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鵺の陰陽師 1巻 ジャンプ掲載時感想

みなさんこんにちは。
ジャンプ歴20年Vtuberの寿司いくらです。
普段は毎週火・水曜にジャンプの感想を語り合う配信を行っております。

配信で話す内容をまとめたものを毎週記事として公開しておりまして、今回の記事はその中から鵺の陰陽師 単行本1巻収録分の内容を再編集したものとなります。
ようはジャンプで読んだ当時の感想ですね。

序盤はかなり怪しんで見ていた読者が、だんだんと作品の魅力に堕ちていく様子を楽しんでいただけたらと思います。
明らかにだんだん長くなってるんだよな……
それではどうぞ!


●1話

プロトタイプ読切2022年15号『鵺ん家』を経ての連載開始。作者は川江康太先生。
「学校に封じられてる巨乳黒髪ロングお姉さん妖怪の鵺さん」以外は設定もキャラもガッツリ変えてきてますね。
主人公のビジュアル変えたのは割と正解な気がする。目立つしバトル展開になったら映えそうなデザイン。
妖怪は学校に封印されている6体だけって設定もなくなったね。6体だと少なすぎるから仕方ない部分もあるけど、この6体による縄張り争い的なのが面白そうな設定でもあったので少し残念。
あと何より膳野くんの存在!やたら高潔な精神のおかっぱメガネ……なんなんだコイツ……!?主人公の夜島よりよっぽど主人公っぽいんだけど!??
不良にはっきり反抗するし化け物から命張ってクラスメイト守るし。
囮になるとこ、敵倒した夜島よりカッコよかったまであるぞ。ブリーフ一丁だったのに。
まあ夜島の戦闘モードのデザインがややダサかったからというのもあるけど……
膳野以外の要素は主人公が強い化け物に出会って根性見せて力を授かる…っていう割とオーソドックスな第1話。
……なんだけど、個人的にこの作者さんの漫画、絵は好きなんだけどノリとか台詞回しとか画面構成とか細かい部分のセンスがとことん合わず苦手で、1話もまあ節々からそういう感じがしました。
白黒ページ1P目から絡まれてる膳野からのドキドキしてる夜島って構図がかなり直感的じゃなくてムムってなったし、鵺にゲームでシバかれるくだりも言及すべきはゲームへの姿勢ではなく鵺の性格では?
なんか読んでてちょくちょく違和感があるんだよなこの人の漫画。
あとシンプルに鵺登場直前の幻妖に巻き込まれるシーンはコマ割りにメリハリが無いから緊迫感に欠けてると思った。ここ、主人公的にはここ多分ヒロアカ1話のヘドロヴィランのくだりくらいガチで命の危険を感じてるシーンよね?その割にはなんかぬるっとしてるんだよな。
などなど、前々から感じてたこの作家さんの連載に対する不安は健在。どうにか改善されるかわたしが慣れるかに期待するしかないといったところ。
それで言うと読切時にいなかった膳野の挙動に全てがかかっていると言っても過言ではないかも。がんばれおかっぱブリーフ……!!
正直大東京鬼嫁伝とドロンドロロンのよくないところを併せ持つ……みたいな感じになりそうだと思ってるんだけどどうかなー。

●2話

センターカラー!
鵺さんおっぱいでっっけ……
やっぱ鵺のビジュアルは大優勝なんだよな……
本編
1話の翌日。
陰陽師のおかげで色々元通りになってるらしい。
記憶処理とか教室元通りまではよくあるけど失った四肢まで生やせんの…!?それもはや死ぬ事以外かすり傷な世界観にならんか…!?
鵺さん制服モード、やや無理してる感まで込みでビジュアル最高。あやトラのカゲメイ感ある。
途中ポケカっぽいカードゲーム出てきたのは思わずピクっとした。ピクッとしただけだけど。
「私は昔それで友達を無くしたことがあるからわざと負けたりはしないよ」「手抜く事自体はOKなのに謎っスね」
???
どういうこと???
すっごい頭に入りにくいな、台詞回し。
血の繋がってない姉ちゃんのくだりも、願瀬君の鼓動のくだりも、そしてメインの先生を抑え込むくだりもやっぱりノリというかなんというか…何かが決定的に狂ってて違和感すごいんだよな。
締め方も変だし。アオリも困ってない?
膳野くんはやっぱ動き出し早くて笑ったけどね。

●3話

1P目の「消えろ」の子めっちゃ良い。
それはそれとして本編は美少女の新キャラ登場!な回。
新キャラ、おっぱい大きいしポニテだし天真爛漫でグイグイきて素敵。
ちゃんと魅力的なヒロインであるからこそトントン拍子で仲が深まっていくのが楽しい。
パンチラもこの作画ならお色気需要はしっかりあるし、その後の「忘れろビ〜ム…」は照れ方としてめちゃくちゃ可愛い。学郎の撃ち抜かれ方もオーバーすぎて笑った。
セリフ回しは相変わらず怪しめなところもあるけど(泥だから流れないスよとか)、一方でその独特さが面白く働いてる部分もあるんだよな(俺だけは…絶対にない…!!とか、なっ…関係が途切れないだと…!?とか)。
最後には新ヒロインの名前と、陰陽師であるという事実が明かされてヒキ。
意外性あるし普通に次回が気になるような惹き込まれる締め方だったので、なんだ…良い3話じゃねえか…!!ってなっちゃったね。オカルト部の発足で作品の方向性も見えたし。膳野入部して♡
てかラストはこれもしや七咲ちゃんが幻妖倒してる?足元しか映ってないから分かりにくいな。

●4話

新ヒロインの七咲ちゃんと一緒に幻妖退治する回。1話の後に陰陽師が来てたことが描かれてるけど、膳野ブリーフの新規供給があるとは……
学郎、七咲ちゃんと会話するたび「あ」「あっ」ってかなりの確率で言ってて隠キャ描写として妙にリアリティある。
で、鵺さんが釘刺し&ネタ提供でちょっとだけ出てきてから後半は幻妖退治。
戦闘時に見た目が変わるアレ、「霊衣」って言うんですね。これで「学郎の霊衣だせえよな…」みたいな会話もやりやすいぜ。
七咲ちゃんの霊衣はシンプルながらシュッとしててカッコかわいい。学郎のと差がありすぎるだろ。
「力を温存」という名目で手を繋いでくれたりお姫様抱っこ授乳してくれたり、今時珍しいまっすぐなお色気!うれしい!
やっぱこの作品の明確な強みとして「女の子がかわいい」というのはあるので、そういう意味では自分の強みを分かってて押し出してきたな……やるな……という印象。
鵺さんの「陰陽師達(みんな)も頑張ってきたんだね」って言い方的に鵺さんは陰陽師のこと嫌ってはいない……どころか好感すら持ってそう。どういう関わりがあるのかな。

●5話

1P目からうらやま膝枕。
「くそっ 全然話題変えてくれない!」普通に面白かった。
で、2P目からはクラスメイトたち。膳野再登場に思わず沸いてしまったよ。
その膳野が取り沙汰しているのは北高三天女の話。設定だけ聞いたらよくある感じだったけど、「最近オマエの姉ちゃんが入って四天女になったぽいな」が初めての感覚で笑っちゃった。
周防先輩が呼びにきたときの全員での「?」も面白かったし、独特のギャグがちょっとずつ違和感に慣れてきて楽しめるようになってきた感ある。「?」の後の「……」の周防先輩めっちゃかわいいね。
お昼からの放課後で2人でパトロールして……
翌日爆裂に噂になっててここでもまた笑った。
「噂にならない距離感は熟知してるんだ!」が恥ずかしくなってる周防先輩かわいいね。
そしてここからのテンポ異常すぎる。
学郎見にきてる異様に圧の強い男たち、張り紙して校舎を周る学郎、「おいこら待たんか夜島…!」、トイレ、生徒会長、腕相撲……
なんだこの流れるようなテンポ感……!?
ほんでいざ腕相撲になったら生徒会長がドリトライしてて妙な笑いが出たし、腕相撲はドリトライしてない方の腕でやろうとしてるのも面白いし、いったいなんなんだ。
しかもまさかのバトルは大胆にカットしてコメディパートとラブコメの尺をその分確保する判断。ギャグと女の子が強いので英断でしかないなこりゃあ!
今回も学郎は先輩と話す時「あ」ってめっちゃ言ってて良かったです。

●6話

新キャラ登場!
クール系美少女で、鵺&七咲との差別化はバッチリ。
名前は「藤乃代葉」。相変わらず絶妙に覚えにくいキャラ名……!!
「貴方は知識も訓練も足りてない」
のシーンではちっちゃいロリかと思ったけど全身映ったらめちゃめちゃスタイル良かった。
なんと代葉ちゃん流れるようにクラスに転入。
クラスメイトモブが面白い漫画だからね。せっかく登場させたからにはとりあえずクラスに入れるのは大正解だと思う。
「あの子悲しそうな目をしてる 皆が気づかなくても俺には分かる」
ほら早速面白いもん。
ここ、この作品にハマってる読者って言われてて笑った。
「鵺の陰陽師は売れる 皆が気づかなくても俺には分かる」……
ここからのテンポも異常なんだよな。
「俺の隣…空いてたの……?」ドキッ ドキッ
そっちにドキドキするんだ。
「夜島の席集まりにくくなっちまうな… でも集まろ」
めっちゃ良い友達…
「なっ そんなイベントが…!?」「馬鹿野郎夜島…!!」「積極的な一面もあるだと!?」
こいつら愉快すぎないか???
終盤の代葉ちゃんとサシのパートは打って変わってシリアスなやりとり。
鵺の力を奪うため、秘密を探っている……というのが読者にも学郎にも適度に緊張感を与える立ち位置で、読み味にメリハリをつけてくれそうで良いね。
学郎秘密死守してて偉い……と思ってたらラストはご本人登場。ここで空気弛緩させるのもメリハリよね。さりげなくこういう所上手い漫画だなって。
次回は代葉ちゃんと鵺さんの関係構築メインの話になるのかな。

●7話

代葉と鵺の邂逅…!
こないだ注釈で済ませた二大旧家のしっかりとした説明。
「一旦流して後で時間あるときに説明します」の判断ができるの偉いよな。
舞台はオカルト部部室へ。
すげえゲーミング設備一式揃えてあってめっちゃ改造されてる……
てか現状2人しかいないのに明らかに3人分はPC用意してあるな……もともと七咲ちゃん想定だったりしたんかな。
今回の本題はゲーム対決。「ロードオブレディアント」……多分lol(リーグオブレジェンド)イメージのゲームだろうね。所謂タワーディフェンスってやつ。なんでコレが今回のサブタイなんだ……?
普通に経験者と初心者の差が如実に出るタイプのゲームなのでなかなかえげつないな鵺さん。
なぜか学郎は代葉さんチームだし結局理由は一切説明されないしすごい。
代葉ちゃんも何気に距離感ぶっ壊れ系女子みたいで、操作教えるためとはいえすごいグイグイ来るね。それで思わず距離を取るあたり学郎の陰っぷりが出てて良い。
で距離を再び詰められた感想が
「俺が必死に保ったパーソナルスペースが…!」
なの笑っちゃう。そこ!?っていうね。
ただあくまでやらしい感想をのぞかせないので嫌悪感が無いのはうまいことコントロールしてるなー。
しかも胸押し付けと囁きが描きたいだけなのでゲーム部分は大胆にカット。取捨選択すご。
さらに二人羽織プレイというそうはならんやろ状態にしてきて2回戦。
しれっと「令力」とかいう重要ワードと学郎の素質を匂わせておいて……
普通にまた負けるっていう。この流れで何も変わらんのかい!!うまいこと「普通ならこうなる」をズラされるなー毎回。
代葉ちゃん、「ハンデ下さい」とか臆面もなく言える子なんだ。そこはプライド高いのかと思ってた。
この流れから代葉の相棒に言及し一気に緊張感ある空気に。
前回冒頭で確かに代葉ちゃんと一緒に登場してた相方が出現。イケメンですね。最後らへんにポロッと名前出てるけど狂骨さんっていう名前らしい。
「悠長にゲームを続けられると思うなよ」とか「やっと戦える…!!」とか、好戦的な性格なのかな。
代葉ちゃんが鵺の力を得たらキミ用済みにならない?大丈夫?
これまでの回もトンチキだったし今回もそうだったんだけど、最後の最後には一瞬で学郎を取り返して鵺さんの格を表現しながら
「(ゲームでは手加減しないけど)ゲームじゃないから手加減してあげるよ」ってオシャレな煽りまで飛び出して、うわあいきなりバトル漫画らしくなるな!!って思わず動揺しちゃったよね。
そっちも行けんの!?逆に!?
166Pの「え それはそういう」は「それはどういう」の誤植かな。

●単行本オマケ

カバー裏とか間のページとかのオマケがなかなか充実してて満足度高かったです。
膳野、オマケだとこんなにイジられるんだな……需要わかりすぎだろ……
ちなみに発売日の配信でアンケート取ったら33人中22人は既に買ったと回答していて「どんだけ人気だよ!?初日だぞ!?」となりました。
みんな幻妖に憑かれてるな。
まあわたしもなんですけどね。


興味ある方はぜひYouTubeの方にも遊びに来てくださいね!

いくらちゃんねる
https://youtube.com/@Kotoduka_Ikura?si=_DuVPFXQIxq5tZwN


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