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介護劇場

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高齢者が主人公。振り回されるぼく。介護・介護現場ので起こる出来事をおかしく描写して感じたことを綴っています。
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#毎日note

歩かなきゃぁ、始まらねーよな

どう? 「パ・タ・カ・ラ」 やってる? 口腔体操、30分くらい持ち時間あるんだけど、 時間持…

我々は今だけ下半身の一部になった

ぼくよりも長身。ぼくよりも体格がいい。骨格がいい。 170センチ60キロのぼくよりも、ひと回り…

デイサービスのレクリエーションにいつも頭を悩ませる

みんながみんな、平等に楽しめるレクリエーションってあるのだろうか。 デイサービスや介護施…

食えなくなったが、太った

職員の見ていない隙を狙って自分で下善し、そそくさとデイサービスの食堂を後にする。 茶碗に…

デイサービスは雀荘になった。

内臓に蓄積された糖分のせいだろうか。 高齢者なのに、ニキビや吹き出物ができている。 デコ…

憧れの爺さん

来て早々、 「おーいタバコくれ」と一言。 デイサービスで預かっているタバコを職員から数本…

マスクを外して語り合えるように

靴下は、埃と汗が入り混じり、布は擦れて黒く光沢を放っている。 おそらくもう何週間も洗ってはいないだろう。冬場、乾燥する時期でさえ、嗅いだことのない鼻を突き破る汚臭が漂ってくる。 スエットのズボンからも、その人が動くたびに粒子というか胞子というか、空気に乗っかりぼくの鼻から鼻腔へと忍び込んでくる。その粒子は絶対に体に良くない。吸い込むと咳き込むからだ。 上着のスエットも同じように粒子を撒き散らす。臭いこそ、そこまでではないが、衣類はすべて洗濯していないだろう。目に見えないダ