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【#WJ40】週刊少年ジャンプ2023年40号感想【寿司いくら】

アンケ1:人造人間 2:鵺の陰陽師 3:暗号学園


ジャンプ歴20年Vtuber寿司いくらのジャンプ感想です。
毎週火・水曜22時からの配信でも感想を語ってますのでそちらもよろしければどうぞ!

↓配信アーカイブ
【#wj40】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ40号の感想を語り合おうぜ!前半戦!【あの黄猿と互角にやりあってる】

【#wj40】ベテランジャンプ読みと週刊少年ジャンプ40号の感想を語り合おうぜ!後半戦!【人造人間100最終回天晴!!】

●ONE PIECE 1091話

実写版公開!
Netflixで実写ドラマが公開されました。
東の海編を丁寧にリブートした力作でした。エピソードの順番の再構成や、コビーとガープの師弟関係など、今ワンピースを描き直すならこうなるって感じで細かいところまで詰められててめちゃくちゃ面白かったです。
あと声優さんってすごいなってなりました。同じ"ルフィ"を演じてるのに実写に合わせて若干テイストの違うドスの効いた声多めだったので。
表紙
ネトフリ実写版公開に合わせた表紙&巻頭カラー!でもさすがに実写とのコラボ表紙はこないだやったばかりなので今回は違いましたね。
イラスト自体は特に気を衒ったりなどではない正統派!
ダッシュするルフィ、ウソップonチョッパー、あとトラ。背景のカラフルさも合わせてワクワクする良い表紙。
巻頭カラー
一味のみんなででっけ〜ピザを食べているイラスト。チーズジュブジュブでめちゃくちゃ美味そ〜!
ロビンとフランキーだけいないの、匂わせか???
本編
海軍と交戦開始。
海獣兵器、いうてもそんなにもたなそう。
で、戦桃丸vs黄猿。
この2人、今まではなんとなく付き合いの長い上司部下くらいの感じだと思ってたけど、回想見る限り師弟で親子みたいなもんだったのか。
それでも戦桃丸を始末しなきゃいけない黄猿の心中よ。同時にとことん社畜なんだなというのもわかる。ただの社畜じゃなくて覚悟決まりきってる社畜。
なので後々親友と呼ぶベガパンクすら消しにかかってるもんな。
……とはいえ戦桃丸は正直これで死んでるわけないだろって決着のつき方だったけど。そういう意味では甘さもある?
戦桃丸敗北と聞いてボロ泣きのベガパンクかわいいね(言うてる場合か?)。
黄猿ドーム内に侵入の報を受けて突然裏切るルッチ。ほ、ほんまこいつ……!!倒されたステューシー……!の……ケツ……!!
「味方を得て調子づいたか!!」
全くもってその通りで笑った。
そして最後にはルフィvs黄猿……!!
戦桃丸に続いてアツいマッチングだなあ…!
ずっと海軍大将には敗北続きだけど、実力的にもそろそろ勝つ姿が拝めるんじゃない……?!
楽しみだけど次号休載。いつもの!

 

●僕とロボコ 151話

OM反逆編。
序盤のおっぱいのくだり、ボンドの「どうすればいい!!」ってツッコミ完全にバイきんぐ小峠の言い方で再生された。
「幻」の暴走を止めるためには理央ちゃん自身が消滅する必要がある──ボンドたちはもちろん止めるけど、それを振り切って初期化。
無事OMたちは正気に戻ったものの理央ちゃんは──……。
動かなくなった理央ちゃんボディ、「まだ使える」とか思ってしまってほんまゴメンって感じ。
てか2年目死んだの!??そう思わせといてどうせ生きてるんでしょと思ったら最後まで出てこなかったし。ワンチャンほんとに死んだ?んなわけないか。
最後は本物の理央ちゃんとの邂逅。
当然向こうはこっちのことを知らなくて……となるんだけど「初めて会った気がしない」というのはよい落とし所。ロボコ大号泣してて笑った。
OM逆襲編、割と序盤からめちゃくちゃ劇場っぽいって思ったけど最後まで劇場版だったな。

●呪術廻戦 234話

ライブビューイングから。
前回あたりでTLで散々言われてた「これ乙骨あたり助太刀した方がよくない?」について作中で答えてくれるの行き届いてるな〜。
宿儺が温存してる切り札を切ってきた時、五条の足手纏いにならない保証がないからね、って話。
それに加えてダメ押しの
「これは五条悟のための戦いだ」
「どうなろうと割って入るのは野暮ってもんだ」
鹿紫雲良いこと言うなあ。それ言われちゃあね。
で、五条vs宿儺チーム。
顎吐、鵺と渾だけかと思いきや大蛇、虎葬、円鹿を継承してるとのこと(虎葬って誰?)。半端に削っても再生されるのはダルいね。
さらに魔虚羅の方も斬撃を飛ばせるようになる謎強化。伏黒の術式で顕現してる魔虚羅に宿儺の術式も混ざった?
法輪回転してるけどどういう理屈なんだろう。
適応+手元に術式がある→スキルポイントMAX扱いで習得……みたいな感じ?
ゴジョセン、腕が……!!
「安いもんだ、腕の一本くらい」
五条はギリ言いそう。
片腕になったうえヌルッと宿儺本体も参戦してきて大ピンチ……!と思いきや
「さっきからオマエだけ」「釣り合ってねーんだよ」
と顎吐を一蹴!!さらに出力最大「蒼」で一撃でぶっ潰して撃破。
完全に破壊された式神は使えなくなる設定あったけどこれだとどうなんだろう。ギリノーカン??
あと魔虚羅が車から彼女守る彼氏みたいに宿儺守ってて笑う。
ラストは再び「茈」使う宣言でヒキ。
ボロボロだし片腕飛んでんのにこっから攻勢出る予告入ってるのワクワクするな〜。

●SAKAMOTO DAYS 133話

ORDERと平助。
豹が死んだことに言及。
実力不足と豹の死を悔やむ平助に対し、既に割り切っている神々廻大佛がくっきり対比されてるね。
この甘さが平助の良いところでもあるんだけど、殺し屋としての格の違いは感じちゃうかも。
ここで上終さんによるメッセージ。
五十音表を的確に撃ち抜いて伝言するのスナイパーとしてハッタリ効いてて良いねえ。
肝心の内容は「大佛かわいい」で禿同って感じなんだけど、全く会話の流れとか汲んでなくて笑った。
でも上終さんが大佛推しキャラなのは伝わった。
後半は南雲と坂本の通話。
さらっと平助のピンチを坂本に伝えてるピー助有能すぎる。シンがキリッとした顔でピー助撫でてるのかわいっ。
通話では、一般人を巻き込みたくない坂本と知ったこっちゃない南雲でバチバチ。過去編見た今だと2人のこの距離感もなんか微笑ましい。
……ということで坂本商店組は展覧会への潜入を試みることに。
あらゆる手を検討するものの正規のチケットでの入場も、非正規の潜入も厳しそうで詰み……?
……となったところで展示品の出品者として関係者入場という策を提示してヒキ。
坂本、入学した時の初期装備でORDERやってたの笑う。まあ武器らしい武器がなくたってその場のものでなんとかするくらいだからチャチな銃あるだけでも上等だわな。
今回バトルは無かったけどメインキャラたちがそれぞれ良さ発揮してて十分満足度高かったなー。

●アオのハコ 115話

あんま興味ない大喜のバドの話。
遊佐くん出場辞退は意外。
1年次のインターハイ捨てるって結構すごいな。公式戦で得られる経験値って結構なものだと思うけど。
遊佐くんいなくて激落ち込みしてる菖蒲ちゃんめっちゃかわいいね。
大喜は岸くんと再開。いたなそんな奴!なんか純朴少年になってんね。前はもっと激しくなかったっけ。
ラストには優勝候補と目される望月と遭遇。
・IH出場を笑われる
・遊佐に勝ってたけどあの時ハンデあったからな〜
・IH行くつもりはないエンジョイ勢です
・遊佐がいなくてラッキー!
この短時間でめちゃくちゃ大喜を煽る煽る。無自覚煽りも含め。そりゃラストの大喜バチギレよ。
こっちは優勝するつもりでやってんのに、そんな気もないやつに鼻で笑われて煽られたらまあ腹立つよな。
読んでて結構素直にぶちのめしてほしくなったかも。
ただTL見てると大喜の方にイラついてる人も多かった印象。個人的には意外。まあ「そんなラッキー何の意味があるんだよ」は考え方の違いでしかないから怒るとこそこじゃなくね?ってのはあるか。

○あかね噺 76話

センターカラー!
祭の花火をバックに志ぐま一門!
夏っぽさ全開、みんな浴衣似合ってるね。
花火の色もなんか涼しげで和風な色味で素敵。
本編
ぐりこの回想から。
「俺とあかねには10か月の差があった」って、言うて10か月しか無いのか…って思っちゃった。
出店勝負はぐりこ・あかねペアが優勝!……っていうか他の組が勝手に自滅してるだけだコレ!
で、今回のメインのぐりこ。
あかねの高座の後にぐりこの高座が来るんだけど、その後の吉乃さんが……
あかねには落語の感想言うのにぐりこには焼きそばの感想ってのが、悪気ないが故にかえってキッツいなあ。
「たまにはウチにも出て頂戴ね」
もあかねに言ってるし。
そこからぐりことまいける兄さんの対話。
「兄さん…」「俺の腕はあかねより下です」
うおおおしんどい……!!
これに気づいて認めざるを得ないぐりこの心境を推し量るとつらい。
確かに今週の高座のシーンもよく見るとあかねがウケてるコマの方がぐりこのウケてるコマより若干だけど確実に大きいんだよな。
そしてこの、先に進み始めてたはずの"グリコ"を"チョコレート"が後から抜かしていく描写が添えられてるのもぐりことあかねの比喩としてめちゃくちゃ上手えしエグい……!!
ここのために志喜彩祭編のあかねチョコレート配ってたのか。
もはや文学だろここまでいくと。すげえ。

○アンデッドアンラック 173話

完全にただの自慢になるのですが、アニメ先行上映のチケットがなんと当選しました……!!
こういうの当たるの初めてだからそれが序盤から激推ししてたアンデラなの運良すぎる……!
舞台挨拶とかも楽しみだなあ……楽しんできます!

まさか当たるとは

さて本編冒頭はいきなりクエストスキップから。
みんな家族も連れてきてるから人数すごくておもろい。
ビリーめっちゃ子供にイジられとる。
メイとムイは仲良さそうで微笑ましいね。
一心、スキップしてる間に老衰で死んだりしない……?でもこれで春香とトップの年齢問題は整合性が取れそう。
で、スキップ。
「クエストをタイムマシンみてーに使うんじゃねぇ!!」
それはそう。ちなみに巻末コメント曰く16年経過はミスで正確には15年らしい。
しれっと円卓にビリーとテラー座ってるね。描写カットされてるクエストで席はある程度増えてそう。
風子曰く取り逃がした否定者は「いないよ 絶対に」とのことで。
思えばこの言い回しからしてラトラ仄めかしてたんだな。
でもこの後ラトラがちゃんと占い師として育ってるか風子としても確信がない描写があるのに、そのラトラの占いを根拠にスキップするのってどうなんだ。
結果としてはラトラはしっかり風子の元に参上。性格もデザインも前ループとほとんど変わらないカッコいい女!
どうやら風子は2000年の時点でロリラトラに仕込みをしていた様子。ロリラトラ、やっぱり黒髪ぱっつんロングなのわたし好みすぎる……かわいい……
「私の友達どこにいると思う?」
の件に関しては「友達」が誰を指してるのか諸説あるね。わたしはこの15年の間の否定者の話かと思ったけど、組織に既にいるメンバーの位置を当てさせて占いの才能を確かめてる説、位置が特定しづらかった友才や一心を見つけさせてる説とかもあるらしい。1999年2月2日って時系列からすると戦争編に備えての友才の線が一番可能性高そうかな?
「今考えれば日付言わなかったのもテストってわけね」
(普通に言い忘れただけです)
「ハイ」「ウソね」「ハイ」
テンポ良すぎて笑う。言い忘れただけかい!
で、ラトラに前ループのリプラトの辿った運命を説明。
前ループリップがラトラに手を出さなかったことについてのやりとり。
「ラトラさんは…優しいから」
「…ああ そういう事ね」
ここラトラの表情映してないのいいねえ。
何が「そういう事」なのかについては、リップとライラが想いあっていることを察して前ループラトラが自ら身を引いた…ということを今ループラトラが察した、ということだとわたしは解釈した。事情も感情も複雑!
ラトラがしっかり覚悟完了、風子も改めて決心して最後は肝心のリップの話。
「今のアイツはきっと前のアイツより凄いわよ」
心臓分野の権威として名を馳せてるって話も合わせて医師としての実力描写は十分。
車も家もめちゃくちゃ立派なのリアルな天才医師感ある。
当たり前だけど眼帯もピアスも義足も無いリップでなんか新鮮。
不治に目覚めたら当然執刀は別の人にやらせることになるだろうけど誰がやるんだろう。
風子も能力的に代わりをやるわけにはいかないしなー。
てかそういえばチカラ編でせっかく日本に来てたのに円陣&くるるは回収していかなかったね。

○キルアオ 19話

十三&天馬vs暗殺兄弟カズマ&エイジ。
銃弾を銃弾で撃ち落とすとか流石に十三バケモンすぎる。
そして正体バレのくだり、咄嗟についた嘘にしては「ちょっとありそう」な感じだし、身の上聞いて号泣してるカズマやっぱちょっと憎めないんだよな。
さらにそこからカズマの本領発揮……!
大量の一般人を催眠術で操って……強すぎるな催眠術!?一般人を傷つけられない十三からするとめちゃくちゃ厄介だ。
てか今週の扉絵、スタジアムの周りの風景描いてるだけかと思いきやモブみんなスマホ持ってるしここから催眠の仕込み始まってたのか……
最後は天馬。
天馬、肝座ってるしセリフの一つ一つがカッコいいしもはやもう1人の主人公みたくなりつつある。でも主人公食いかねないくらい魅力的なサブキャラがいるってのはすごく良いことだよな……
「ヘイ ツギハギ大男」「スポーツしようぜ」
ってのもシャレててカッコいい喧嘩の売り方だし。ここから何やってくれるんだろうというワクワク感あるな。

○夜桜さんちの大作戦 192話

センターカラー!
七悪ダンジョン編のテーマに沿ってRPG風扉絵!
双子はもちろん可愛いんだけど、悔しいかなコウモリ凶一郎も可愛い……
本編
双子、七悪に対しバチギレ…から。
禍々しい何か……地味に模様とか作画コスト高そう。
なんとか回避しようと説得を試みる七悪……を裏切って自分だけ双子側につく凶一郎クズすぎて笑った。好き放題かい!
そしてななおドラゴン登場。RPGで雑魚がスライムでラスボスがドラゴンはドラクエすぎるて!
HP15000……キングななおの10倍か……
……しかし双子、これを一撃で撃破!
お〜やるね〜……とか思ってたら突然全裸で投げ出された七悪(しかもヌルヌル)がえっちすぎて何も考えられなくなった。この胸部から腹部にかけての輪郭……えっちだ……
そこからは双子の仲直り。なんだかんだ七悪の思惑自体はうまくいっててよかったよかった。
技名も折衷案で……というかだいぶひふみ側のネーミングに寄せてくれてる感がある気がするのはあるふぁの優しさかな。
正直変な名前!とは読んでて思ったけど作中で凶一郎もちゃんとそう言ってくれるし、今度は嘘で取り繕わずに正直な見解を述べるあたり凶一郎の成長も実感。正直に言ったおかげで双子のまぶしい笑顔向けてもらえて良かったね。
必殺技も出来たし七悪も救出できたし凶一郎もハッピーだし七悪ダンジョン編、めでたしめでたし!!

○ウィッチウォッチ 123話

音夢現着!
変身の魔女COにケイゴは意外と反応薄め。
現状の共有が済んだら土人形による攻撃。ポエムしてる場合ちゃうぞ!!
「二人で力を合わせれば勝てる」
「どうやって?」
前回から懸念してた通りこの2人だとやっぱり決定力はないよなー。さてどうする…?
三日月型の物も持ってないし……
と、ここでフロウトによる高高度浮遊!
開けた視界には三日月型の湖が……!
見返したら前回音夢が飛んでるシーンで背景の端っこにちゃんと描かれてたわ。

このコマの右下の湖が多分それ

黒和さんとの会話での伏線も気づかなかったし、やっぱさりげなく撒くのうまいな篠原先生。
着陸したウルフの圧倒的強者感すご。実際馬鹿強くてゴリゴリ土人形削って圧勝したのめちゃくちゃ気持ちよかった。ウルフこうして見るとマジで強えな……
「羽ばたけるヤツだけが見れる場所だ」
ってのも、土(地面)に対する空という対比が効いてる上に音夢だけじゃなくケイゴを賞賛するセリフでもあってめちゃくちゃ良いね。
実際空を飛べる音夢だからこそ気づけた解決策だったわけで、音夢が来たから勝てたという納得感もちゃんとある。
や、このマッチングもちゃんと良かったな……
モイちゃん戦、面白くなるのか心配だ……

●僕のヒーローアカデミア 399話

オールマイトvsAFO。
いきなりテンタコル、フロッピー、ショート、テイルマン、そしてアニマと出してきて、これここまできたらA組‪全員分やる気だな。
裏路地を逃げながら戦うオールマイト、壁から突如出てきたAFOにデカい一撃をもらう──!!と思いきや……?
中盤からは場面移ってvsダツゴク。
正直もうvsAFOとvs死柄木だけだと思ってた。まだいたのか……
ファットガムすらやられてるの大分絶望感ある。
最後に残った青山くんも拘束されてベルトも奪われて全滅エンドか……?
と思われたところに根性見せる青山くん!
「輝きたいと腹の底から思える!!!」
普段は気取った変な喋り方の青山くんがこんな真剣な物言いをしている時点でアツいし、個性の内容とも絡んだ言葉遊びも大好き。
一見大外しに見えたネビルレーザーは「見えぬもの」、葉隠により収束してKUNIEDA撃破……!!葉隠ちゃんえっちだ定期。
最後まで裏切り者疑惑残ってた2人なのニヤリとするね。
さらに畳み掛けるように、ピンチに見えたオールマイトも自らを囮にAFOを誘い込んでの切り札!
"CAN'T STOP TWINKLING☆"
うわ〜〜そういえば青山くんのヒーロー名それだった〜〜!!
名付け回では完全にギャグでしかなかったのにこのヒーロー名で激アツ展開になる日が来ようとは。
だし、一度は裏切ってしまった青山くんモデルの技がオルマイの切り札なのもなんか逆にアツいよね。
あとは葉隠かっちゃん耳郎ヤオモモ峰田の技とかが未登場なのかな?かっちゃんは決め技やろな〜

●鵺の陰陽師 16話

学郎vs代葉ちゃん最終局面。
最初は代葉ちゃんのモノローグ。後にかかってくる学郎への苛立ち描写。
そしてモノローグ明けて再び戦闘へ。
「やはり鵺の力は規格外だ」
って狂骨は言ってるけど、鵺さんだけの力じゃなくて学郎の出力がおかしいって話だったよね。ここはちょっとしたミスリードになってそう。
鵺さんが言う通り本当の戦いはここから。
代葉ちゃん、カラスと位置入れ替えできるんだ。先週結局明かされなかった式神固有の能力ってのはこれね。
TL見たらやれゴレイヌだの東堂だの言われてて笑った。どっちも濃いなあ!
式神とだけ入れ替われるっぽいのでゴレイヌのが近いかな。
そして代葉ちゃんと学郎の問答。
「技術も体力も頭も足りない格下のあなた」
(頭足りないは普通に悪口だろ…)(そういうことじゃなくない??)
これに対し学郎、
「藤乃さん(ともだち)を助けたいんだ」
「身の程なんて知っても知らん!」
うおおグッとくるカッコいいセリフ回し…!
自分の身の程なんて痛いほど分かってるけどそんなこと助けたい気持ちに比べたらどうだっていい…っていう学郎らしいカッコよさが全面に出てる。
ただしその前の
「わかって"るよ」「俺自身が藤乃さ"んより勝ってる事なんてひとつもない」
これが代葉ちゃんの逆鱗に触れた。
ひとつもないじゃねーよ!!あらゆるもの持ってるだろ!!と。
思えば代葉ちゃんって家に縛られ天涯孤独の学郎なのか。そりゃ自由も縁も持ってる学郎が「ひとつもない」なんて言ったらバチギレるわな。金持ちが「いや〜お金なんてたくさんあっても何も良いこと無いよ〜」って言ってるのと同じように聞こえるんじゃなかろうか。
第一印象で学郎が自分と似ていると思ってしまったからこそ余計にそれが際立っちゃった側面もあるだろうな。
「そんなになんでも持ってるならさぁ…!」
「鵺くらい…大事なもの一つくらい私に頂戴よ!」
本音がかなり滲み出てきた。これに主人公がどう答えるかが章の満足度に大きく関わる重要なフレーズ……!
そして代葉ちゃんの奥の手。カラスの首がボトボト落ちて翼が集まって一振りの刃になるの、これも何気に滅茶苦茶厨二パワー高えぞ……!?
相手が影を取り込んでくるなら影のない所まで吹っ飛ばすってのも妥当性の高い対応策。こっちに気持ちよく答えられるかはバトルの満足度に関わる。
学郎の出した答えは……!!
「藤乃さんがもし足りないものばっかりだって言うならさ 俺も一緒に探すよ 全部」
「だからそのかわり 藤乃さんの使命は 俺がもらう」
うわあああ完璧すぎる!!!!!
「一つくらい頂戴」に対して「全部一緒に探す」と返した上で、持ってる重荷は一緒に背負うとまで言えるのか……!!
しかも「代葉ちゃんに落ちた影を吸い取りながら」使命を肩代わりするって言ってんだよ…!
ここまで丁寧に学郎のキャラクター性を描いてたから、学郎ならそう答えるという納得感はめちゃくちゃあるんだよな。
バトル展開における難題にしっかりと答えを出しながら、能力の発動がそのままドラマの展開とシンクロしていてあまりに文脈が綺麗すぎる。ま……満足度………!!!
月をバックにした決着シーンも一枚絵としてしっかりキマってる。一子相伝の「眇の鴉合」の奥の手を両断しているのも、代葉ちゃんが縛られているしがらみを断ち切る決意を表すような象徴的な描写。
それでいて最後には「だ 大丈夫?」と慮れる。完璧だ………バトル中はハキハキ喋ってた学郎が、戦闘終わった瞬間いつものようにたどたどしくなるの良いよね……
代葉ちゃんも「羨ましかった 貴方のこと」と混じりけなく真っ直ぐに本当の気持ちを伝え、最後は爽やかに決着。
何回「成ったな」って後方東堂面してるかわからんけど、今回の決着の描き方はさすがに次期看板級だろって確信持つに足る出来栄えだったよ。マーベラス……
てか狂骨、負けたのにまんざらでもなさそうな顔しててやっぱコイツ悪い幻妖じゃないだろ…!

●逃げ上手の若君 124話

vs斯波家長編。
前回ヒキの謎の桶は毒ガス……硫化水素の類か。科学者キャラの上杉憲顕らしい手だ。
玄蕃に言われて憲顕を思い浮かべる時行……てかねるねるねるねじゃんコレ!!ご丁寧に背景までテーレッテレーのアレになってるし。
まああれも酸性アルカリ性で色変わってるらしいから分かりやすく科学ではあるんだけども。

古すぎる

水攻めを封じられた顕家たちは力攻めでの正面突破に方針を切り替えることに。
こないだの家長の取り乱し(の演技)を鑑みて時行が先頭……これを読まれてるってことは時行たちへの対策もしっかり用意されてるってことなんだよな。
桃井がそれかと思ったけど最後に「対北条の秘密兵器」って言ってるし違うか。
桃井、キャラ付けのせいで一見チンピラヤンキーにしか見えないけど松井先生はこういうのに限ってちゃんと強いみたいなズラしやってくるからな。
な〜んか今のところ全て家長の掌の上なの不穏で怖いよね〜。下手したらこの章で誰かメインキャラ死んじゃったりとかするんじゃないか……?

●アスミカケル 11話

センターカラー!
本編の内容に合わせて二兎と一狼。
悪い扉絵じゃないんだけど……正直この扉絵で新規引き込みは……あまり見込めなそうな気が……!!
本編
必殺技に悩む二兎。新章はこれを探ってく話ってのが分かりやすいね。
で、学校に突如現れる栃木のブンブン丸(やっぱダセェなこの異名……)。
何事かと思えば一狼が二兎に会いたいということで。意外とお早い兄貴の再登場。
今回の二兎と一狼の会話、"兄弟"感がすごいリアルで良いな〜。苦手意識はあっても、食ってかかったり尊重するとこは尊重したり。
一狼、頼まれて普通にサイン書いてくれたりとか「結果としてじじいの介護を押し付けた」「一応申し訳ねーとは思ってる」とか、もう第一印象の最悪さはナリを潜めてかなり憎めないキャラになってるんだよな。つくづく魔法みたいなヘイトコントロール技術だ。
そして、兄貴をじいちゃんに会わせたい→兄貴にMMAで勝つ→プロになる算段は?で流れるように本筋に話戻ってきてて会話の回し方も上手いんだよな。この作品、毎週漫画が上手えって褒めてる気がする。
「お前はお前でやりたい事やりながらでいいんだよ〜」「車の免許とかボールペン字の検定くらいの気持ちでサクッとさ」「そ…そういうもんなのか…?」
二兎!!うまいこと言いくるめられてるって絶対!!一狼、こういうところもやり手だなあ…。二兎の目標は「来年」。……だと遅いということで一狼に向かわされたのはなんと地下格闘技場。
凄まじくアンダーグラウンドな雰囲気……!!でもここはコンプラチェックも厳しくクリーンらしい。ほんまか……?
ドリーマー夢木さん、見た目めちゃくちゃ怖いけどよく見るとすごい良いこと言ってるな。
終盤には新キャラが登場。
口数少ない黒髪イケメン……分かりやすくライバル兼2号ライダーポジのキャラだ!!
一狼は格上ラスボスキャラだし大牙さんはいうても公式戦では当たらないし、確かに考えてみれば二兎と張り合えるライバルっていなかったな〜。
とはいえこの新キャラもなんとなくちょっと格上そうだけど。
言葉足らずでストイックそうな感じ、火ノ丸相撲で言うと草介に近いか?見た目はバトに似てる。
火ノ丸相撲じゃないけどアイシールドの進は見た目も雰囲気も似てるかも。
今回は名前も明かさずだったけど近いうちに再登場してくれることでしょう。
最後は一狼の粋な計らい(?)により二兎、フキダマリトーナメント参戦決定!!
いや〜兄貴こういうゴリゴリ物語進める役割もできてめちゃくちゃ良いキャラだな〜。こいつが好き勝手やるだけで話が動いて主人公が振り回されて面白くなる。すげえ。
その様子見てニッコニコのブンブン丸くん。
笑顔めちゃくちゃ可愛いねキミ。

●暗号学園のいろは 38話

扉絵、バウムパーティーの準備をするA組。羊狼川さん下からひょっこり可愛い。
本編では早速E組が最初に来場。
蜂起星といろはが仲良くなってるの、前にいろはが言ってた通りお見舞いに行ったんだろうなーって感じだし、たゆたんからトラウマ植え付けられた仲間だし…でなんか良いね。
てか「喋れるようになったんだね!」って失語症になるくらいトラウマになってたんかい!!おい夕方多夕……!!
綿菓子に元カレムーブの縊梨さんも健在。あと机が張り付けそうか気になってる華衣さん笑う。
C組…というかアンヴァリッドちゃんも参加!腰に手を当てて堂々と名乗ってるの可愛いね。
「キャプテンの話」ってのはいろはのチア時代の話だろうか。アンヴァリッドちゃんの兄とか?
お次はB組。真蟲犇さんだけバッタ脚に反応してる(真蟲だから?)。
得手仕手クオッカの発言を受けての「いますよね多夕さん あんな風に 負けを認められない人間(クマ)…」と言う綿菓子を「お前が言うのか」とでも言いたげなたゆたん良い。
陸繋島さんの論理的な敗北の認め方、潔くて逆に格上がるね。かっこいい。
「戦場の踊り子」は例の動画のやつだと思うけどなぜそれを陸繋島さんが取り沙汰すんだろう。
さらにD組。確かに惨敗だったね…
「そちらからは何かありますか?」
とかいう露骨すぎるフリからの最後はF組。儚さん、匿名希望に謝りたいって言ってるし思ってるほど関係は悪くないのかな。「謝りたい(京言葉)」の可能性もあるけど。
てか匿名希望やっぱかわいっ。今回はバウムパーティーにも遠くから参加してるんだね。すっかりA組の仲間だ。
からの東洲斎さんの乾杯。
「HIP HIP HOORAY」はイギリスあたりで「万歳」の意で使われるフレーズだそう。このシチュエーションに合うケツワードあるんだ。
そこからは各々楽しむパート。
真蟲犇蝌蚪のおたまじゃくし尻尾、児戯野の鹿の角に邪魔そうにする亜鉛(度量評価:C-)、影(武者)が2つある縊梨…に引いてる牡丹山さん。
眼鏡交換する朧さんと焦茶砂々、鳥繋がりの夜鳴鶯と骸骨雀、なんにもないF組、クマ繋がりの得手仕手と目々蓮、悪くなさそうな匿名希望──。
1コマ1コマが良すぎる。なんか涙出るわ。ずっと平和にわちゃわちゃしててくれ。
そして暗号解読。割り符型…な上にバウムクーヘン型でもある暗号。なので順番にぐるぐる回して読んでいけば解読できると。
これをみんなで集めて欠けさせずに解読できているという状況自体がいろはの狙い通りの「誰ひとり欠けることなく 得られた平和をシェア」していることになっているのかも。
最後は唯一不穏な凍。
こいつだけバウムじゃなくてフランクフルト食ってるあたりとことん平和の逆位置のキャラとして一貫してるよなー。
眼鏡兵器、各クラス2個は兵長&副兵長としてもA組の8個は誰に渡るんだろう。

○一ノ瀬家の大罪 39話

颯太の過去。
結構尺とってるけどまあ要は「一ノ瀬家と袂を分かった後いろいろあってけんたと文乃と擬似家族になりました」だな……
回想明けは前回から続いてけんたとバチバチ。
「かわいそうなやつはいいやつじゃなきゃいけないのかよ!」
はちょっとハッとさせられる良いこと言ってるなって思ったかも。
「いい子」って言われるたびに「ああ颯太、ちゃんと見てくれてないんだ」って絶望してたって話やな。
厳密にはちゃんと見てなかったというより見ないようにしてたって感じか。文乃のくだりがそれの裏付けになっている。
颯太、表面だけ取り繕ってきたツケが回ってきたなあ。
最後には、傷つけ合ってぐちゃぐちゃになってる姿を見て「家族」を実感するっていう逆転現象。めちゃくちゃ皮肉で……いいじゃん……
でも翼、お前は関係もなければ役にも立たないしなんでここにいるんだ……帰れば……?

○アイスヘッドギル 10話

冒頭、装飾王オンドの過去回想から。
ぶっちゃけ全然知らんキャラの回想見せられても入ってこん…!
ただドレキが第二王子だったというのは意外。なぜ前王はそれを隠させたんだろう。
そしてつまりギルはオンドの甥にあたることになるよね。ほえー。高貴な血筋やん。
回想明けは突然燃える木。トロルの森がえらいことになってるのがこれで分かったらしい。
……というわけで次の目的地はトロルの森。
一応王命を貰えたギルに対して興味すら持ってもらえないサナ。一族に恩情をとかそれ以前の問題でちょっとかわいそう。
ミョイネさんは王を影から操ってるらしい。
「王様にとって必要不可欠な存在 それはすなわち王様を静かに操れる存在」
そうか?????
最後はダーイン王角団全員で明るくレッツゴー。さっきまでがシリアスすぎたからちょっとついていけてないかも。王のあの振る舞い見てこんな楽しげに出発できるのなんか違和感あるな……

○読切 ハコイリお嬢とグータラ執事

ジャンプ・ショート・フロンティア作品!
作者はジャンプGIGA2022AUTUMN『怪人ノーフェイス』、2021SPRING『ホメロとアリス』等複数の読切掲載経験のある武鴨樹先生。
本作は、ひょんなことから庶民の生活をすることになったお嬢様のリリィと、その執事のタナカの2人によるコメディ。
執事が怠けてるせいでお嬢様の家事スキルがめちゃくちゃ高いってのは目新しいキャラ設定で良いですね。「意外なもの×お嬢様」ジャンル、まだこんな近所に鉱脈あったんだ。
リリィちゃんが表情豊かでイキイキしてて可愛かったです。
ただ、「タナカがだらしなすぎる」のくだりに相当尺を使っていたので、そろそろ何か起きそう…!ってなった頃に終わっちゃったのが勿体なかったかな。30ページくらいの読切だったらまた違った気がする。
最後のリリィちゃんのハンバーグはちょっとした小さめのコマで消化されてたけど、庶民生活を始めたことによる成長の象徴だと思うので、例えばこれ食べてタナカが感慨深くなっちゃうとか、ハンバーグをフィーチャーすることでまた良いくだりが作れたんじゃないかなーとか思ったり。
過去作からしてもかわいらしいキャラを描く力や実力の伸び率が高い作家さんなので個人的にはかなり今後に期待してます。

○ドリトライ 17話

vs親父。
地面を殴るだけですごい圧が発生して前に進むことすらできない──ってやっぱそれ物体の一番脆いところを…とかの次元超えてるよね!?
今まで戦ってきた敵(2人)の話とか出てきていかにも最終回近くの雰囲気。
中盤には親父の記憶を追体験(拳ってすごい)。
「やめろと思ったか…?」「そうだ…それが俺がお前に抱く気持ちだ」
これは心の折り方として「おっ」ってなった。
まあ割とすぐそのあと夕華さんと黒岩さんはじめとするみんなの応援で再起動……いや、リトライするんだけど。
心折る時と違って復活する時はすごいふんわりした理屈で、(ええ…?)ってなったけど、まあ根性論って結構そんなもんだからね……
序盤で言ってた「青空の戦い方は思わず応援したくなる」みたいなやつが発動してこうなってるんだなってのは思い至ったけど、それでもやっぱ尺が足りてないからか急にみんなどうした!?ってなっちゃうな。
そして最後は突然のタイトル回収。
「ド級のリトライ ドリトライだ!」
「ド級」とかいうワードがタイトル回収のためだけにあまりにも脈絡なく飛び出してきたのでちょっと笑っちゃった。
あとコメントで「ギブミーはゲボミーだったのにリトライは知ってるんすね」って来て、た…確かに…!ってなった。

○テンマクキネマ 20話

「渚」を手に雪尾監督の元に。
雪尾監督、なんだかんだ言いつつ映画自体は観てくれるしめちゃくちゃマジのダメ出ししてくれるのすげえ良い人。
しかも「こんな姫希の顔は 俺にも撮れない」「良い作品だった」
とか褒めが直球で嬉しくなるやんこんなの…!しかも
「お前 本当に映画が好きなんだな」
って、初めて脚本じゃなくハジメ自身の力が褒められてる。ここまで随分かかったぜ……!
プロの話とかも出てきた。これはこの作品のエンディングに関わってきそうだな。
後半はコンクール。
モブの描写にやたら尺使ってるなあ。そういうとこだぞ。
ラストには「渚」の上映が始まったけど、これ来週ガッツリ観られるのかな。いや、カットされてそうだな…

●人造人間100 36話

No.100とNo.1の対話から。
「作り手の中にないものを生み出すことはできない」「博士は持ち合わせていなかった この手記の島の人間のような心を」
先週話してた内容がドンピシャ合っててニッコリしちゃった。でも内容自体はグロい。

真実を聞いても認めずまだまだ優れた肉体を探すと宣うNo.1。
それを聞いてNo.100が「良かった」と笑ってて、最初は「うわこいつまだ自分の縫合をNo.1にやらせようとしてるのか」って思ったけどそれどころじゃなかった。
「つまりさあ これからも人を殺めるお前を殺しゃあ 私は理想の人間に成れるってことじゃないかあ!?」
うおおお最っっっ高に人造人間してるうう!!
あしびこそが"理想の人間"の姿だと結論づけ「あしびならこうする」を実践できているのはNo.100があしびとずっと一緒にいたからに他ならないよね。No.100が物語を経て最後に辿り着いた境地として凄まじい説得力と迫力を持っていてめちゃくちゃ良い。
そして本質的には理想の人間ってそういうことじゃないよねというのが、どこまでいっても人造人間は人造人間なのだというこの物語のテーマを貫き続けていて素晴らしい。
邪悪な笑顔を湛え、どこまでも自分のためだけにNo.1もろとも業火に身を包むNo.100の最期、この物語の最終回としてこれ以上はあり得ないとさえ思わされるシーンで脱帽ものでした。
その後のエピローグでは八百家に集まるモートセーフの仲間たち。
あしびが最後にNo.100を思い出すシーンは、昼夜を問わず共に過ごしたにもかかわらずあしびに何も感じなかったNo.100のモノローグと分かりやすく対比されていて、最後の最後まで人間と人造人間の違いを描き抜いたなあと感慨深くすらなった。
そしてラストシーンの「18歳の誕生日おめでとう」、本来No.100に肉体を明け渡す契約をしていた期日を迎え、さらにこれからも生き続けていく姿を描いてシメ。
うーん、こちらも綺麗な終わり方……近年稀に見る良い最終回でした。

作品全体の振り返り
時折「おっ!」と思わせる優れた回を出してきたり独特のダークな雰囲気だったりと光るところはあったものの緩やかに失速し打ち切られてしまった印象。
個人的にはかなり好きな作品ではあったものの失速した原因として思い浮かぶものもそれなりにあるので振り返っていきます。
まず「キャラの魅力不足」。これが一番大きい原因かな。No.100はとびきり魅力的な完成度の高い造形のキャラだったけど、それ以外に魅力的なキャラがいなかった。言い切っちゃうくらいいなかった。
特にあしびをかなり持て余してたなーというのを感じる。戦闘に積極的に参加しづらい主人公ってどうにも動かしづらそうだった。後半はそこを改善するため能力GETしてたけど。
サブキャラも跳ねたキャラがいなかったなあ。ルカさんとか人気出そうだったしもっと掘り下げればよかったのに。
あとやっぱり他にもレギュラーキャラの人間と人造人間のコンビを出すべきだったなーとか、敵組織としての人造人間集団はあった方が良かったんじゃないかなーとか。宿敵がいないと張り合い出ないよね(No.1はラスボス想定なので打ち切り決まってから出すことにしたと解釈してる)。
ロキシーはかなり良い線いってたと思うけどやっぱあしびがどの人造人間からも最優先される設定が邪魔だったように見えるなあ。あれはあれで人造人間の人造人間っぷりがインパクトあって良かったけど。
次に「展開のワンパターン化」
基本的にNo.100とあしび(とゲスト1〜2名)が事件現場に赴いて事件を起こしてる人造人間をシバいて解決!という構造の繰り返しなので展開のバリエーションに乏しい、というのはあった気がする。
そういう意味でも敵組織とかはメリハリ作りやすいから鉄板なんだなー。
最後に「シンプルに暗い」
復讐劇なので仕方ない……という言い訳は鬼滅があるから通らないように思う(鬼滅は構造は復讐劇に近いのにうまいこと脱臭して暗くならないようにしてある)。
面白い面白くない以前に「暗い」だけで割と読まれなくなるんだよなジャンプ……
軌道に乗ってから鬱エピソードやる作品はいくつかあるけど、序盤から暗いとヤバい印象。
キャラの魅力不足ってところにもこの問題の一端はある気がする。この漫画には善逸が必要だった……

と、反省点ばかり書き連ねてきましたがもちろん優れていたところもたくさんあった作品でした。
特に最初から最後まで「人間と人造人間は別の生き物で相容れることはない」というテーマを貫いたのは本当にお見事。
作品にとって本当に大切な要素を外さず、ここまで綺麗に最終回を描ききった作品は近年でも稀な気がします。
江ノ島先生はいずれヒット作を飛ばせる作家さんだと思う。とさえ思わされた。
めちゃくちゃ良い漫画を描く作家さんだとこの最終回で強く実感したのでひたすらに次回作が楽しみです。
江ノ島先生、お疲れ様でした!

●次号
週刊少年ジャンプ41号

表紙&巻頭カラー
新連載 魔々勇々
『絵に描いた餅を描いた餅』の林快彦先生、満を持しての初連載!
2022年金未来杯優勝作家より始まるの早いんだ。(『恋の曜日の世崎さん』/白咲しろくま先生)

センターカラー
僕とロボコ
ロボコ-1グランプリ結果発表!
の回でアオハコとセンターカラー並んでるの面白すぎるでしょ。

アオのハコ
大喜、公式戦へ!
…………おう…!!(言うことなさすぎる)

逃げ上手の若君
カラーだけど今の戦い若干負けフラグ立ってて怖いんだよなー。誰か脱落する?

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