見出し画像

三味線の気持ち

(この note は 麻雀の話です)

麻雀で”三味線”と言われる行為はマナー違反などと言われます。三味線とは、事実ではないことを言ったり動作することで対戦者を惑わす行為だそうです。

例えば、「(本当は良い手なのに)あぁダメだ―」とか「(リーチして筒子待ちなのに)筒子しか来ないや・・・」とか「(安い手なのに)あがったら大きいぞ~」とか「ツイていない」とか・・・。

じゃんけんでいう「俺、グー出すよ」宣言みたいな ”あからさまな心理戦” は、日本の麻雀では忌避されているようです。

口に出さないでも、むやみに「はぁ~・・・」とため息をついたり、強打したり、”カラ切り” することも三味線行為になることがあるようです。マナーの話なので、本人に悪気がなくても他人には関係ないことから、一般に「発声以外は一切喋らないのが麻雀における正しいマナー」なのだそうです。雀荘によっては、あがり放棄やチョンボ扱いになるようで、見ず知らずの対戦者とのトラブルになる恐れがあります。

麻雀に三味線を楽しむ文化はない

相手にカマをかけたりハッタリをかますことを日本の麻雀ではゲーム性とはしないようです。運の要素が強いゲームでは、死線上のギリギリの状態を表現力や話術で展開を変えるチャンスがあると思いますが、日本人の麻雀では、これらを技術とは認めておらず、卑怯な手法として設定されています。配牌で「いいねー」とか「ダメだ―」と言っただけで睨んでくる対戦者がいるかもしれません。また、”三味線行為” で人間性まで否定されるかも知れません。

私の麻雀は三味線だらけ

私の主戦場は主にネットマージャンですので、口三味線というより、エア三味線なのですが、頻繁にカラ切りはしますし、打牌テンポを変えることもあります(相手を強く挑発する溜めロンや遅延行為はしません)。あんまり意識していませんでしたが、マナー違反なのですね。私は対戦者が三味線していても全然気になりませんし、むしろ面白いように思っていますが、無表情で粛々と打つことが世間一般の要請のようです。

三味線を信じるか信じないか

表向きは、三味線は他人を欺く卑怯な行為のようなことですが、ルールでなければ、駆け引きやゲーム性がある勝負事で、全てを正々堂々というのも違和感があります。

三味線禁止は、相手から影響を受けやすい嫌悪勢が押しつけたルールかも知れませんが、心の余裕が必要で複雑なやりとりに対応できない方が存在していて、麻雀参加者の受け入れを広くするためにも競技を高度化しないように低いレベルに合わさざるを得ない事情があるのかも知れません。

その結果、勝負の醍醐味である駆け引きは、麻雀の本質とは異なるものと考えて、マナー違反とすることにより排他することで正当化されているのでしょう。駆け引きは、複雑な心理戦が伴うため、表現力で差が付きやすい三味線は、卑怯な行為としてマナー違反になっているように思いました。

もし、子供と一緒にUNO をやるなら、残り1枚で ”UNO!” と言うルールでないと、急にあがってしまったら、本人の注意不足であっても、小さい子供は泣くかも知れませんからね。

ルールを「三味線あり」にしたら?

いっそ、ルールを「三味線あり」でやったら楽しいのではないかと思います。プロ雀士が三味線しながら打っていたら、人間性やライブ感が出て、その駆け引きややり取りは面白いのではないでしょうかね?

それが一般雀荘に波及してトラブル続出という悪影響もあるので、歴史から三味線は邪道であって、プロ雀士は模範的に打たないといけないのかも知れませんが、しゃべりの上手さも聞いてみたいものです。

過去の三味線事件

この記事を書くにあたって情報収集をしていたら、有名な話なのでしょうが、堀内プロが三味線行為をしたと認定されて公式戦を失格なったというものが挙がりました。

動画(削除されていますが)を観ても、個人的にはこれが三味線とは思いませんでしたが、どうやら経緯や伏線も絡んでいて、堀内プロに対して、今で言うパワハラ行為があったようにも思えます。詳細は割愛します。

おたこぷー

おまけ

もうID名が三味線やん、という方もいたので挙げておきます。

「俺は鳴かん!」さん、あがり手が鳴いております。

ちゃんと有言実行の方もいます。

「りーちだいすき」さん、この時はリーチしていました。
ただ、絶対リーチするとまでは言っていません。

なお、上記に2例だけあげましたが、ご両名は「溜めロン」されたのでスクショしていたものです。別件ですが、よければ、以下の note もご一読ください。

さいごに

最後に大好きな肥え×だめさんのYouTubeのカッコイイシリーズから三味線の動画を挙げておきます。

楽しく打てる状況でしたら三味線は楽しい要素になりそうです。

おしまい


よろしければサポートをお願いします。 記事作成のための活動費(画材・映像などの資料購入、Wikipedia支援など)として有効に活用させていただきたいと思います。