紙谷姉妹をしのぶ会
開催のあいさつ文が送られてきました
(前略)
紙谷惠子さんが、2018年12月に、
お姉さまの紙谷美智子さんが2021年4月に昇天され、
私たちはとても寂しく、残念な気持ちでいました。
そんな中、皆様のご協力のおかげで、
2022年に、
紙谷姉妹の念願だった 惠子さんの短歌集「女人」を
出版することができました。
それで、遅ればせながら、生前、お二人と親しく
お付き合いさせていただいた皆様と
懐かしいお話をしながら、お二人をしのびたいと思い、
紙谷姉妹をしのぶ会を計画いたしました。
(中略)
記
日時 2023年7月2日(日)
場所 神戸市立中央区文化センター
区役所の会議室、出席者は女性15名でした
・姪のIさん と 従姉妹のSさん
・惠子さんの絵の先生で短歌集編集者 徳永幸子先生
・惠子さんの障がい者と健常者の集い「若葉の会」ボランティア仲間でカウンセラー看護師 短歌集編集担当の原さん
・美智子さんのお仕事仲間5名
・KSG(神戸大学ソーシャルサービスグループ)編集協力メンバー5名+WEB担当の私
・ と、徳永先生の油彩画で紙谷惠子さん
おしゃれな惠子さんのドレスで
しのぶ会に惠子さんも参加してもらいたいと油彩画を持ってご出席の徳永先生。 体型ぴったりで、惠子さんの遺品の洋服をたくさん頂いたとのことで、紺のワンピース姿を見せてくださいました。
惠子さんはおしゃれで、先生に絵を描いてほしいとのことでこの作品、裸婦のもあるそうです。
ハワイに3度
「うらやましい」という言葉に参加者の多くがうなづいたハワイ旅行は彼女の人生のハイライトの一つ。
マニュキアをつけようというとき、この頃にはまだ無色かピンクが普通だったのに惠子さんが青や紫を選んだのに驚いた。彼女のセンスとその自信をみせたエピソードです。
障がい者と思ってなかったのでは?
学校の成績もよく体もきれいで才能あふれた惠子さんの自信。 そこから生まれる美術や文学の作品はきれいなものばかり。
「自分を障がい者とは思ってなかったのでは?」という声にも多くの参加者が賛同し色んな場面を教えてくださいました..
病気で体の不自由な人は人の世話にならなければ生きていけない、したいことがあってもできないのが当然、みたいな考え方をしてなかった。
重症化した後も在宅で介護を受け、したいことはしたい。普通の人たちと変わらない。との考えではなかったかと。
人が生きる意味をしみじみと感じました。
介護保険のおかげで共に世界を広げてくれた、との原さんのことば,で彼女は
福祉の理想を実現してたと思いました。
お姉さまは菩薩様
自宅でやさしく介護の毎日、母親代わりの姉の美智子さんは恵子さんの一番の友達でもあった。
その一方職業でも大活躍の姿をいろいろ伺いました。
職場でのお知り合いのみなさんがあちこちから参加して美智子さんの思い出を語ってくださいました。
・後輩の指導が行き届いてたし誰にも親切でした。
・忙しくて仕事が溜まったら事務仕事を家に持ち帰って片付けるなど責任感が強かった。
・子どもにも職場仲間にもとにかく親切で気遣いが立派だった。
・離れた職場でも彼女を噂して「菩薩様」と慕われてた。
美智子さんにとって介護とは
・障がい者の妹さんがあると聞いて、「ご苦労ですね、片付くまで」というと、妹は生きがいだから彼女が手離れたら生きていけない、との返事でした。
・晩年、病気の入院治療を勧めたら、妹の介護がある、人任せにはしたくないと言われた。要するに惠子さんの対人関係を守っておられた。
・展覧会出品を広く宣伝することは拒否された。マスコミ嫌いかもしれない。,
・でも、出品には協力的だったし、短歌集発行にも積極的で、惠子さん亡き後も出版が心残りだと言い残して逝かれた。
ママンってどなた?
ママン、は短歌の先生でおしゃれな方だそうです。この日はお会いできませんでした。
マンションにもよく来られてたようですが惠子さんは短歌を見てもらわなかった。理由は添削指導を受けたくなかったからのようでした。
自分の作品は自分にしかわからない、のが芸術の一面かもと同意します。
書の今井凌雪先生が審査の心得みたいなことをお話になったことがあって、書は、誰が、何を、どう書いたか、で価値が決まると。
惠子さんの短歌は彼女がその境遇だからこその短歌であり、油絵の代わりに短歌で描く景色という理念。だから添削を受けて上達するといった短歌界の評価を求められなかったのではないでしょうか。
紙谷惠子さん 紙谷美智子さん ありがとうございました
お二人の暖かい人柄を思い出し、もっともっと一緒にいたかったのにとの思いが誰にもこみ上げました。
多くの優しい方々に包まれた生涯だったこと参加者一同の見解は一致しました。
今はもうどんなに宣伝しても護身の気遣いも必要ない、ご姉妹ともに喜ばれるに違いないというのがご親族含めての一致した見解。
インターネットでこうして作品を発表することは供養にもなるでしょう、
ご覧の皆様、すき! やフォロー、ご紹介を積極的にお願いいたします。
ご感想もお待ちしています。
よろしければ ご感想・ご意見を掲載させてください。
紙谷惠子短歌集「女人」は こちら からどうぞ
ご感想
ご本当に、たくさんのお話が聞けてよかったです。少しでも、いろんな人に短歌集読んでもらえたらなと思って、Facebookに載せてみました。何人か見てくれたらなと思います。でも、私達の中では、紙谷さん姉妹は、いつまでも生き生きと輝いてますよね、早く涼しくなってほしいですね、☺️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?