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ことほむの観光と文化財とメタバースの雑多な記事

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コンテンツ時代考証やデザインや時々ITとかWordPressとかの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。
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2020年1月の記事一覧

観光基本戦略を考えるとき、時空と空想空間を考えなければいけない、まるでSFみたいな展開の理由(ワケ)

現在見られる風景は、時間と空間の変化が伴っています。時間を遡ればそれは歴史として認識されて、史料や遺跡、埋没文化財などを手がかりに当時の風景を推理し、意識は時空を越えた舞台を想像できます。これを時空の舞台と呼びましょう。そしてもう一つの舞台、いま見られる風景を元にした架空の世界、小説や漫画、映画やアニメーション作品などのロケ舞台です。さてサラサラと書きましたが、これらを考慮した観光の基本戦略考えることはできているでしょうか?

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日本の国旗はなぜ日の丸なのかを考えてみた

祝日になると家の玄関に旗を掲げる家も、年々少なくなりました。マンションも多く玄関先自体が減っている近隣を見れば致し方ないことなのかもしれません。 さて、今回はこの日の丸の国旗がいつから、この形なのかを考えてみましょう。 「日の丸」が日本の国旗になったのはいつからか これは記憶に新しい事柄である人も多いかと思います。正式に日本の国旗として決定されたのは平成11年です。 国旗及び国歌に関する法律(平成11年法律第127号)にて国旗として法的に決定いたしました。  でもそれまで

視点がもたらす景観資源の価値化について

日本人―住まいの文化誌(ミサワホーム総合研究所出版制作室.1983)冒頭、鈴木秀夫氏は「日本家屋の風土論」の中で、ヨーロッパの町並みと日本の町並みについて「両者には、美に対する意識の違いがあり、その根本には風土があると私は考えている。それは世界を上から見るか、下から見るかという視点によるもので、簡単に述べると上から見るのは、砂漠の遊牧民の眼であり、下から見るのは、森林における定着農耕民の目である」と述べています。このことは景観資源の価値化(リブランディング)を行うときにとても

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職人とメーカーと作家と伝統

いつもは論文やレポート、考察文を読んで記事を書いているのですが、今回は「とある実家が家内工業(伝統工芸)」という人のお話。2010年頃からの付き合いで、遠方なのだけど話があったので今までほそぼそと付き合ってきました。しかし当人は独立したがっているのだけど、気がついていない問題をはらんでいるので、心当たりがある人は一読していただき、客観的に見つめてもらえると役に立つかもしれないので記しておきます。 ※写真はイメージです。本人とは関係ありません。 さほど付き合いは濃くありません