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スリリングなコミュニケーション

なんやら最近ね、
次のステージを目指しなさいって言われてるきがして、

重い腰を上げてまた、
必死に足をバタつかせなくちゃなって思っているよ。

あ、ごめん、独り言になってるわ。

今日の話ってのはさ、

ちょっとずつちょっとずつ、
過去の記憶が変わっていく、

という話なんだけどね。

やっぱり80も後半に差し掛かると、認知症って診断受けてなくても過去の記憶が少しずつなくなっていって、毎回同じ話になるわけ。

不思議だよ。残っていく記憶と残らない記憶の差ってなんだろうね。

これはさ、感覚的なことなんだけど。悲しい記憶・つらかった経験・悔しかった経験のほうが残りやすいんだと思う。
というか脳科学的な本で読んだわ、確か。人間はネガティブな感情のほうが強烈に残るって。

確かにぼくもさ、小学校二年生の時に両親が離婚してるんだけどね。
土曜日、小学校を半日で帰ってきたら家の前にタクシー止まってて。母親と兄貴がタクシーにすでに乗っていて。兄貴はギャン泣きしてて。
ぼくもタクシーに放り込まれて。子供ながらに何が起こってるか理解してたから。死ぬほど泣いて。友達と別れなくちゃいけなかったから。
それから父親とは会ってないからね。

となるとよ、デイサービスに来ている利用者さんに、
悲しい想いや不快な想いをさせてはいかんよね。
そういった心構えとスタンスで臨むことが大切よね。

はてさてそれはそうとさ、
毎回同じ話をするおじいちゃんなんだけどさ、

ある日は、8人兄弟の3番目になったり。
とある日は、9人兄弟の4番目になったり。

ちょっとづつ記憶が変わってるんだよ。

「こないだ会った時、8人兄弟の3番目って言ってましたよ!」なんて野暮なことは言わないけど。
兄弟増えてるやん!って、おっかしくておかしくて。

「俺は喧嘩したことない。人を殴ったことはない。」って言ってた次の日。

「あの街で俺を知らない奴はいなかった。喧嘩売ってきた奴をボカーンかましとったからなぁ」って言ってたり。

いや、殴ってるやん!って。
おっかしくておかしくて。

しかしそのおじいちゃん。「あいつに俺の悪さをチンコロ(チクリとかリークってこと)されて、俺の人生は狂った」と、怨念の言葉で会話を締めくくるのね。やっぱりネガティブ着地なのよね。

「どーもージョニーディップですぅー!(ものいいさんのつかみギャグ。お世話になった先輩)」

ちがうかぁー!自慢話ばかりする人もいるわ。まぁいいよね、歳食ったら自慢話くらいは好きにさせてあげようよ。

まとめるとぉー。

介護現場には、変化球だったり暴投だったりストレートだったり牽制球だったり、普段の会話では味わえないスリリングなコミュニケーションがあるって話ね。

介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。