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ことほむの観光と文化財とメタバースの雑多な記事

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コンテンツ時代考証やデザインや時々ITとかWordPressとかの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。
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#歴史

歴史と観光資源のつながりを整理。ついでに全方位広告はもう期待できないことも。

この話の前段として、歴史観光活用=戦国のイメージが強すぎる。というのがありまして。 「ウチの自治体にはお城がないから、歴史は観光に使えない」 なんてコメントが出ること多々…。 いやいやいやいや…。 歴史=お城じゃないし、有名人=戦国武将じゃないし… そうかといって、地元の名士を推されても、非地元民は引きますから。 何がどう価値があって、さらに付加価値とはなにか?まず、僕(昭和46年生まれ)と同年およびそれ以上の方、さらにウェブマーケティングとかウェブコンテンツ企画をしてい

再生

Netflix YASUKE-ヤスケ-

設定時代考証に参加せてもらったYASUKE-ヤスケ-(MAPPA製作/Netflix配信)。ティザー予告編が公開されました。 イメージボードからシナリオ内でのセリフ、所作や陣の取り方など、SFですができるだけ戦国時代に近くなるように、資料をあつめて作画やレイアウトに役立てていただきました。とても素晴らしい作品になっていると思いますので、ぜひ見てください! Netflix YASUKE-ヤスケ-公式サイト https://www.netflix.com/jp/title/80990863 ことほむ 合同会社 https://kotohomu.com

平成20年頃、各地の観光戦略で「物語化」が流行ったのだけど、令和になってちゃんと息してるでしょうか?

その頃信州の某市で新物語を紡ぐプロジェクトがスタートしたわけですが、紡ぐべき物語を見つける前にいろいろあってプロジェクトを出てしまいました。あれから10年以上、紡ぐべき物語は見つかったのでしょうか。

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ものがたりのPowerが強いワケ

"ものがたり"と聞くと、「昔々あるところに」と始まる昔話を思い出す方も多いのではないでしょうか。しかし"ものがたり"とは何か、そしてPowerとは何かを考察してみます。 "ものがたり"とは何か、史学的な分類歴史学的に紙に記された資料を分類すると、以下のように大別されます。 このなかで"ものがたり"はどれでしょう。 古文書は今でいうところの行政文書が中心の書類です。その他、手紙のやり取りの内容です。一次資料とも呼びその時代に発生したことがわかる手がかりが記されています。

イラストができあがるまで。

とある地域のリブランディング用イラストを制作しました。 今回はそのイラストができあがるまでを語っていきたいと思います。 イメージを具現化イラストのテーマは木曽義仲(源義仲)と巴御前。つまり平安時代です。まずはイラストの完成イメージを作っていきます。ここは紙と鉛筆でガサガサと作業。 このイメージを作りあげていく中で、疑問がいくつかあがってきました。それは大きく分けて3つ。 ・木曽義仲の甲冑について ・巴御前の装いについて ・馬について まずはこの疑問を解決していきます。

マーケティングについて素人さんに説明するとき、サプライチェーン(ビジネスロジスティクス)とECの関係を理解してもらうのが難しかった件について

これからの時代はD2Cだと言われました。かなり力説された印象がありますが、マーケティングやサプライチェーンについての業務経験がない方でしたので、ネットを使った注文〜納品のことをD2Cだと話しているのではないかと推測しています。そもそもこの単語、ちょっと違和感を感じました。というのも、ビジネス形態から考えればB2Cのことを言っています。 使い方は「D2Cブランド」。 ファッション業界がB2Cではない、独自の言葉として使いたかった感が… それはそれとして、マーケティングについて

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観光基本戦略を考えるとき、時空と空想空間を考えなければいけない、まるでSFみたいな展開の理由(ワケ)

現在見られる風景は、時間と空間の変化が伴っています。時間を遡ればそれは歴史として認識されて、史料や遺跡、埋没文化財などを手がかりに当時の風景を推理し、意識は時空を越えた舞台を想像できます。これを時空の舞台と呼びましょう。そしてもう一つの舞台、いま見られる風景を元にした架空の世界、小説や漫画、映画やアニメーション作品などのロケ舞台です。さてサラサラと書きましたが、これらを考慮した観光の基本戦略考えることはできているでしょうか?

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日本の国旗はなぜ日の丸なのかを考えてみた

祝日になると家の玄関に旗を掲げる家も、年々少なくなりました。マンションも多く玄関先自体が減っている近隣を見れば致し方ないことなのかもしれません。 さて、今回はこの日の丸の国旗がいつから、この形なのかを考えてみましょう。 「日の丸」が日本の国旗になったのはいつからか これは記憶に新しい事柄である人も多いかと思います。正式に日本の国旗として決定されたのは平成11年です。 国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)にて国旗として法的に決定いたしました。  でもそれまで

伝統は何を伝承してきたのか。

「ことほむ」も陶磁器産業とちょっとした縁があったり、織物産業に縁があったりしている関係で、通称伝産業界について歴史や来歴についても調査することがあります。来歴の調査をすると一般に言われているものとは違った視点で見えてくるものがあるので、中小企業の経営を先代から代替わりした方にも役に立つかもしれないと思い、現時点での考察まとめをメモとして残しておこうと思います。 手工芸の高齢化という言い訳。日本各地には伝統工芸と呼ばれる手工芸がいくつも存在します。加賀支社(白山市)のある北陸

「今までのやり方を変える」正体を考える

「今のままじゃ駄目だから、やり方を変えなきゃいけない」 このセリフを言う人から、2019年によく聞いた言葉が「シェアリング」、「イノベーション」、「AI」、「クラウド」。これらを活用したやり方で、今までとやり方が変わって時代に乗れる! どこにどのようにこれらを組み込むことで、何が変わるのかについて理解されていないことがわかった1年間でもありました。 じゃあ、いつものごとく歴史を見てみよう。それぞれの言葉については説明されているサイトや書籍など多数出ているので割愛。「ことほむ