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視点がもたらす景観資源の価値化について

日本人―住まいの文化誌(ミサワホーム総合研究所出版制作室.1983)冒頭、鈴木秀夫氏は「日本家屋の風土論」の中で、ヨーロッパの町並みと日本の町並みについて「両者には、美に対する意識の違いがあり、その根本には風土があると私は考えている。それは世界を上から見るか、下から見るかという視点によるもので、簡単に述べると上から見るのは、砂漠の遊牧民の眼であり、下から見るのは、森林における定着農耕民の目である」と述べています。このことは景観資源の価値化(リブランディング)を行うときにとても重要な要素です。「ことほむ」はこうした視点の切り替えについても意識して、地域文化資源について考えています。

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