№9 はじまりはいつも雨?
2022年4月20日
こんにちは! 広報・河原です。
療育の帰り際、通園バスに乗ろうとしたら雨が降ってきた時のこと。担任の先生が傘を貸してくださいました。補聴器&人工内耳は水分に大変弱いため、ありがたい話です。なのに突然不機嫌になる次男。
「だれの かさ? だれの かさ?」
「療育センターのだよ」
「だれの? だれの?」
「担任の先生のだよ」
「なんで?」
「雨が降ってきたから、濡れないように貸してくれたの」
なんとも言えない表情で、質問は繰り返されます。
難聴児あるあるなのですが、自分の想いをうまくえられていない=私も想いを汲み取れてない、ということ。降りても不満そうなので、気分転換に100均でおやつを選びます。いつもは悩みに悩むのに、秒で選んで「これ!」。
雨が強く降ってきました。なぜか泣きそうな次男。
「先生の傘、今度持って行こうね。『ありがとうございます。先生が傘を貸してくれたから、僕は濡れなかったよ』って言ってね。」
理由、キター!!!といった感じで、次男の表情が一変しました。母も、理由わかったー!!!
「貸してもらったから、先生は雨に濡れるんじゃ、と心配していたんだね。大丈夫だよ、療育センターにはたくさん傘があるよ」
「うん!うちゅう きたあああああ!」(「宇宙キター」仮面ライダーフォーゼ)
ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ ランランラン♪
足どり軽やかに帰宅したのでした。
もっと次男の気持ちに寄り添わねば、と思わせてくれた雨でした。まだまだ修行が足りませんね。
先ほどの「宇宙キター」は、仮面ライダーフォーゼの決め台詞。
息子たちは、嬉しい時や気合を入れる時に吠えることが多いです。
先日、初めて眼科を受診した次男。耳鼻科は慣れっこですが、眼科の診察室に入った時「宇宙キター」と拳を空に突き上げていましたとさ笑。
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