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大学院まで進学し研究者を志していたが今の自分に見切りを付け、別の人生を歩みたい男性からの相談。【妄想人生相談9】

【相談】

20代大学院生。

私は大学教授の父の教育の元、幼少の頃から理数系寄りの勉学を行ってきました。小学校の頃は泣きながら父親に勉強を見られた事もあります。父の厳しさの影響からかいつしか自分も父のような研究者になろうと志し、大学を
経て今大学院修士課程に在籍しております。博士課程にも進学する事が既に決まっているのですが、もうやっていける気がしません。大学院で自分の研究者としての適応の無さを痛感し、結局は父の影を意味も無く追っていただけだと気付きました。

もう退学して研究とは全く違う職へ就こうと思うのですが、父がしきりに反対します。勿体無い、これまでの勉強した時間と金はどうなる、全て無駄にするのかと言うのです。そう言われるとこちらも返す言葉が見つからず黙ってしまうのですが、もう研究業界に戻る気持ちもありません。父になんと言って説得すれば良いでしょうか。宜しければ御助言頂けると幸いです。

(奈良県・N)

【回答】

結論から申し上げますと無理に説得する必要はありません。

例えば熱心な仏教信者にキリストを信じろと言っても信じませんよね。確信、信仰、思い込みの類は外部の言葉が耳に入りません。それを説得しようとするのは無謀な話です。

お父様は教授としての人生を実際に体験し、それが良いものだという実感があるのでしょう。恐らくどう言っても貴方が他の道に行く事は反対します。どうも貴方は父親との関係を非常に気にしているようですが、ご自身の未来の事をもっと考えた方が良いです。

確かに大学から数えると大学院修士課程までで6年間研究に関する勉強をした計算になります。お疲れ様です。しかし今貴方が24歳前後と考えると、貴方は今後約40年も人生が残ってます。その長い時間を僅か6年の出来事で決める言うのは冷静に考えてせっかちではありませんか。

今貴方が考えるべきは父親の説得でなく、どの道を選べば今後納得して生きれるかという事です。別の道を選べばきっと一時は父親と険悪になるでしょうが、納得出来ない道を選べば一生自分を恨む事になります。親は早くに死にますが自分は一生一緒です。

どうか良い人生を。

9. 今の生き方を変えたい

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