七浜安敦@米国公認会計士/中小企業診断士

【ここは、とある起業家の『ことばの筋トレ』を眺めるブログです】 世界の輪郭は、ことばに…

七浜安敦@米国公認会計士/中小企業診断士

【ここは、とある起業家の『ことばの筋トレ』を眺めるブログです】 世界の輪郭は、ことばによって形づくられる。使用しないと、ことばは身につかない。 本を読むだけではだめだ。筋トレのように、執拗に、単調に、出会ったことばを使う。 使って鍛えることが、世界の地平を広げる道かもしれない。

最近の記事

ことばの筋トレノート『反脆弱性』

私たちが受け入れるべき最も重要な世界の法則の一つ。それが「ブラックスワン」の存在である。 「わたしたちは常に極端な事象(ブラックスワン)による変動性・不確実性に晒されており、その極端な事象が私たちに与える影響を過小評価している」 「自然の淘汰も、ビジネスの成功も失敗も、投資の成功も、健康も、資本主義の発展も、政治も。全てブラックスワンによって大きな方向性が定められる」 ブラックスワンには正のブラックスワンと、負のブラックスワンが存在する。 正のブラックスワンとは、油田の発見、

    • 論語と算盤|ビジネスは道徳で勝つ!

      1、人格の劣化といかに向き合うのか「日本人は素晴らしい」と外国人に誉めさせる番組が人気だが、その裏で日本人の人格は劣化していると言わざるを得ないのではいか。 ・感情のコントロールができない―コンビニで怒鳴る中高年 ・この世の終わりのようなヤフコメ―ネット空間での言論リテラシーの低さで、人を簡単に傷つけ、嘲う ・外国人や少数派に対する不寛容―自分たちは白人に褒められていながら、中国はじめアジアを無意識に見下すように誘導するメディア ・想像力に欠けた若者叩き―「髪を染めているか

      • 知識や感性をアップデートせずTwitterしか見ない経営者がヤバい理由がようやくわかった

        1、クリエイターにはコミュ力が必要と言われる根本的な理由今、「デザイン」という概念を深く掘り下げている。 その中で、ことばとデザインの切っても切り離せない強い関係性に突き当たった。ドイツ人思想家、クリッペンドルフは「人間中心デザイン」の思想のなかで、「デザインの意味論的転回」を説いた。 彼は自らのデザイン思想において、以下のようなテーゼを提示した。 テーゼ1:「デザインとは、人工物に意味を付与することである」 「意味」とは何か。そんな問いから発する「意味論」は言語哲学

        • ことばの筋トレノート『記号論への招待』

          本書を読んで、ブランドづくり、デザイン、芸術、言語、経営など、あらゆる人工物を「文化的記号」と捉えて解釈することができるのではないかと感じた。 その中心となるのは「人間にとっての価値」「機能」「意味」である。 記号の性質を捉えることができれば、私を取り巻き、私が生み出すあらゆる人工物への創造的アプローチの新たな切り口を得られるのではないか。 外国語を話しているときの自分と、母国語を話しているときの自分の違いに戸惑う。私の外国語能力の向上をモチベートしているのは、「日本語で話

        ことばの筋トレノート『反脆弱性』

          ことばの筋トレノート『芸術とは何か』

          一言コメント ブックオフで200円で購入。これほどの芸術家の生のことばと200円で触れ合うことができるブックオフはやはり神。 新書の100-200円コーナーはことばの筋トレの一番の味方。こういう偶然の出会いにこそ、リアルの価値がある。それは本も人も同じ。 美術館・博物館で支払う1500円が、何倍もの価値になる至高の一冊。 軽井沢の千住さんの美術館には絶対行きたいし、彼の作品・書籍を通じて、優れた芸術家の洗練されたことばを仕入れたい。 さらに別の言い方をすれば、何かを伝えあ

          ことばの筋トレノート『芸術とは何か』