イライラしたときの処方箋

もうすぐ新しい生活が始まる。なのに、いろんなことがままならない。

引っ越し準備で部屋が片付かなかったり、社会的な影響で必要なものが手に入らなかったり、気づかないうちに小さなイライラが溜まります。

結果、知らずに険しい顔で周りにキツく当たってないでしょうか。

自分自身よくイライラしてしまうので、昔読んだ本を参考にイライラを棚卸ししました。

イライラしている=急激に視野を狭めている

自分の場合、イライラしているときは、何かの締め切りに追われていたり、目標達成まで間近で追い込みをかけたり、何か特定のことに集中しているときです。

集中している時に、その進行を妨げるものに、強烈にイライラします。

そして、これが本当にタチが悪いのですが、上述のようなシーンで苛立ちとともに感じるのは「誰かに邪魔された」という被害者意識です。

「なんでこんなに頑張ってるのに邪魔するの!」

もっと進行すると

「なんでこんなに頑張ってるのに協力してくれないの!!」

といった具合に、焦ってる自分からしか見えない狭い世界に閉じこもり、被害妄想を膨らませていくのです。

そんな中で、家族や友人がちょっとでも顔をしかめようものなら

「あいつは俺のことを嫌っている....!」

なんてゆう風に思ってしまい、身動きが取れなくなってしまうんです。

「なにイライラしてんの?」と、言ってもらえるうちは幸せ

イライラしているうちは、相手が見えていません。

相手を通して自分を見ることもできていません。

イライラしていることにすら気づけないこともあります。

そんな中で、家族や友人が「なにイライラしてるの?」と声をかけてくれるのは、とてもありがたいこと。

なぜなら、この一言があるかないかで、イライラしている自分に気づけるまでの時間が大きく違うからです。

この一言でようやく一呼吸おいて、自分を見つめることができます。

自分はこんな表情で、こんな声音で、人と話しをしていたのかと、ショックをうけます。

早く気づければ、ちょっと意識を変えるだけで風向きは変えられます。

イライラしたときにやるべきことは意識を外に向けること

イライラして、視野を狭め、自分のなりふりすらわからなくなっていたことに気づけたら、そのまま意識を外に向けましょう。

外とは、自分の近くにいる人間の思考です。

“妻は今何に疲れている?”

“娘は今何を欲しがっている?”

“上司は今何を懸念している?”

“同僚は今何を目指している?”

“親は今何を考えている?”

そして、身近な人から離れた人に意識を広げていきます。

“この街に暮らしているひとは月曜をどんな気持ちで迎えるんだろう?”

“この国の親達は今週をどんな気持ちでスタートするんだろう?”

“今年の受験生たちは、いまの状況をどんな心境でいるんだろう?”

さらに、時間軸を未来や過去に振っていきます。

“今の社会の仕組みが出来上がったのは、誰がどんな苦労をしてきたからなんだろう?”

“みんなが今困っている経験から、どんなサービスが生まれていくんだろう?”

最後は一周回って自分を見ます。

“そしたら自分には今、何ができて、何をやるべきなんだっけ?”

ちょっと肩の力が抜けて、腹が据わる気がしませんか?

イライラしている時は、頑張りすぎて周りが見えなくなっている時です。

意識を隣人から世界中まで、現在から過去、未来まで、広く飛び回らせると肩の力が抜けます。そこから今自分がやるべきことに気づけたら、腹が据わって明日を過ごしやすくなります。

このnoteを書いて、おかげさまで僕のイライラは随分すっきりしました。

ぜひ、イライラした時はお試しください。

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