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マガジン2 三角比を含む平面幾何の話

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三角比を理解するためには三角形の相似と円の知識が必要です。相似と円の話をするには三角形の合同の知識が必要です。そして数学には証明が必要です。このように考えてシリーズ9~14を連載… もっと読む
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記事一覧

数学基礎用語(確認)

この『数学事始め』で使われている数学用語や記号をネット検索してもらえれば済むことなのですが、途中から読んでいる人は困ってしまうことがあると思い、今後もよく使う数学基礎用語および記号を確認しておきます。
※ 集合のところに参考記事を加筆しました。(2022.8.19)

定義する・・・意味を定めること
定義(テイギ)・・・定められた意味
公理(コウリ)・・・基礎となる要請
真(シン)・・・正しい

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マガジン2 三角比・平面図形の構成

シリーズ9~14をまとめたもので、次のように並んでいます。

  シリーズ14 三角比
  シリーズ9 平面の幾何 ~図形の証明への道~
  シリーズ10 平面の幾何Ⅱ ~ユークリッド原論から現代数学へ~
  シリーズ11 平面の幾何Ⅲ ~平行線の幾何と平行四辺形の話~
  シリーズ12 平面の幾何Ⅳ ~平行線と相似の話~
  シリーズ13 平面の幾何Ⅴ ~円の話~
※下線をクリックするとそれぞれ

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14.00 三角比(番外編 学習方法)

14.00 三角比(番外編 学習方法)

※※連載時は三角比の話が終わる少し前にこれを書きました。有料マガジンを作るにあたり前に移動させました。※※

これまでに三角比だけで37回も書いたので、たくさん覚えることがあるように思えますが実際は違います。
別のところで話したのですが、例や例題そしてその他の問題の多くは、理解を深めるための問題です。この数学事始めシリーズもこのことを意識して書いています。

そこで今回は、このシリーズ14の「三角

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14.1 三角比(三角比の定義の下準備)

14.1 三角比(三角比の定義の下準備)

三角比の定義を理解するのに必要な知識は、割合・比および三角形の相似です。これらは数学雑談とこの数学事始めで説明してきました(※1)。なので定義から話すことも出来るのですが、きちんと理解されないのが実情なので初回は復習を兼ねた下準備をします。
このシリーズ14は三角形を利用しての測量が主題です。シリーズ12で学んだ三角形の相似やピタゴラス定理を利用すれば同じようなことが出来ますが、それをスマートにし

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14.2 三角比(三角比の定義とその意味①)

14.2 三角比(三角比の定義とその意味①)

直角三角形を考えると、2つの三角形が相似か否かは1鋭角が等しいか否かで判断できますね。その1つの鋭角によって三角形の3辺の比も同時に1つに決まるのだから、1度から89度までの直角三角形の辺の比を調べておけば実用上はかなり便利です。実際、教科書の巻末にはその表が掲載されていますし、ネット検索でも「三角比表」で見つけることができました。いまの時代はアプリでもっと詳しいのが手に入ります。

ここまでは前

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