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広報は見た!「なんちょうなんなん」誕生物語 No.2

福岡・クラウドファンディング ストーリー。

「東京ラブストーリー」ですかと突っ込まれそうですが(正解!)、今回はクラウドファンディング準備~成立までのことを書いていきたいと思います。

 ストーリー。

これが、クラウドファンディング成立には不可欠だと思っています。知ってるよ、と言われそうですが、原体験があります。仕事でとある会社のクラウドファンディングをサポート、プレスリリースも作成・配信した際とあるTV局から取材依頼が入りました。

「なぜ当方に興味を持っていただけたのですか?」と聞いたところ、爽やかにこう答えてくれました。

「クラウドファンディングのページを全部何回も読む中で、『本取材を通じてコロナ禍の福岡に元気を与えられるのでは・与えたい!』というストーリーが描けたのです」

ありがたいお言葉でした(密着取材~オンエアいただきました)。この成功体験もあり、さあ、クラウドファンディングサイトに掲載するストーリーに溢れた原稿を書くぞ~!と燃えていた時、私以上に燃えていた情熱おじさんこと岩尾からメールが来ました。

「原稿、俺に書かせて! 言いたいことがいっぱいあるけん。河原さん、どんなことを書いたら良いかだけ教えてもらっていい? 」

ちょ、待てよ。こういう時に使うんだなと思いながら、委ねます。

数日後のこと。

おまたせ!
書いてみました。
添付確認してね。

全体として、文字数が多すぎるんよね(笑)
減らした方がいいなら、減らすので、言ってね。

文字数が多いことは想定内でしたが、その数なんと6,000字!

原稿用紙換算で15枚です。読み手が離脱するというか既に自分が離脱……と言いたいところでしたが、いや、これがそらいろ(岩尾)の強みだ、マーケティングのセオリーは「強みを強く」だろう? と暗示をかけて、どうにかまとめました。

余談ですが、今や「6,000字事件」は岩尾の難聴理解促進に向ける意気込みをメディアへ伝えるネタになっています。とある新聞記者は「うちの朝刊一面にも載りませんよ」と苦笑いしていましたが、人柄は十分伝わっているみたいですね笑。

紆余曲折を経て、運命の2020年12月15日。下記プレスリリース発信と共に、クラウドファンディング開始!
「ご支援がどれぐらい集まっているか」
「それに対してどう動くべきか」
を約40日間に渡って考え続ける、クラウドファンディング期間=自分的には超マーケティング期間、がスタートしたのです。

クラウドファンディング開始時のリリース

上記は、クラウドファンディング開始時のプレスリリース。文字だけ! もっとビジュアルないの? って思ってくださったみなさん。そうなんです!!!

実はこの頃、広報として小さな目標を立てました。クラウドファンディングが成立~難聴理解促進動画お披露目の際は、ビジュアル要素が極めて高いプレスリリースを発信しようと。挑戦というより冒険に近い本プロジェクトに、自分なりに気持ちを奮い立たせていました。

リリース直後から、
「クラウドファンディングですか。早いうちに記事化したいですね!」
「記事化を検討しています。まずは12月20の定例会の見学は可能でしょうか?」など、
これまでお世話になっていた&名刺交換させていただいた新聞記者の方々から、次々に連絡が入ったのです。

2020年12月19日(土)の夕刻、毎日新聞WEBニュースにて本プロジェクトの記事が掲載の運びとなり、Yahoo!ニュースへ転載されるという神風が吹きました。

さらに2020年12月25日(金)の読売新聞朝刊。岩尾の写真付きで、ドーン! と掲載されたのです。

掲載と比例する形で「新聞を拝見して知りました」「Yahoo!ニュースで見ました」といったコメントと共に、ご支援が着々と目標金額に向け動き始めたのです。嬉しさと同時に、プレッシャーがのしかかります(勝手に感じていただけです笑)。

日々積み重なる関係者、当事者からのご支援と添えられた応援コメントには、大いに励まされました。多くの方々の想いが詰まった多くのご支援は、実際の金額よりもより一層価値あるものに感じられ「支援者さまの想いを載せた動画を作るんだ!」と、成立もしていない頃から気合を入れていました。一世風靡セピアの「ソイヤ! ソイヤ! ソイヤ! ソイヤ!」のように……。

気合が通じたか不明ですが、さらなる追い風が吹き始めたのは年明けすぐのこと。先の毎日新聞の記事が、夕刊(福岡版)掲載を皮切りに、東京版・大阪版でも夕刊の紙面を飾りました。元々夕刊の読者層はコアな方(しっかり読み込む層)が多いこともあり、着実にご支援は増えていきました。

 メディア露出に「連鎖効果」があることは知っており、震えるような気持ちでしたが、もう一つ震えるような出来事があったのです。

1月上旬の冬休み終盤、福岡は雪予報でした。あっ、これで震えていたわけではありませんよ。

そんな遠くまで出かけられないな……、と、当時年長の長男・プレの次男と一緒に散歩がてら近くのミスタードーナツへ行き、ランチを食べ始めた時のことです。ちょうどいい(いや、悪い)タイミングで岩尾からLINE。ラーメン延びちゃうよ~&でも急ぎかもなと画面を覗きました。

河原さん!
これ、きたよ!
対応お願いできるかな?

またメディアからお問合せいただいたんだ。嬉しいな~。どこだろう?
読み進めて、椅子から落ちそうになりました。40年以上生きてきましたが、人間は本当に驚いた時、そんな行動をとるようです。

 「共 同 通 信」

キター! 全国各地に掲載のチャンス! 
延びるラーメンをよそに岩尾に返信します。

「ちょっとマジで椅子から落ちそうになったんですけど。すごいですね~!」
「共同通信ってそんなにすごいんだ?」(以下いつものズコー)

おかげさまで全国各地の地方紙へご掲載いただき、クラウドファンディングも目標金額を達成、ネクストゴールへのチャレンジを経て、1,831,000円(目標金額 1,260,000円)という予想を超えた成立となりました。
12月15日開始~1月25日までのクラウドファンディング期間中、ご支援がなかった日は「元日」のたった1日。一緒に走ってくださった支援者さま、関係各所のみなさま、改めてありがとうございます。

さて。次のステップはオリエンテーション資料作成だ! かつて企業で広告担当をしていた身としては、「オリエンは命」。
ここは岩尾ではなく笑、私が作らねば!!!

「岩尾さん、オリエン資料作成しましょう!」
「オリエン? 何それ?」

ナニソレ? オリエンテーションの略、とかそういうレベル感じゃないぞ。
どうする自分!

 続く……。

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 【STAFF】
ディレクション&アニメーション:白川東一(KOO-KI
うた:永山マキiima
楽曲:中村優一(株式会社インビジ
デザイン&アニメーション:斎藤悠実、永田健人(有限会社アイメージ
監修:福岡国際医療福祉大学 言語聴覚専攻 平島ユイ子教授
制作コーディネーター:古城戸利香(KOO-KI

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