多くの来場者が見込まれる中で、ホームの後押しも受けて勝ち点3を積み上げたい一戦だ

(J1リーグ 解説:副島博志さん リポーター:竹島麻里子さん 実況:能政夕介)※追記、修正の可能性あります

順位と前節の振り返り(11節終了時点)

セレッソ大阪:3勝5分3敗で勝ち点14の9位 (14得点13失点)

前節を「タフなゲームだった」と振り返った小菊監督。立ち上がりは鳥栖に押し込まれる時間もあり、粘り強く守る時間が長かった
それでも、相手の強度が落ちたところを見逃さずにスペースを突きゴールへ迫るシーンも見せた

後半も立ち上がりは押し込まれる展開があったが、カウンターや選手交代で少しづつペースを握り、後半から投入されたパトリッキがサイドの突破でチャンスメイク。中にいたブルーノメンデスに合わせて、放ったシュートが相手DFに当たりハンドの判定でPKを獲得
そのPKを落ち着いて決めて後半28分にセレッソが待望の先制点を奪う
しかし、CKから流れたボールを強烈なミドルシュートでネットを揺らされ結果は1-1の引き分け。連敗とはならなかったが、勝ち点3を積み上げる事はできなかった

4-4-2をベースにして、カップ戦とリーグ戦でメンバーをやりくりしながら戦っている今シーズン。カップ戦では好成績を残している中、その勢いをリーグ戦にも持ち込みたい

今季はアウェイ川崎戦で4-1で勝利をおさめるなどアウェイでは無敗という強さを誇る一方でホームではリーグ戦未勝利。昨季11月のホーム最終戦以来、約半年ぶりとなるリーグでの勝利を中2日と厳しい日程の中で勝ち取りたい

ジュビロ磐田:2勝5分4敗で勝ち点11の15位(14得点18失点)

後半の修正力が光った前節。それでも伊藤監督は、ハードワークにセカンドボールを拾う事に加え戦術面での質を高めたいと試合後語っていました

前半にCKからの失点、そしてスルーパスで裏に抜け出されての失点と0-2で前半を折り返すと後半はスタートから大津、ファビアンゴンザレスを投入して打開を試みました

前線で起点となったファビアンゴンザレスに加え、システム変更で4-4-2としてシンプルに前に圧力をかけ攻勢に出ました
すると、CKで相手の状況が整っていない中、遠藤→山本康裕→ファビアンゴンザレスとショートコーナーからの流れで得点を奪い1点差とします

それでも、首位の鹿島は押し込まれながらも上田の得点で1点を追加し、1-3でリーグ戦は4試合ぶりの敗戦となりました

今季は試合途中での修正もあり、名古屋戦では見事な逆転勝利も見せた磐田。とはいえ、2試合連続で先制ゴールを奪われている事もあり、今節は立ち上がりからパワーを持って相手に迫り、リーグ戦では3節の京都戦以来となるアウェイでの勝ち点3を狙いたい

過去の対戦戦績(セレッソの15勝・磐田の18勝・7度の引き分け)

過去の対戦成績はリーグ戦で見るとセレッソの15勝、磐田の18勝で7つの引き分けという記録が残っており、磐田がやや優勢だ

今季3年ぶりにJ1に復帰した磐田との対戦は3年ぶり
2019年は磐田のホームでは2-0でセレッソ大阪が勝利(丸橋・水沼の得点)
セレッソのホームでも2-0でセレッソ大阪が勝利(ブルーノメンデス・水沼の得点)
セレッソは対磐田戦、リーグ戦では現在7試合負けなし(3勝4分け)
一方の磐田は、2015年の5月6日以来対セレッソ戦勝利はありません
最後に対セレッソ戦勝利をおさめてから今日でちょうど7年が経過。3年ぶりの対戦の結果はどのようになるか非常に楽しみです

過去に対磐田戦では現所属の選手で丸橋、ブルーノメンデスが共に2019年に得点。また、2012年には清武が2得点を記録

一方の磐田は山田大記が過去に対セレッソ戦では3得点を記録している(2011-13まで3年連続で得点)

セレッソ大阪所属選手では、船木が2020年に期限付きで1年間磐田でプレー
ジュビロ磐田所属選手では、杉本がセレッソ大阪の育成組織出身。プロとしても8年間在籍した経験を持つ

また、鈴木雄斗のお父さん鈴木 康仁氏は過去ヤンマー時代にプレイヤーとして所属し、2000-2001年はGKコーチとしてセレッソ大阪に在籍していた

今シーズンの成績(リーグ戦のみ)

セレッソ大阪:3勝5分3敗で勝ち点14の9位 (14得点13失点)

先制試合:6試合 3勝3分0敗(先制すれば負けなし)
先制された試合:4試合 0勝1分3敗(2節の京都戦は先制を許すも追いつく)
スコアレスドロー:9節の福岡戦

ホーム: 0勝2分3敗 勝ち点2  3得点  8失点 得失点-5
アウェイ: 3勝3分0敗 勝ち点12 11得点  5失点 得失点+6
リーグ戦では8名が得点(乾、山田が3得点。ブルーノメンデス2得点、進藤、上門、清武、加藤、奥埜が得点)

複数得点:4試合  
複数失点:3試合
無失点:2試合(8節神戸、9節の福岡戦) 
無得点:4試合(3節、7節、9節、10節)

<得点>前半に7得点 後半に7得点 
<失点>前半は6失点 後半は7失点

今季は14得点中セットプレーでの得点は3点の21.4%(原川のCKから2得点と前節のPK)
13失点中セットプレーからの失点は3で割合は23.1%(CKから3失点:2節の京都、5節の札幌戦、前節もCKからの崩れでミドルシュートで失点)

3/26のルヴァンカップ3節で対大分戦6-1で勝利したのが今季ホームでの初勝利となった。しかし、リーグでは現在未勝利。昨季のホーム最終戦11月27日対名古屋戦以来の勝利を飾りたいセレッソ大阪

ジュビロ磐田:2勝5分4敗で勝ち点11の15位(14得点18失点)

先制試合:4試合 1勝3分0敗(先制すれば負けなしも、引き分けが3つ)
先制された試合:6試合1勝1分4敗(11節の山口戦は劇的な逆転勝利)
スコアレスドロー:8節の湘南戦

ホーム: 1勝3分1敗  勝ち点7  7得点  7失点 得失点0
アウェイ: 1勝2分3敗  勝ち点5 7得点  11失点 得失点-4

複数得点:3試合  
複数失点:5試合(清水、浦和、柏、広島、鹿島戦で複数失点)
無失点:1試合(8節湘南戦) 
無得点:2試合(6節柏戦、8節湘南戦)

<得点>前半に5得点 後半に9得点  
<失点>前半に8失点 後半に10失点

セットプレーからの得点は4/14で28.6%(開幕節小川、5節遠藤のFK、10節遠藤のCK、前節はショートコーナーから得点に繋げた)
18失点中セットプレーからの失点は3点(16.7%)でCKから2失点、PKから1失点している。前節はCKからの失点もあった

セットプレーからの失点は決して多くないが、セレッソ大阪相手に注意も必要となりそうだ。また、得点力はあるだけに先制して勝ち切る試合をシーズン中盤に向けて増やしていきたい

個人的な見どころ

鹿島戦の3失点から守備の立て直しにもある程度の手ごたえを得た点。そしてリーグ戦では神戸戦以来となる3試合ぶりの得点をとったセレッソ大阪
 
今節は中2日とタフな日程だけに誰を起用して、そして流れの中から得点を奪う事ができるか注目したい
特にボールコントロールを丁寧にしてくる磐田のビルドアップを、連動したプレスで奪い切る事ができるかどうか。そういった意味でも、体力面や戦術的な守備をチームでやりきれるかどうかは重要になりそうだ

また、8節の神戸戦は山中の裏へのパスに抜け出して加藤が得点を決め、前節はパトリッキの突破からPKを獲得しての得点だった
ボールを保持するタイミングで人数をかけて相手のゴールに迫り脅威になれるかどうか?疲れが残る中でも攻撃の質を上げる事ができるか楽しみにしたい

一方磐田も同じく中2日だがアウェイという事も考慮した中で、最初の11名に加え誰を控えに置くかも注目だ
前節は後半から入ったファビアンゴンザレス、大津、ジャーメイン良、山本康裕、金子と存在感を見せた

スタートからの起用でも楽しみな選手たちが多いだけに、どのような戦術で前半から主導権を取りにいくかは楽しみなポイントだ

戦術の引き出しもある中で、それに対応できる選手が限られている部分もあるかもしれないが、中2日の総力戦でまずは先制点を奪いたい
今季は先制試合は1勝3分けと負けなしだが、勝ち切る試合を増やしたいという部分もあるだろう

前半の立ち上がりと、試合のクローズの部分も含めて安定的なプレーを全選手で図りたい。14得点中後半30分以降の得点が9得点という部分は粘り強さが体現できている一方で、早い時間帯での得点と、そこから勝ち切るという部分の課題を、長いシーズンの中で1試合でも多くモノにしていきたい

個人的な注目選手

中2日で人選が難しい中で、セレッソ大阪は前節途中交代からのプレーで輝きを見せたジェアンパトリッキに注目したい
175センチと上背はそこまでないが、サイドから迫力のあるドリブルと力強いフィジカルを持ち合わせている

アシストの期待もかかるが、中に入ってのフィニッシュの部分で加入後初ゴールが記録できれば本人も、チームも乗ってくるはず
スタートからか途中からかは読めないが、徐々に出場時間を延ばしてきている(今季は対鹿島戦の45分が最長)パトリッキに注目したい

一方の磐田も選出が難しいが、こちらも外国籍選手で前節得点を決めたファビアンゴンザレスに注目したい
昨季はコロナの影響で合流が遅れ19試合1得点だったが、直近の試合ではカップ戦、リーグ戦でも結果を残している(リーグ戦2得点、カップ戦1得点)
187センチの高さに強いフィジカル。高さ、強さ、早さを兼ね備えたプレーヤーで前節は途中交代から得点を奪い、コンディションを上げてきている
スーパーサブ的な存在として伊藤監督が選択をするか、スタートから起用するかは分からないが、局面を変えるポテンシャルは十分に持つ

先制点を奪えば負けない両チーム。その中で誰が、どのような形で先制点を奪うのか?得点までのプロセスを含めて楽しみにしたい


GWの中行われる金曜日のナイトゲームはこのセレッソ対磐田戦のみ。GW中もあり大勢のサポーターの来場も見込まれますが、その中で白熱したフェアで良い試合を楽しみにしたいと思います。

19時からヨドコウ桜スタジアム。またはDAZNにて是非お楽しみください!

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