マガジンのカバー画像

ことほむの観光と文化財とメタバースの雑多な記事

123
コンテンツ時代考証やデザインや時々ITとかWordPressとかの雑多な思考のメモ。「ことほむ」のみんなで書いてます。記事内容は…割とディープで、思考の整理に役立つかもしれません。
運営しているクリエイター

2019年12月の記事一覧

煩悩は除夜の鐘で消せるのか

 除夜の鐘は大晦日の夜に24時を挟んで、鐘を108回打ち鳴らす。なぜ鐘を鳴らすのか。煩悩を消すためと108個の数については、日本大百科全書によると「凡夫の煩悩を108種とし、その消滅を祈念する」とされている。  なぜ108種であるかについては後述するとして、寺はなぜ鐘を鳴らすのか。また寺の鐘といえば晩鐘もある。晩鐘・暁鐘と除夜の鐘は何が違うのであろうか具体的に考えてみたい。 寺の鐘「梵鐘」とは、そもそも何か 仏教語大辞典に梵鐘は「寺院の鐘楼につりさげ、撞木で打つ鐘。」と記さ

伝統は何を伝承してきたのか。

「ことほむ」も陶磁器産業とちょっとした縁があったり、織物産業に縁があったりしている関係で、通称伝産業界について歴史や来歴についても調査することがあります。来歴の調査をすると一般に言われているものとは違った視点で見えてくるものがあるので、中小企業の経営を先代から代替わりした方にも役に立つかもしれないと思い、現時点での考察まとめをメモとして残しておこうと思います。 手工芸の高齢化という言い訳。日本各地には伝統工芸と呼ばれる手工芸がいくつも存在します。加賀支社(白山市)のある北陸

「今までのやり方を変える」正体を考える

「今のままじゃ駄目だから、やり方を変えなきゃいけない」 このセリフを言う人から、2019年によく聞いた言葉が「シェアリング」、「イノベーション」、「AI」、「クラウド」。これらを活用したやり方で、今までとやり方が変わって時代に乗れる! どこにどのようにこれらを組み込むことで、何が変わるのかについて理解されていないことがわかった1年間でもありました。 じゃあ、いつものごとく歴史を見てみよう。それぞれの言葉については説明されているサイトや書籍など多数出ているので割愛。「ことほむ