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初夏の雨はいたずらに
香りを誘惑する夏の雨は何故か嫌みなく
いたずらのようで愛嬌があります
梅雨?と、思わせぶりもあります
そのような、いたずらにはのりませんよ~
特に初夏の雨は、美しく匂いをたちあげて
清い香りがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1718502969576-jt1SQKzryc.jpg)
花や草木の青々とした情景と共に新しい香りの余韻。
(新しいは毎年違う)
お一人ずつ、おひとつずつ
仕立てる香にも
微妙かつ繊細な香の配分があって
それは、名前や言葉の表情のわずかな違いにも繋がる。
みえないすがたの秘法
![](https://assets.st-note.com/img/1718502995757-me0sL8mhf6.jpg?width=1200)
”微々たる配合が大切” ”微妙な配合が大事”と
おっしゃっていたとされる
歌人与謝野晶子さん
歌には、香も登場したり、
香なくとも歌から、香の風情を想像することできるからいい
日常はもちろん、特に香といものの関心が高くお好きだったのかと
思わせてくれます。
●五月雨もむかしに遠き山の庵通夜する人に卯の花いけぬ
●四辻の薔薇を積みたる車よりよき香ちるなり初夏の雨
<与謝野晶子歌より>
卯の花の白い花びら・・
薔薇の華やかさ・・・
![](https://assets.st-note.com/img/1718503065411-sBR6fujwHs.jpg)
何気ない生活の中に溶けこんでいる香しさは、そこはかとなく美しい
歌から音色が聴こえてくるような香りが伝わってきます
あたりまえの生活の中に溶けこんでいる香しさ
歌から、香りが伝わってくるような。
その言葉連なる、香りにやさしさと強さをのせ
余韻には、ひと肌ぬくもりのある情緒を添え
背中は鋭くもスパイシー
強さは内に秘めているぶん
やさしさが大きく表現される。
鋭さは、安易に言葉の数を多くしていないため刹那に。
社会や時代の流れに巻き込まれすぎないけど
周りにいる大切な人たちを守る想いは深く
という母性が締めに伝わる歌が並ぶ
![](https://assets.st-note.com/img/1718503132472-FRQ53ksyle.jpg?width=1200)
強く優しい言葉のリズム
声にしてみると、天までひろがるような清々しい心地にもなれそうです。
話言葉とされている日本の言ならでは。
この頃は、雨が降る前に雨の予感の匂いがじんわりするようになりました
雨上がりの翌日の初夏の朝の匂い
梅雨ならではの、くぐもった香しさの昼下がり
今年の初夏もまた新しい匂いや香り
雰囲気や風情をおしえてくださいました。
しっかり感覚で学び、記憶にのこし、調合に活かしていきたくなります
自然のみなさま有難ございます(感謝)
【私のなまえ香289調香師の詩ことば「初夏の雨はいたずらに」】