ぼくはそっと身を引こうと思った
デイサービスへ仕事に向かう途中、
チャリ漕いでるときに「上の句」が降りてきてさ、
仕事帰りにチャリ漕いでいるときに「下の句」が降りてきたのよ。
変な話、キャッチコピーができた瞬間ってさ、
わかんなけど「もらった!感」があったのよね。
んで、今日の話ってのはさ、
毎回、同じことしてない?って話でさ。
この方は自分がしなくちゃ。
この方はあの人がやるから自分はやらなくていいか。
得意な人、相性がいい人、あの人とこのスタッフは仲がいいからぼくは手出ししないでおこうってことがるのね。
やっぱり、介護職ってちょっと水商売的なところあると思う。
「わたしのほうが上手く介助できるから、余計な手出ししないで」みたいなさ、ちょっとしたプライドがぶつかる瞬間ってあるのね。
かくいうぼくも「ちがうちがう、そうじゃ、そうじゃなぁーいー」みたいなさ、心の鈴木雅之が発動してる時ってあるのよね。
えこひいきや個人的な好き嫌いを持ち込まないって思っていてもさ、やっぱり人間、感情の生き物として「邪魔しないで!」みたいな嫉妬に似た愛情って出てしまうものなのよ。
だがしかし、だがしかしだな。介護現場において、そうして利用者さんと介護者がくっついて同伴出勤みたいな距離感になってしまうとだな、どんどん歪に偏ってしまうわけ。
平等に平均的に、いろんな方の介助ができるってことは、すごく大事なことだと思っていてね。
「誰々さんいる?」「誰々さんに変わって」と利用者さんからリクエストがあるってことが、介護スタッフの自尊心や自己肯定感を満たすかもしれないけど、一方でそれは「誰々さんがいないと、わたしは何もしないわよ」という属人化を生み出してしまっているわけね。ぼくはそれはちょっと不健全だと思っているわけ。
だから介助しやすい方ばかりでなく、むしろどんどん介助したことのない方に関わっていかないと、介護職員としても介護事業所としてもベレルアップをしていかないって思うのよね。
さて、そのことをどれだけ意識してできているかってことでさ。
ああ、今日も仲良い利用者さんと、
「あのねー、今日ねー、ぼくはねぇー」とイチャついてしまったよ。他のスタッフの時間を奪ってしまったよ。
嗚呼、そっと身を引こうと思う。切ないけどさ。
あなたのために、そしてぼくのために。
どうでもいいけど、
朝、電動式自転車に乗ってる坊さんを見かけたよ。
「うまいことやったな」と思った。
スクーター乗ってる坊さんってイジられること多いけど、電動式自転車って絶妙にグレーのところじゃん!っと思ったのね。どうでもいいけど。
介護は大変。介護職はキツイ。そんなネガティブなイメージを覆したいと思っています。介護職は人間的成長ができるクリエイティブで素晴らしい仕事です。家族介護者の方も支援していけるように、この活動を応援してください!よろしくお願いいたします。