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聞こえなくても仕事は限定されない!

みなさん、こんにちは!
岩尾です。

さて、河原からこんな記事を紹介されまして・・・

NHKのろうなんの記事です。
で、この中で、ろう学校の生徒さんが、

自分は将来もずっと聞こえないままで、聞こえるようになることはありません。小学生のときになりたかったことは全部、聞こえるようになったらなりたいものだったので、今はそのやりたい仕事は諦めました。

と言っていて、それを聞いたこの回の主人公の山口さんが、

もったいない!
聞こえない私がどうやって接客業でコミュニケーションをしているか、たくさんの方法を伝えたいと思います。みんなしっかり一緒に勉強してください。

と言っています。

まさに・・・まさにです。

昔からの慣習で、
「聞こえない人の仕事はこれ」
という暗黙の了解のようなものが存在していて、今も、これを基準に考えている人がかなり多いように思います。

本当にもったいない!!

特に、ろう学校の高校とかは、就職する人もいるため、昔から求人が来ます。

もちろん、先人の方が切り開いてくれた求人です。
有難いです。

でも、今は状況も変わってきています。
環境も変わってきています。

求人は拡げることができるんです。
でも、昔からの求人だけしかないと考える人も少なくありません。

いや、そこまで考えてはないのでしょう。
これはろう学校に限りませんが、学校は、内定数を多く出せば評価が上がるはずです。
進路指導の先生の評価もですね。

だから、毎年来る求人に、成績のいい人を応募させ、「さすが○○高校ですね!また来年もお願いします」を繰り返すだけになっている学校もあります。

「パティシエになりたい」という生徒に、
「無理だ。お前にはふさわしいところがある。ここはどうだ?」
と、自動車製造のライン工の仕事を紹介する先生もいるんです。
(もちろんそんなところばかりではありませんが)

これ、どう考えてもおかしいですよね?

聞こえないから無理なことも、もちろんあります。
でも、パティシエ、無理だと思いますか?
僕は十分できると思います。

接客、無理ですか?
僕は十分できると思いますし、実際に、このろうなんに出ている山口さんは、立派にやってるわけです。

学校の先生も、
企業も、
本人でさえ、
「聞こえないから無理だ」という暗黙の了解がいろんなところに浸食しているように思います。

この浸食を僕は食い止めて、もっと選択肢はあるということを真実にしていきたいと思っています。

それをするには、仕事の前の学校生活、もっと前の園生活からやっていけることがあります。

先天性難聴の子は、そもそも聞こえないのが普通です。
この子たちが、聞こえなくてもできる経験を積み上げてきたらどうなるでしょうか?

絶対に、いろんなことに普通に挑戦するようになると思います。

でも、いろんなことに
「できない」
「無理」
「諦めよう」
を繰り返したらどうでしょう?

きっと、初めから諦めてしまいますよね。

だからこそ、いろんなことができる環境を整え、できる経験を積み上げることが大切なんです。
そこは、まだ小学生ではなかなか自分でできないこともあるので、親がやる部分もあります。

何より、親が「できる」と思わなくてはいけません
それには、昔からの制限された情報がまだまだ多いので、「できることは多いんだ」ということを知ってほしいと思います。

そして、先生たちにも、彼らの可能性はもっと広いということをわかってほしいと思います。

確率という尺度で子どもたちを測ってはいけません。
大人は計算することを覚えます。

でも、計算では既存のものしか生み出せません。
子どもがチャレンジしたいならさせてほしいです。
そして、セカンドプランはアドバイスしてあげてください。

このろうなんに出ている山口さんが言っています。

聞こえる人のコミュニケーション方法に合わせると、合わせようとしても限界があるから、私たちは成長できません。そこを受け入れたうえで、自分の得意なやり方に変えると、コミュニケーションがスムーズになって成長します。

まさに・・・まさにです!

そうなんです!
どうやったらできるか?
生徒と一緒に考えて、求人をもっと広げてほしいです。
子どもと一緒に考えて、可能性を拡げましょう!
そこは、ぜひかけはしも手伝いたいです。

それから、企業の人たちにも、難聴者の力をもっと知ってもらいたいです。
ここはかけはしがやりたいのですが、なかなか動けてないところではあります。
すみません。頑張ります。

前例をくりかえすのは楽です。
人間には、コンフォートゾーンというものがあり、“変わらないのがいい”、変わらないようにしようという力が働くといいます。
それは、今より良くなるとしてもです

でも、そこを打ち破っている人もいます。
打ち破れば、打ち破ってよかったと誰もが思うはずです。

このろうなんに出ている山口さんも打ち破った人ですね。

ただ、そこまで行くのが難しい。
多くの人はコンフォートゾーンに留まりたい。

だからこそ、打ち破れる人間が動いていくことが大切だし、そういう人たちが増えていけば、全体が底上げされるはずです。

難聴者の就職に関して言えば、「無理だな」という壁はそこら中にあります。

でも、斜めから見れば、抜けられる道もあるんです。
そこは、聞こえる人間だからわかることもありますし、仕事に精通しているからわかることもあります。
もちろん、聞こえないからこそ気づくこともあります。
一緒に考えれば、壁の隙間を一緒に見つけられます!

聞こえなくても選択肢を増やす方法はあります。
これもかけはしのセミナーでやることの一つです。

キャリアは、陸路ではなく、海路です
選択肢は広いんです。
ただし、企業も理解して初めて採用に結び付くのでハードルは高いです。

でも、誰かが超えないと道は開けません。
一緒に海路を開いていければと思います。

いつでもご連絡ください(^^ゞ
https://cutt.ly/CN0Tjxh

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