見出し画像

一期一会

留学とは若干ズレる内容ですが、最近の体験を共有します。

先日用事があり東京に行きました。今年間最低8往復くらいしています。この2年でホテルの料金がすごく上がってしまって、先日行った時もいくつかある候補のホテルも全て満室もしくは手が出せない料金で。そんなわけで人生初の「カプセルホテル」。

そのホテルについては特に記載はしませんが、たまたまそこに泊まったからこそあった「出会い」についてです。

夕方、用事が終わり、「夕飯何を食べようかなぁ」と一人考えながら飲み屋さんを横目に、駅からホテルに向かってトボトボと歩く。
「今日はご飯ものが食べたい。」
「願わくば寿司もいいなぁ。」
そんなことを考えながら、重い荷物を背負ってホテルに到着。フロントには従業員さんとナチュラルパーマでワイルドな感じの外国人お兄さん。スマホを見ながらお互いに会話しようとしているけれど、なんだか通じ合っていない感。チェックインの私を先にチャチャっと入れてくれないかな〜と思ってるけど、従業員さんはあまり気にせず、ただ一言「ちょっと待ってくださいね。」すぐに終わるのに、順番は頑なに守るのね。

随分かかりそうだなと思いながら、会話を聞き入ると、どうやら寿司屋を探している模様。そこで私が会話に乱入。従業員さん曰く、駅近くには寿司屋がそもそもほとんどなくて、おすすめできる寿司屋=1軒思いつくお店。外国人には親切で、英語のメニューもあるよ、と。そんな会話だったけど、地図を見るとなかなか入り組んだところにありそうな?!従業員さんは、ラーメンがおすすめと伝えるものの、お兄さんはやっぱり寿司の方が良いみたい。

「もしよければ、一緒にお寿司食べに行く?」

と、ついに発しました。そう、私から。自分がチェックインできる方法は、もうそれしか考えられなかったのです。というわけで、荷物を置く時間だけちょうだい、とお兄さんにお願いをし、ロビー(と言っても玄関的な狭さだけど)で待ち合わせて、会話を楽しみながらお寿司屋へ向かうのでした。

このお兄さんが、また面白い!面白いというよりは「興味深い」という言葉の方がしっくりくる。なんでも自分のお誕生日プレゼントとして日本滞在2週間半。その日に日本に着いて、その足でホテルに向かってきたとか。(しかもホテルもその途中で予約したらしい・・・。)何も予定がない、無計画な旅。ただ、有名どころの温泉には行きたいと思っているとか。

素敵すぎじゃないですか!

自分が若い頃、カナダでバスで横断旅行をした時も、紙の地図を片手に街を歩き回り、宿もその場で当たって探したなぁと懐かしく思ったり。

アメリカの大都会出身だけど、長いことネパールやエクアドルなど、さまざまな国を渡り歩いて生活をしてきたというこのお兄さん。起業をしていて、どこでも仕事ができる環境。日本にはまだ来たことがなかったから、今回日本に行き先を決めたんだと言っていた。なんだか私の今の状況(心境?)と被る部分がある。

カウンターに肩を並べて人生を語り合い、なんやかんや言いながら寿司を頬張り、それを見ていた隣のおじさんも、私たちを見て楽しんだり会話したり。一人でいて孤独を感じるかどうかは「ことば」一つで変わるし、「ことば」一つでこんなにも広がるんだな、と実感したところだった。

彼の名前はAaron。今も国内を旅しているだろう。彼との出会いは一瞬ではあったけれど、確実に私に良い刺激を与えてくれたことは間違いない。

I believe in connection.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?