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香りを誘惑する夏の雨は何故か嫌みなく
いたずらのようで愛嬌があります

梅雨?と、思わせぶりもあります
そのような、いたずらにはのりませんよ~


特に初夏の雨は、美しく匂いをたちあげて
清い香りがあります。

花や草木の青々とした情景と共に新しい香りの余韻。
(新しいは毎年違う)

お一人ずつ、おひとつずつ
仕立てる香にも
微妙かつ繊細な香の配分があって

それは、名前や言葉の表情のわずかな違いにも繋がる。

みえないすがたの秘法

あなたの名前で香りを創るオーダーメイド「なまえ香」和紙と香


”微々たる配合が大切” ”微妙な配合が大事”と

おっしゃっていたとされる
 歌人与謝野晶子さん

歌には、香も登場したり、
香なくとも歌から、香の風情を想像することできるからいい

日常はもちろん、特に香といものの関心が高くお好きだったのかと
思わせてくれます。

●五月雨もむかしに遠き山の庵通夜する人に卯の花いけぬ

●四辻の薔薇を積みたる車よりよき香ちるなり初夏の雨

<与謝野晶子歌より>

卯の花の白い花びら・・
薔薇の華やかさ・・・

なまえ香ご愛香N様から新潟の薔薇ご提供


何気ない生活の中に溶けこんでいる香しさは、そこはかとなく美しい
歌から音色が聴こえてくるような香りが伝わってきます

あたりまえの生活の中に溶けこんでいる香しさ

歌から、香りが伝わってくるような。

その言葉連なる、香りにやさしさと強さをのせ
余韻には、ひと肌ぬくもりのある情緒を添え
背中は鋭くもスパイシー

強さは内に秘めているぶん

やさしさが大きく表現される。

鋭さは、安易に言葉の数を多くしていないため刹那に。

社会や時代の流れに巻き込まれすぎないけど
周りにいる大切な人たちを守る想いは深く

という母性が締めに伝わる歌が並ぶ


強く優しい言葉のリズム
声にしてみると、天までひろがるような清々しい心地にもなれそうです。
話言葉とされている日本の言ならでは。



この頃は、雨が降る前に雨の予感の匂いがじんわりするようになりました

雨上がりの翌日の初夏の朝の匂い
梅雨ならではの、くぐもった香しさの昼下がり

今年の初夏もまた新しい匂いや香り
雰囲気や風情をおしえてくださいました。


しっかり感覚で学び、記憶にのこし、調合に活かしていきたくなります
自然のみなさま有難ございます(感謝)




【私のなまえ香289調香師の詩ことば「初夏の雨はいたずらに」】