いちど履いたらやめられない。それは、
こんばんわ、ガンジーだよ。
昨日の夜、同期の芸人とLINEでビデオ通話して、
ぼくの、あまりの激痩せに飛び出した、あまりにも芸人らしからぬ安直な比喩表現。それがガンジー。
ぼくはいたって健康。ただ十数キロも痩せるとBefore・Afterが詐欺スティックになってしまっていたのかもしれないね。病的なほどに。
もしくは新種のカメラフィルター「ガンジー」がかかっていると勘違いされたのかしら。
居酒屋で酒と揚げ物を飲んでいる連中からの通話。
はいはい、病気に近づいているのはむしろお前たちの方だよ。
深夜に摂取する揚げ物とアルコールの破壊力。どうせ、ラーメン食べにいくんだろ。くそっ!
ぼくは内臓にとって非暴力なのさ。
さて、
今日はね「しれぇ〜っと」っていう話なんだけど、
しれぇ〜っとね、布パンツをリハビリパンツ(おむつand尿取りパッド)変えておくのね。
利用者さんがお風呂に入っている時に、脱衣カゴに放り込まれた衣類を整理しながら、通称リハパンに変えるのよ。
自立度が高い方で、今まで布パンを履いていている方にはきちんと説明をして着替えてもらうよ。これはね、尊厳とか自尊心とかプライドとか羞恥心とか、リハパンにはいろんな感情や意味があるわけ。
どうかな、赤ちゃんは「おむつからパンツに変わっていく」よね。おむつを脱ぎ捨てることで、赤ちゃんから卒業していくわけよね。しかも、おむつを履いてたころの記憶ってないわけ。
【問題です】逆を考えてみてください。
ひとつの覚悟がいることを、ご理解頂けただろうか。
たしかに、高齢になると下半身の筋肉の衰えによって我慢がきかない。意を感じなくなる。歩くスピードが遅くてトイレに間に合わずない。いろいろな理由があるわけでさ、
失禁してパンツやズボンを濡らしているところを、他の利用者さんに知られたりすると当然嫌な気持ちになるし、もちろん自分自身もショックを受けるし、下の世話で介護者の手を煩わせていることも心を痛めるし。
とは言っても「これ履いて!安心だから!」ってリハパンを差し出されても、履きたくないものは履きたくないわけで。
いるよ。頑なに拒否する方。
でもそれが自然な姿ではあるわけよね。
その辺の気持ちを重々分かった上でさ、どうプレゼンするか。
これはね、ひと筋縄ではいかないのよ。ひとつ声の掛け方を間違うと、信頼関係に亀裂が入りかねない、かなりデリケートな問題なのね。
実際にね、娘さんにリハパン問題で大喧嘩してる利用者さんいるからね。ご家族から「布パンからリハパンに履き替えて帰宅させてください」って要望もあったりする。
だからね「しれぇ〜っと」差し替えておいてね。「帰りに履き替えてかえりましょうか、デイサービスにいる時間だけでも履いてみてもらえませんか?」とか「薄型で見た目下着と変わらないから、違和感ないと思いますよ」とか、
いやぁ〜、きみはなんて言ってるの?
いやどうだろう。自立度の高い方には難しいかなぁ。ここでいう自立度は、認知症の段階と言うべきかも。
女性、男性関係ないよ。
ぼくはね「しれぇ〜っと」差し替えて。漫画だったら「しれぇ〜っと」って太字が宙に浮かんでる感じかな。
申し訳ないが、履いてきたリハパンは尿と便が染み付いているからさ、
内心ドキドキよ。
なんやろ、人の家の敷地に勝手に入っているような。(そんなことはしたことない!)
深夜に小学校の忍び込むような(これは若気の至りで)、酔っ払った帰りに会社で眠って帰るような。(これはしたことある)
「おお、この方が安心で楽なんだよ。ありがとありがと」
おいおい、履きたかったんかい。
ドキドキを返せやい。
そうなのよ、一度履くと、もうやめられない。
リハパンは「かっぱえびせん」なのよ。
と、終わろうと思ったけど、
もとい!!
リハパンというのは「リハビリパンツ」。リハパンから布パンツに変えていく方もいて、無論そういった目的で履くべきだと思っているので、全力でサポートしていく所存でございまする。
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。