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できることを先延ばしにしてはいけない
息子の幼稚園時代のママ友が乳がんで亡くなった。8年間の闘病生活の末のことだ。私と同い年。小学生と中学生の子ども2人を残して・・・
コロナ禍のせいで、葬儀に参列できるかも微妙な状況。本当に悲しくて悔しくて・・・
闘病中も、会えばとても明るくて元気。ひどく痩せて、ウィッグをつけている姿は痛々しかったけれど・・・でも、いつも病気を感じさせない強さが彼女にはあった。
母になると、子ども優先で自分のことは後回しにしてしまうことはある。彼女の場合、乳がん検診でがんが見つかったときは、かなり進行していたと聞く。それでも、家族のために必死で闘病し、入退院を繰り返しながらここまできた。なのに・・・
私は21歳のときに、自分の胸にしこりがあることに気づいた。触診ではっきりと分かる大きさだった。学生で一人暮らし。弟を交通事故で3年前に亡くしていたので、しこりのことは親に言えなかった。
まだ21歳なのに・・・やりたいこともたくさんあるのに・・・乳がんだったらどうしよう・・・
こんな不安を抱えながら、1人で病院に行き、検査を受けた。
結果は良性腫瘍。
「だからといって安心してはいけないよ。変異する可能性もあるから、検診は受けるように」と説明された。
誰もいないアパートに戻り、ほっとした気持ちとこれから先の不安とで泣きじゃくったことを今でも覚えている。
あれから25年以上が経つ。乳がん検診を欠かしたことはない。検診は確かに面倒だ。胸を掴まれて、機械に挟まれて・・・屈辱に感じる人もいるだろう。
今の私には夫も子どももいる。中学生になったとはいえ、子どもを残してまだ死ねない。だから自分の健康は最優先だ。これからもあらゆる検診を積極的に受けていく。
どんなに面倒でも先延ばしにしてはいけないこともある。
ママ友の死は本当にショックだった。過去には小林麻央さんの例もある。だからこそ伝えたい。
「乳がんに年齢は関係ない。早期ならば助かる命もある。だから検診に行こう」と。
Nちゃんの冥福を祈りながら・・・
〜完〜
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