僕がマーケティングの仕事が好きな理由

僕は、マーケティングが好きです。
その理由は、人の仕事を大切にする仕事だからです。
具体的な場面を、3つほど、整理してみました。

マーケティングは、働く仲間の仕事を成果につなげる仕事

1つめにして、最大の理由なのですが、マーケティングは仲間の仕事に対して敬意と責任をもって、別な誰かに届けて、成果を出す仕事だと思っています。

とある缶コーヒーのキャッチコピーに、『世界は誰かの仕事でできている』というのがありますが、まさにそうだと思っていて、そんな誰かの仕事を成果に結びつける仕事がマーケティングなのであれば、それって世界を救う仕事じゃない?と本気で考えたりします。

それが、どんな苦労や喜びを味わいながら仕事をしているか知っている、同じ窯の飯を食べてる仲間なら、いっそうそう思いますし、おおげさでなく、社会で働く全ての人の顔をイメージしながら、マーケティングの仕事に就いていたいと思います。

マーケティングは、世界はこんなにも素晴らしい!と伝えられる仕事

2つめの理由は、牧歌的ですが、自分や自分の家族も含めた生活者に、世界にはこんなに素晴らしいものがたくさんある!と伝えられることです。

もちろん、様々な課題がある社会ですが、それとともに、素晴らしい物がたくさんあると思うのです。(これは、観光業界のマーケターという、とてつもなく幸せな仕事に従事していることもあるのかもしれませんが)

例えば、1本の水を販売するときに、それを水として紹介するのではなく、一番身近な名峰をとりあげ、その山が何十年とかけて磨いてきた水です。と、普通にしていたらなかなか気づかない価値を見出して伝えることができます。

突然ですが、最近外の景色は見れましたか?
こんなご時世なので、難しいかもしれませんが、買い物に出かける道筋の植え込みなどを見てみてください。

桜が散って、ツツジが咲いて、その他の花々もけっこう綺麗に咲いています。
自然じゃなくて、誰かが手入れしてくれているんです。

例えば、ボランティアスタッフや街の清掃員の募集を担当することになったとき、こうした価値に気づいて誰かにとどけられているかどうか。

マーケティングの仕事は、いままで気づかなかった「いいな」と思うことに気づいて届けることができる仕事だから、僕は好きです。

マーケティングは、道理を明らかにして人を動かすことができる仕事

ここまで読んでいただけた場合、僕がいかに楽観的で、おめでたい奴かがわかってもらえたかと思います。

言ってしまえば、理想ばかり語る「お山の大将」になりかねない人間です。

マーケティングの仕事をはじめて、ただ理想を語るだけではだめなんだと、いろんな施策を進める中で突きつけられました。

現状を分析し、問題となっている箇所を定義し、課題を設定し、施策を立案し、数値で施策の有用性を立証し、多面的でない言葉で関係者を巻き込み、また数値で検証してその時の現状を分析する。

なぜそうなっているのか?
なぜそうした方がいいのか?
そういったことの道理を関係者が納得できるように可視化して、丁寧にコミュニケーションをとりながら、施策を前に進めることを学びました。

マーケティングは、1人のふわっとした理想を、本当に人の役に立つモノなのか、複眼的に検証し、人を巻き込みながら、実現に向かわせることがでる手段です。
しかもそれは、こんな私でも、施策を前に進めることができるくらいに優れたものだと思います。

結果的に、マーケティングを通して、自分も大切にする働き方ができるようになってきました。


僕にとって、マーケティングは、ともに働く人も、人の仕事から生じる価値を享受する人も、自分も大切にできる仕事です。
だから、僕はマーケティングが好きなんです。

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